小次郎講師の
週間チャート分析レポート

米中報復関税合戦が激化!NYダウ第4ステージ(下降期)維持!

2019/8/27

皆さん、こんにちは。

移動平均線大循環分析でくりっく株365の銘柄を見てみましょう。米ワイオミング州ジャクソンホールでパウエル米連邦準備制度理事会(FRB)議長が講演し、「景気拡大持続へ適切に行動する」と述べ、追加利下げに踏み切る考えを示唆するも、米中両国による関税の報復合戦となったことで、一気にリスク回避の動きとなりました。NYダウは第4ステージを維持しています。帯に傾きが出て間隔が広がってきており、トレンドに勢いが出てきています。「売り」にエッジ(優位性)がある状態の安定下降期となっています。日経225も第4ステージを維持しており、帯に傾きが出て間隔が広がってきています。トレンドに勢いがあるのが分かり、「売り」にエッジ(優位性)がある状態の安定下降期が続いています。3本の移動平均線の間隔がどうなっていくかが重要ですので、その動きに注目していきましょう。

中国人民銀行が、市中銀行の企業への貸し出し金利引き下げ策を公表したことや、ドイツのショルツ財務相は最大500億ユーロ(約5兆9,000億円)の追加財政支出が可能との見方を示し、主要国で景気下支え策の表明が相次ぎました。また、米商務省が中国通信機器最大手・華為技術(ファーウェイ)と米企業との一部の取引猶予措置を3カ月延長すると発表したことなどから、米中貿易摩擦をめぐる警戒感が緩和されました。

FRBが約10年半ぶりの利下げを決めた7月30、31日日の連邦公開市場委員会(FOMC)議事要旨を公開しました。参加者のうち2人が0.5%の大幅利下げを主張していたことはサプライズとなりましたが、多くの参加者は「利下げは政策サイクル半ばでの調整」との考えを示し、今後の政策金利の引き下げは限定的にとどまるとしていました。

中国政府は23日、米国の対中制裁関税への報復として、米国からの輸入品約750億ドル(約7兆9,000億円)相当に、9月1日から最大10%の追加関税を課すと明らかにしました。さらに、1月から適用を見合わせていた自動車・同部品への対米報復関税も12月15日に再び導入し、最大25%の税率を上乗せも明らかにしました。これを受け、トランプ米大統領はツイッターで対抗措置を取ると警告し、中国に進出する米企業に、拠点撤退や米国への生産移転を検討するよう求めました。また、トランプ氏は「中国を必要としていない。いない方がはるかにましだ」などと投稿し、米通商代表部(USTR)は第1~3弾の税率を25%から30%、第4弾の税率を当初予定の10%から15%にそれぞれ引き上げると即日発表しました。

一方、FRBのパウエル議長は同23日、米ワイオミング州ジャクソンホールで講演を行い、「景気拡大持続へ適切に行動する」と述べ、追加利下げに踏み切る考えを示唆しましたが、利下げの時期については明言を避けたほか、市場が9月の金融政策会合での利下げをほぼ織り込み済みだったことや、直後のトランプ氏のツイートによりマーケットはリスク回避一色となりました。

週間の概況

注目イベント

8月28日(水)20:00(米国)MBA住宅ローン申請指数
8月29日(木)15:45(仏国)4-6月期GDP
8月29日(木)16:55(独国)8月失業者数、8月失業率
8月29日(木)18:00(ユーロ圏)8月経済信頼感
8月29日(木)18:00(ユーロ圏)8月消費者信頼感
8月29日(木)21:00(独国)8月消費者物価指数
8月29日(木)21:30(米国)4-6月期四半期実質GDP
8月29日(木)21:30(米国)4-6月期四半期GDP個人消費
8月29日(木)21:30(米国)4-6月期四半期コアPCE
8月29日(木)21:30(米国)新規失業保険申請件数
8月29日(木)23:00(米国)7月住宅販売保留指数
8月30日(金)08:30(日本)7月失業率、7月有効求人倍率
8月30日(金)08:30(日本)8月東京都区部消費者物価指数
8月30日(金)08:50(日本)7月鉱工業生産
8月30日(金)14:00(日本)7月新設住宅着工戸数
8月30日(金)18:00(ユーロ圏)7月失業率
8月30日(金)18:00(ユーロ圏)8月消費者物価指数
8月30日(金)21:30(加国)4-6月期四半期GDP
8月30日(金)21:30(加国)6月月次GDP
8月30日(金)21:30(米国)7月個人所得
8月30日(金)21:30(米国)7月個人消費支出
8月30日(金)22:45(米国)8月シカゴ購買部協会景気指数
8月30日(金)23:00(米国)8月ミシガン大学消費者態度指数
9月2日(月)10:45(中国)8月Caixin製造業購買担当者景気指数
9月3日(火)13:30(豪国)豪準備銀行(中央銀行)、政策金利発表
9月3日(火)22:45(米国)8月製造業購買担当者景気指数
9月3日(火)23:00(米国)8月ISM製造業景況指数


