小次郎講師の
週間チャート分析レポート

FRBが利下げを決定!NYダウ・日経225は第1ステージ(上昇期)を維持!!

2019/9/24

皆さん、こんにちは。

移動平均線大循環分析でくりっく株365の銘柄を見てみましょう。サウジアラビアの石油施設への攻撃による地政学的リスクの高まりや、米連邦公開市場委員会(FOMC)で予想通り利下げが決定されるもタカ派的な内容だったこと、また、米中貿易協議の後退懸念などからやや軟調な動きとなっていました。それでもNYダウは第1ステージである上昇期を維持しています。ここからトレンドが継続していくのかどうかです。日経225も第1ステージである上昇期を維持しています。上昇帯に傾きが出て間隔が広がり始めていますので、トレンドに勢いが出始めているのが分かります。ここからは、短期移動平均線と上昇帯の関係に変化が出るかどうかが重要ですのでそこに注目していきましょう。

国営石油会社サウジアラムコの石油関連施設が、無人機の攻撃を受け、サウジアラビアの産油量のおよそ半分に当たる日量570万バレルの生産が停止しました。国際石油市場では供給不安から原油価格が急騰しました。米中の通商摩擦激化で減速している世界経済の成長を原油高が一段と押し下げるとの懸念から、世界的に投資家のリスク回避姿勢が強まりました。その後、同国のアブドルアジズ・エネルギー相が会見で9月末までに攻撃前の水準に戻るとの見通しを明らかにしました。供給懸念から急騰していた原油相場が下げに転じたため、大幅な原油高が景気を下押しするとの警戒感が和らぎました。

米連邦準備制度理事会(FRB)は、17日、18日両日でFOMCを開催しました。市場の大半の予想通り、0.25%の利下げを決定しました。貿易摩擦や世界経済の減速、インフレ率の2%目標未達などを背景に「先行き不透明感が残っている」ことが利下げの理由であると説明しました。FRBは「景気拡大持続のため適切に行動する」とし、今後の追加利下げも示唆しました。ただ、会合参加者17人による今後の金利見通しの中央値が、年内の利下げ打ち止めを示したことから、市場が期待するほどのハト派的な内容ではありませんでした。

一方、パウエルFRB議長は会合後の記者会見で、リスクに対する保険をかけるために措置を講じたとし、リセッション(景気後退)は予想していないと語り、「予防」として小幅利下げにとどめたとの認識を示しました。ただし、景気が一段と悪化すれば積極的に利下げに踏み切る考えを表明したことは好感されたようです。大幅利下を執拗に迫っているトランプ大統領は会合直後に、パウエル議長とFRBはまた失敗したとツイッターで非難しました。

中国人民銀行(中央銀行)が景気刺激策を表明したことはマーケットの支援材料となりました。また、米中両政府は19日からワシントンで次官級貿易協議を実施しました。10月初旬の閣僚級協議に向け、両国の緊張緩和への期待が高まっています。ただ、中国の代表団が来週予定していた米国内の農家視察を中止し、予定より早く帰国することが報じられ、協議の先行きへの不透明感が広がりました。米中貿易協議も不確定要素が多分に残っていますので今後の展開に注意して見ていきましょう。

週間の概況

注目イベント

9月25日(水)08:50(日本)日銀・金融政策決定会合議事要旨
9月25日(水)15:00(独国)10月GFK消費者信頼感調査
9月25日(水)15:45(仏国)9月消費者信頼感指数
9月25日(水)20:00(米国)MBA住宅ローン申請指数
9月25日(水)23:00(米国)8月新築住宅販売件数
9月26日(木)21:30(米国)4-6月期四半期実質GDP
9月26日(木)21:30(米国)4-6月期四半期GDP個人消費
9月26日(木)21:30(米国)4-6月期四半期コアPCE
9月26日(木)21:30(米国)新規失業保険申請件数
9月26日(木)22:45(英国)カーニー英中銀(BOE)総裁、発言
9月26日(木)23:00(米国)8月住宅販売保留指数
9月27日(金)08:30(日本)9月東京都区部消費者物価指数
9月27日(金)15:45(仏国)9月消費者物価指数
9月27日(金)18:00(ユーロ圏)9月経済信頼感
9月27日(金)18:00(ユーロ圏)9月消費者信頼感
9月27日(金)21:30(米国)8月個人所得
9月27日(金)21:30(米国)8月個人消費支出
9月27日(金)21:30(米国)8月耐久財受注
9月27日(金)23:00(米国)9月ミシガン大学消費者態度指数・確報値
9月30日(月)08:50(日本)8月鉱工業生産・速報値
9月30日(月)10:00(中国)9月製造業購買担当者景気指数
9月30日(月)10:45(中国)9月Caixin製造業購買担当者景気指数
9月30日(月)14:00(日本)8月新設住宅着工戸数
9月30日(月)16:55(独国)9月失業者数、9月失業率
9月30日(月)17:30(英国)4-6月期四半期GDP
9月30日(月)18:00(ユーロ圏)8月失業率
9月30日(月)21:00(独国)9月消費者物価指数
9月30日(月)22:45(米国)9月シカゴ購買部協会景気指数
10月1日(火)中国・香港休場(国慶節、建国70周年)
10月1日(火)08:30(日本)8月有効求人倍率、8月失業率
10月1日(火)08:50(日本)7-9月期日銀短観
10月1日(火)13:30(豪国)豪準備銀行(RBA)、政策金利発表
10月1日(火)17:00(ユーロ圏)9月製造業購買担当者景気指数
10月1日(火)18:00(ユーロ圏)9月消費者物価指数
10月1日(火)21:30(加国)7月月次GDP
10月1日(火)22:45(米国)9月製造業購買担当者景気指数(PMI、改定値)
10月1日(火)23:00(米国)9月ISM製造業景況指数


