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【特別対談】イマ狙い目のテーマは?成長テーマ&高配当もETFでカンタン分散投資!

【特別対談】イマ狙い目のテーマは?成長テーマ&高配当もETFでカンタン分散投資!

本日は、Global X Japanの松原浩之氏と革新的ETFのパイオニアである米国Global Xのロハン・レディ氏に弊社アナリスト榮がお話をうかがいました!ぜひ今後の投資にお役立てください!

まず、Global X Japanについて教えてください。ここ1,2年でかなりの数のETFを東証に上場させていて、存在感が高まっていますね。

松原

Global X Japanは日本で唯一のETF専門資産運用会社です。米国で急成長するGlobal Xと、日本トップクラスの運用資産残高を誇る大和アセットマネジメントとの合弁で2019年に設立されました。
以下の図は東証上場ETFの運用資産残高とETF本数の推移です。全26本のETFで運用資産残高は約656億円と拡大が続いています。

SBI証券における東証ETFの買付金額ランキングでは、NASDAQ100・カバード・コールETF(2865)や米国優先証券 ETF(2866)など利回りが高いETFが上位にきています。
Global Xでは、投資家に対して利回りの獲得機会を提供するETFを「インカム型」と呼んでいるそうですね。

東証上場Global X Japan ETF当社内人気ランキングTOP10(買付金額上位)2022/10/1~2022/11/8

順位

ティッカー

銘柄

カテゴリ

1

2865

グローバルX NASDAQ100・カバード・コール ETF

インカム

2

2866

グローバルX 米国優先証券 ETF

インカム

3

2564

グローバルX MSCIスーパーディビィデンド-日本株式ETF

インカム

4

2868

グローバルX S&P500・カバード・コール ETF

インカム

5

2644

グローバルX 半導体関連-日本株式 ETF

成長テーマ

6

2565

グローバルX ロジスティクス・J-REIT ETF

インカム

7

2640

グローバルX ゲーム&アニメ-日本株式 ETF

成長テーマ

8

2858

グローバルX 日経225 カバード・コール ETF

インカム

9

2864

グローバルX ロジスティクス・REIT ETF

インカム

10

2645

グローバルX レジャー&エンターテインメント-日本株式ETF

成長テーマ

ロハン

Global Xは投資家の皆様にユニークで革新的なETFを数多く提供しています。
インカム型はGlobal Xが提供するETFカテゴリーの一つで、米国上場では高配当、REIT、オプション戦略、優先証券、新興国債券、MLPなど22本(うち金融庁登録済は17本)、東証上場では高配当、REIT、オプション戦略、優先証券など9本を提供しています。

インカム型の中でもオプション戦略を活用したETFの残高が最も大きいようですね。

ロハン

はい。代表的なのがNASDAQ100・カバード・コールETF(QYLD)で残高は63.5億ドル(11月8日時点)あります。その他にもS&P500カバード・コールETF(XYLD)やRussell 2000・カバード・コール ETF(RYLD)などがあり、瞬く間に米国Global Xのインカム型ETFで最大のセグメントとなりました。米国におけるカバード・コールETFのシェアでは、Global Xが6,7割を占めています。

米国ではまさにGlobal Xがカバード・コールETFの第一人者といったところですね。なぜこれ程人気を集めたのでしょうか。

ロハン

カバード・コール戦略は、従来の債券や高配当株式のエクスポージャーにとどまらず、ポートフォリオの利回りの向上や多様化に貢献するものとして、投資家の支持を集めています。

カバード・コールは、投資先企業の純利益を配当原資とする従来の株式ETFとは異なります。カバード・コール戦略の利回りの最大の構成要素は、原資産であるインデックスに対するコール・オプションの売却で得られるプレミアムです。このプレミアムが分配金の原資となりますが、プレミアムの水準は原指数のボラティリティ(変動性)によって決まります。

具体的にどのように推移するのか教えて頂けますか。

ロハン

以下のグラフは、QYLDの獲得した月次プレミアムと分配、NASDAQ-100インデックスのボラティリティの推移です。ボラティリティが上昇する時期にはプレミアムも上昇することが見てとれます。また、月次の分配は「獲得したオプション・プレミアムの半分」か「NAV(純資産額)の1%」のいずれか低い方に上限を設けています。分配されなかった分のオプション・プレミアムは原則として再投資されます。

カバード・コール戦略ETFのポイントについて分かりました。では、どのような投資家に向いているのでしょうか。

ロハン

不確実性の高い相場環境を想定する投資家の選択肢になると考えています。カバード・コール戦略は市場の大勢が強気か弱気の一辺倒な時期よりも、市場が不安定な時期や方向感に乏しい時期に大きな効果を発揮する傾向があります。
先ほどのグラフを見て分かる通り、ボラティリティが上昇する時期にはプレミアムが上昇する傾向にあるためリターンの向上が期待できます。足元では中央銀行の継続的な利上げとインフレの影響から不安定な相場が続いていますが、カバード・コール戦略はこの環境を乗り越える効果的な方法となり得るでしょう。

先ほどの人気ランキングには優先証券のETFも入っていました。日本の投資家にも人気があるのですね。

ロハン

はい。米国優先証券ETF(PFFD)ですが、高配当を好む日本の投資家から関心をお持ちいただいています。

優先証券は株式と債券の両方の性質を併せ持つハイブリッド証券です。特徴は通常、同じ会社が発行する普通株式の配当や債券よりも高い利回りになる点です。
また、優先証券の配当は普通株式の配当よりも優先的に支払われます。PFFDの設定来の分配は、毎月0.128ドルから0.105ドルの間で推移しており(11月8日時点)、株式や債券と比較して安定した分配が行われています。

