小次郎講師の
週間チャート分析レポート
米中貿易戦争が休戦?NYダウ・日経225が第1ステージ(上昇期)へ!!
皆さん、こんにちは。
移動平均線大循環分析でくりっく株365の銘柄を見てみましょう。米中貿易協議の再開への期待感の高まりや英国のEU離脱における「合意なき離脱」の可能性が低くなったこと、またECB(欧州中央銀行)が金融緩和に舵をきってきたことなどからリスク選好の動きとなっています。NYダウは第6ステージから第1ステージへと移行し上昇期となってきました。第1ステージになって直ぐであれば第6ステージへ逆行することもありますが、暫く第1ステージが続いてからは第2ステージへの移行となります。
ここからトレンドが大きくなるのかを見ていきましょう。日経225も第6ステージから第1ステージへと移行し上昇期となってきました。マーケット全体的に変化してきたような動きとなってきています。この変化の兆しが本物なのか、それとも一過性の動きで再び株安の動きになるのかが焦点となります。ここからは、短期移動平均線と帯の関係が重要ですのでそこに注目していきましょう。
トランプ米大統領は、10月1日に予定していた対中制裁関税第1~3弾の税率引き上げを15日に延期すると表明しました。また、中国商務省の報道官は中断していた米国産農産物の輸入を再開する意向があることを明らかにしました。そして、トランプ氏は、中国との貿易協議をめぐり、対立が小さい分野に絞った「暫定合意」も排除しない考えを示唆しました。
また、中国国営新華社通信は、中国が米国産農産物の輸入再開に向け、米製品に課している報復関税の対象から大豆や豚肉などを除外すると報じました。これらの一連の流れから、市場関係者の間では、10月の閣僚級貿易協議を前に両国が歩み寄りの姿勢を示したものと受け止められ、貿易摩擦緩和への期待感が高まりました。また、中国通信機器最大手・華為技術(ファーウェイ)は、米政府に押収されていた自社の通信機器が返還されたことを受け、米商務省などに対する訴訟の一部を取り下げたと発表されました。こうした動きも両国の緊張緩和につながりました。
注目度が高かったECBは12日の定例理事会で、利下げや量的緩和の再開を含む包括的な追加金融緩和策の導入を決定しました。利下げは2016年3月以来3年半ぶりとなります。そして、「中銀預入金利」を現在のマイナス0.4%から過去最低のマイナス0.5%に引き下げました。昨年末で終了していた量的緩和については、11月から月200億ユーロの資産購入規模で再開します。マイナス金利の深掘りは予想されていましたが、ドイツなどの反対で量的緩和再開までは踏み込まないとの見方もありましたので、市場関係者の間ではハト派的な決定であると好感されました。
今週は米国の米連邦公開市場委員会(FOMC)や日銀金融決定会合などの重要指標が目白押しとなっていますので注目して見ていきましょう。また、サウジアラビアで起きた石油施設への攻撃を受け、原油価格が急上昇し地政学的リスクも懸念されていますので注意していきましょう。
週間の概況
注目イベント
9月18日(水)08:50(日本)8月貿易統計
9月18日(水)17:30(英国)8月消費者物価指数
9月18日(水)18:00(ユーロ圏)8月消費者物価指数
9月18日(水)20:00(米国)MBA住宅ローン申請指数
9月18日(水)21:30(米国)8月住宅着工件数
9月19日(木)03:00(米国)米連邦公開市場委員会(FOMC)、終了後政策金利発表
9月19日(木)03:30(米国)パウエル米連邦準備理事会(FRB)議長、定例記者会見
9月19日(木) 未定(日本)日銀金融政策決定会合、終了後政策金利発表
9月19日(木)10:30(豪国)8月新規雇用者数、8月失業率
9月19日(木)15:30(日本)黒田東彦日銀総裁、定例記者会見
9月19日(木)17:30(英国)8月小売売上高
9月19日(木)20:00(英国)イングランド銀行(BOE、英中央銀行)金利発表
9月19日(木)20:00(英国)9月英中銀資産買取プログラム規模
9月19日(木)20:00(英国)9月英中銀金融政策委員会(MPC)議事要旨
9月19日(木)21:30(米国)9月フィラデルフィア連銀製造業景気指数
9月19日(木)21:30(米国)新規失業保険申請件数
9月19日(木)23:00(米国)8月景気先行指標総合指数
9月19日(木)23:00(米国)8月中古住宅販売件数
9月20日(金)08:30(日本)8月全国消費者物価指数