*今週は米国や各国のGDPに注目しましょう。新規失業保険申請件数の結果も確認しましょう。

チャート分析による銘柄診断

日経225分析

※移動平均線大循環分析の見方はこのレポートの最後にまとめてあります。ご参照ください。

現在のステージ

第4ステージ
第4ステージは下降期です。

今後を読み取る鍵

短期移動平均線と帯の関係に注目していきましょう。
・上昇トレンドに移行する場合は、短期移動平均線が帯を上抜けていきます。
・下降トレンドに勢いが出る場合は、帯に傾きが出て間隔が広がってきます。
そこに注目していきましょう。

重要な価格

高値21,900円 安値20,036円
※抵抗線・支持線となりやすい価格です。そこを突破することに意味があります。

NYダウ分析

※移動平均線大循環分析の見方はこのレポートの最後にまとめてあります。ご参照ください。

現在のステージ

第4ステージ
第4ステージは下降期です。

今後を読み取る鍵

短期移動平均線と帯の関係に注目していきましょう。
・上昇トレンドに移行する場合は、短期移動平均線が帯を上抜けていきます。
・下降トレンドに勢いが出る場合は、帯に傾きが出て間隔が広がってきます。
そこに注目していきましょう。

重要な価格

高値27,392ドル 安値25,054ドル
※抵抗線・支持線となりやすい価格、そこを突破することに意味があります。

小次郎講師のVトレーダー養成講座

先週はタートルズ流銘柄選びにおいて【除外条件】の1の流動性がない市場と銘柄について見てきました。

今週は【除外条件】の2のところから順番に見ていきましょう。

2、ボラティリティが低いマーケットと銘柄

ボラティリティとは価格変動の大きさのことです。トレードの達人でも、価格が動かなければ利益を上げることはできません。上昇でも下降でも、とにかく価格が動かなければトレードは始まらないのです。特にトレンドフォロアーにとっては、価格変動の大きさこそが生命線になります。

3、買いしかできないマーケットと銘柄

例えば、タートルズは現物株をトレードしていません。買いからしかエントリー出来ない銘柄は利益獲得のチャンスが半減するからです。

相場は上がることもあれば、下がることもあります。上げを買いで取り、下げを売りで取るのがトレーダーの正しい姿勢です。

ところで、買いと売り、どちらが有利なのでしょう。

ノービストレーダーは買いのほうが安全だと考えがちです。例えば、2,000円で買った銘柄の損は2,000円がMAXです。ところが、2,000円で売った銘柄が5,000円に上がれば3,000円の損ですし、1万円になれば8,000円の損となります。つまり、買いには下げの限度があり、売りにはその上限がないという理屈から買いのほうが安全と考えているのです。

果たしてそれは正しいのでしょうか。

上げには「積み上げ」、下げには「壊れ」という表現があります。積み木をひとつひとつ積み上げていって、最後にそれが音を立てて崩れる様を価格変動に見立てたこの喩えは、言い得て妙という気がします。

一方、海外では買いを「ロング」、売りを「ショート」と呼びます。上げ相場は長く、下げ相場はあっという間に終わるという象徴的な表現です。もしそれが正しいなら、買いよりも売りの方が有利だということになるはずです。

では、来週は果たして売りの方が有利なのかどうかを更に深堀していきましょう。

移動平均線大循環分析の見方(簡易版)

移動平均線大循環分析とは?

3本の移動平均線の並び順と傾きで現状を分析し、今後の展開を予測する指標です。価格変動の中で買いにエッジ(優位性)が発生する局面、売りにエッジが発生する局面を見つけ出すことができます。

移動平均線大循環分析

ステージとは?

3本の線の並び順は全部で6種類。それをステージ1から6と名付けました。(下図参照)
価格変動の中でステージは基本的に時計回りで推移し、ときに一時的に反時計回りで推移します。
つまり現在がステージ1だとすると、次に移行するのはステージ2というのが基本で、ときにステージ6に戻ることがあるということです。これ以外の展開はありません。これにより今後の展開が読みやすくなります。

売買チャンス

ステージ1で3本の線が右肩上がりのときは買いトレードにエッジ(優位性)があります。ステージ4で3本の線が右肩下がりのときは売りトレードにエッジがあります。

移動平均線大循環分析において中期移動平均線と長期移動平均線の間を「帯(おび)」と言います。帯は大局トレンドの状態を示します。

帯による分析

帯が傾きを持ち間隔が広がっている状態が、トレンドが勢いを持っている状態です。間隔が狭まったり傾きが緩やかになるとトレンドが勢いを失ったことがわかります。またもみあい相場では帯は横這いとなり、細くなります。
価格及び短期移動平均線が帯の上にいるのが買い時代、帯の下にいるのが売り時代を表します。

※3本の移動平均線は短期5日、中期20日、長期40日のEMA(指数平滑移動平均線)を利用しています。

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