優先証券のラインアップの中で最も残高が大きいのはPFFDですが、今年、デュレーション・リスク(すなわち金利リスク)が低いものとして米国変動金利優先証券ETF(PFFV)も人気を集めました。

最近、Global X JapanではGlobal Xで人気の高い米国ETFを東証にも上場させていますよね。どのような理由があるのでしょうか。

松原

そうですね。9月にQYLDとPFFDを、11月にはXYLDと自動運転&EV ETF(DRIV)を東証に上場させました。そうすることで日本時間に円建てでお取引ができるようになるなど、日本の投資家に対して選択肢を提供しています。

米国上場

東証上場

銘柄

カテゴリ

QYLD

2865

グローバルX NASDAQ100・カバード・コール ETF

インカム

PFFD

2866

グローバルX 米国優先証券 ETF

インカム

DRIV

2867

グローバルX 自動運転&EV ETF

成長テーマ

XYLD

2868

グローバルX S&P500・カバード・コール ETF

インカム

東証に上場することで個人投資家からすれば円をドルに変える手間もなくなりますし、分配が米国と日本の両方で課税されていた二重課税の問題は確定申告をしなくてもETF内で調整してくれるので楽ですね。

11月に東証に上場した自動運転&EV ETF(2867)は、Global Xのカテゴリーで「成長テーマ型」に分類されるようですね。

松原

成長テーマ型ETFとは、テクノロジーや人口動態等の構造変化、あるいはインフラの発展により利益を受け得る会社を対象とし、新しい経済トレンドを捉えたETFです。長期的な成長の余地が大きいと考えられるテーマに対して、投資家がアクセスしやすいようにETFとして設定しています。この自動運転&EV ETFに関してはロハンから紹介してもらいます。

ロハン

自動運転&EV ETFは、輸送分野の変革に取り組む企業への投資を目指しています。具体的には、自動運転車の技術開発に注力する企業と、リチウム鉱山や電池メーカーなど、EVやEVの部品・材料のメーカーの両方が含まれます。

まだ日本の街中ではそれほどEVを見かけませんが、世界では着実にEVの普及が進んでいます。今後も普及が進むと考えていますが、これが投資機会になるということですね。

ロハン

はい、その通りです。今後数年間でEVの販売台数は大きく伸びると予測されており、EVのバリューチェーン全体で恩恵を受ける可能性があります。
2022年の世界自動車販売台数は減少するものの、EVの販売台数は2021年の700万台から2022年には1,000万台へと増加すると予測*1されています。2030年までにEVの年間販売台数は3,950万台に達する可能性があり、これは自動車販売台数全体に対する普及率36%に相当すると予想されています。
また、1.4兆ドル規模のビジネスチャンスが生じる可能性が期待されています。

  • ※1 Rho Motion. (2022, July). EV & Battery Quarterly Outlook: Q3 2022.

この見通しの背景には、脱炭素社会の実現に向けた各国の政策などがあるのでしょうか。

ロハン

世界的な政策環境の好転、自動車メーカーの意欲的な電動化目標、EV充電インフラの継続的な構築、期待される技術進歩など様々な要因に支えられています。
特に政策面において、米国や中国、欧州などの主要な自動車市場では、EVとEV充電インフラの導入を支援する仕組みを提供し続けています。最近の主な例としては、米国でインフレ抑制法が成立し、米国のEV税額控除が延長・拡大されたことが挙げられます。

EVの今後の成長が楽しみですね。松原さん、最後に何かお伝えしたいことはありますか。

松原

はい。現在、マーケット環境は不透明な状況が続いていますが、成長性が高く見込まれる投資対象に中長期的な観点から投資するには悪くはないタイミングとも考えられます。
成長テーマ型ETFには、一括投資ではなく下がったタイミングで分割して投資して積みあげていく方法もあるかと思います。また、不安定で方向感が乏しい期間をインカム収益でカバーする投資方法も考えられます。

Global X Japanの東証上場ETF全26本については当社ウェブサイトにてご覧いただけます。ぜひ各ETFの特長などご確認いただければ幸いです。Global XのETFが皆様の資産運用に貢献できるよう今後も尽力して参りたいと考えています。

松原さん、ロハンさん、本日はありがとうございました。

松原 浩之氏(まつばら ひろゆき)

Global X Japan 取締役 営業第一部長

1989年、大和証券入社。投信・開発商品部、営業企画部、投資信託部、ファンドラップ部、支店長等を経て、2011年大和投資信託(現大和アセットマネジメント)入社。商品企画部、商品戦略部等を経た後、2022年Global X Japan入社。3社を通し、投資信託等の新商品開発からオンライントレードやファンドラップビジネスの立ち上げ、営業企画など幅広い業務の経験を有する。

ロハン・レディ氏(Rohan Reddy)

Global X リサーチ ディレクター

2015年にGlobal X入社。リサーチチームに所属し、金融市場とエネルギーインフラ、優先証券、カバード・コール、配当戦略などGlobal XのETFラインナップに関連するリサーチ&レポートを発信。Global Xポートフォリオ構築委員会(PCC)のメンバーとして、投資家にモデル・ポートフォリオ・ソリューションを提供。ニューヨーク大学・経済学学士号。

榮 聡  (さかえ さとし)

SBI証券投資情報部
(日本証券アナリスト協会検定会員)

1986年一橋大学商学部卒業、1991年カーネギーメロン大学テッパー・スクール・オブ・ビジネス卒業。大和証券、大和証券投資信託委託、野村證券を経て15年4月よりSBI証券投資情報部に所属。国内外株式のファンド運用、ファンド運用助言、調査業務に長年携わる。欧州株式、アセアン株式について現地での調査経験があり、企業をグローバルな視点から評価できることに強み。

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