9月20日(金)23:00(ユーロ圏)9月消費者信頼感
9月23日(月)17:00(ユーロ圏)9月製造業購買担当者景気指数
9月23日(月)17:00(ユーロ圏)9月サービス部門購買担当者景気指数
9月23日(月)22:45(米国)9月製造業購買担当者景気指数
9月23日(月)22:45(米国)9月サービス部門購買担当者景気指数
9月23日(月)22:45(米国)9月総合購買担当者景気指数
9月24日(火)14:00(日本)7月景気一致指数、7月景気先行指数
9月24日(火)17:00(独国)9月IFO企業景況感指数
9月24日(火)22:00(米国)7月住宅価格指数
9月24日(火)22:00(米国)7月ケース・シラー米住宅価格指数
9月24日(火)23:00(米国)9月リッチモンド連銀製造業指数
9月24日(火)23:00(米国)9月消費者信頼感指数(コンファレンス・ボード)
*今週は米国のFOMCや日銀、BOEの金融政策に注目しましょう。新規失業保険申請件数の結果も確認しましょう。
チャート分析による銘柄診断
日経225分析
現在のステージ
第1ステージ
第1ステージは上昇期です。
今後を読み取る鍵
短期移動平均線と帯の関係に注目していきましょう。
・上昇トレンドに勢いが出る場合は、帯に傾きが出て間隔が広がってきます。
・下降トレンドに移行する場合は、短期移動平均線が帯を下抜けていきます。
そこに注目していきましょう。
重要な価格
高値22,525円 安値20,036円
※抵抗線・支持線となりやすい価格です。そこを突破することに意味があります。
NYダウ分析
現在のステージ
第1ステージ
第1ステージは上昇期です。
今後を読み取る鍵
短期移動平均線と帯の関係に注目していきましょう。
・上昇トレンドに勢いが出る場合は、帯に傾きが出て間隔が広がってきます。
・下降トレンドに移行する場合は、短期移動平均線が帯を下抜けていきます。
そこに注目していきましょう。
重要な価格
高値27,392ドル 安値25,054ドル
※抵抗線・支持線となりやすい価格、そこを突破することに意味があります。
小次郎講師のVトレーダー養成講座
先週までは銘柄選びという点について学んできました。今週からはファンダメンタルズ分析についてみていこうと思います。
まず、はじめにファンダメンタルズ分析の長所と問題点について整理してみましょう。
価格はファンダメンタルズの変化を受けて変動します。重要な経済指標の発表を受けての相場の急騰急落は、誰もが経験済みのことでしょう。ゆえにファンダメンタルズ分析にも問題点はあります。
【問題点1】
個人トレーダーが知るファンダメンタルズは、ほとんどが誰もが知っている二番煎じの情報である
二番煎じの情報で勝てるほどトレードの世界は甘くありません。
プロは世界中に情報網を張り巡らせています。ある情報が個人レベルのトレーダーに届くまでには、すでに多くのトレーダーの手を経ていると考えるべきです。
個人トレーダーはいわゆる“早耳情報”を知ることができませんし、仮に早耳情報といわれるものに接しても、それが、デマなのか真実なのかを見抜く力がありません。ゆえに結局は使えないことになります。
【問題点2】
価格を動かす材料(ファンダメンタルズ)は山ほどあり、個人の力で分析できるのはそのごく一部に過ぎない
昔「アメリカの金利動向が株価を左右する」と言われた時期がありました。しかし、株価が上がるか下がるかは、千や万の要因が絡み合って決まります。つまり、金利動向だけで決まるわけではないのです。
【問題点3】
すでに価格に織り込み済みということがしばしばある
相場には「知ったら終い」という言葉があります。さらに言えば、その情報がどれほど価格に織り込まれているのかがわからないことも問題です。
では、来週もファンダメンタルズ分析について整理していきましょう。
移動平均線大循環分析の見方(簡易版)
移動平均線大循環分析とは?
移動平均線大循環分析
ステージとは?
価格変動の中でステージは基本的に時計回りで推移し、ときに一時的に反時計回りで推移します。
つまり現在がステージ1だとすると、次に移行するのはステージ2というのが基本で、ときにステージ6に戻ることがあるということです。これ以外の展開はありません。これにより今後の展開が読みやすくなります。
売買チャンス
帯
帯による分析
価格及び短期移動平均線が帯の上にいるのが買い時代、帯の下にいるのが売り時代を表します。
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