*今週は米国をはじめ各国のGDPに注目しましょう。新規失業保険申請件数の結果も確認しましょう。

チャート分析による銘柄診断

日経225分析

※移動平均線大循環分析の見方はこのレポートの最後にまとめてあります。ご参照ください。

現在のステージ

第1ステージ
第1ステージは上昇期です。

今後を読み取る鍵

短期移動平均線と帯の関係に注目していきましょう。
・上昇トレンドに勢いが出る場合は、帯に傾きが出て間隔が広がってきます。
・下降トレンドに移行する場合は、短期移動平均線が帯を下抜けていきます。
そこに注目していきましょう。

重要な価格

高値22,525円 安値20,036円
※抵抗線・支持線となりやすい価格です。そこを突破することに意味があります。

NYダウ分析

※移動平均線大循環分析の見方はこのレポートの最後にまとめてあります。ご参照ください。

現在のステージ

第1ステージ
第1ステージは上昇期です。

今後を読み取る鍵

短期移動平均線と帯の関係に注目していきましょう。
・上昇トレンドに勢いが出る場合は、帯に傾きが出て間隔が広がってきます。
・下降トレンドに移行する場合は、短期移動平均線が帯を下抜けていきます。
そこに注目していきましょう。

重要な価格

高値27,392ドル 安値25,054ドル
※抵抗線・支持線となりやすい価格、そこを突破することに意味があります。

小次郎講師のVトレーダー養成講座

先週はファンダメンタルズ分析についての問題点を三つ見てきました。

【問題点1】
個人トレーダーが知るファンダメンタルズは、ほとんどが誰もが知っている二番煎じの情報である

【問題点2】
価格を動かす材料(ファンダメンタルズ)は山ほどあり、個人の力で分析できるのはそのごく一部に過ぎない

【問題点3】
すでに価格に織り込み済みということがしばしばある

今週はこの続きを見ていきましょう。

【問題点4】
具体的に買うタイミング、売るタイミングを教えてくれない

これから先高だとの分析が出ても、いつ買えばいいのか、いつ売ればいいのかをファンダメンタルズ分析は教えてくれません。具体的なエントリーポイントはテクニカル分析で見つけるしかありません。したがってファンダメンタルズ分析をしているトレーダーも、テクニカル分析を活用する必要性があるのです。

【問題点5】
経済指標の発表で価格が動くのは事前予想との差。事前予想より良くなるかどうかは予想不能

雇用統計で失業率が下がると株式には一般的に好材料ですが、実際は数字が良くても株価が下がることがあります。その理由が事前予想の存在です。統計の発表に先立ち、「失業率はこれくらい下がりそう、上がりそう」という事前予想が各所から出されます。その場合、実際に発表された数字が良かったとしても、事前予想に比べて良くなければ、それは逆に売り材料となります。

事前予想には多くの専門家、その道のプロが関わっています。その予想と実際の発表を比べて価格が上下するのが現実です。したがって、経済指標の発表を見越しての売買は、常にギャンブルになっていまうのです。

では、来週もファンダメンタルズ分析の問題点を見ていきましょう。

移動平均線大循環分析の見方(簡易版)

移動平均線大循環分析とは?

3本の移動平均線の並び順と傾きで現状を分析し、今後の展開を予測する指標です。価格変動の中で買いにエッジ(優位性)が発生する局面、売りにエッジが発生する局面を見つけ出すことができます。

移動平均線大循環分析

ステージとは?

3本の線の並び順は全部で6種類。それをステージ1から6と名付けました。(下図参照)
価格変動の中でステージは基本的に時計回りで推移し、ときに一時的に反時計回りで推移します。
つまり現在がステージ1だとすると、次に移行するのはステージ2というのが基本で、ときにステージ6に戻ることがあるということです。これ以外の展開はありません。これにより今後の展開が読みやすくなります。

売買チャンス

ステージ1で3本の線が右肩上がりのときは買いトレードにエッジ(優位性)があります。ステージ4で3本の線が右肩下がりのときは売りトレードにエッジがあります。

移動平均線大循環分析において中期移動平均線と長期移動平均線の間を「帯(おび)」と言います。帯は大局トレンドの状態を示します。

帯による分析

帯が傾きを持ち間隔が広がっている状態が、トレンドが勢いを持っている状態です。間隔が狭まったり傾きが緩やかになるとトレンドが勢いを失ったことがわかります。またもみあい相場では帯は横這いとなり、細くなります。
価格及び短期移動平均線が帯の上にいるのが買い時代、帯の下にいるのが売り時代を表します。

※3本の移動平均線は短期5日、中期20日、長期40日のEMA(指数平滑移動平均線)を利用しています。

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