小次郎講師の
週間チャート分析レポート
日経225が押し目買いで第1ステージ(上昇期)に戻るか?
皆さん、こんにちは。
移動平均線大循環分析でくりっく株365の銘柄を見てみましょう。中国が国慶節による休場で米中貿易協議が一服している中、米国の経済指標の悪化によりマーケットがリスク回避の動きになってきました。NYダウは上昇期の第1ステージを維持していましたが、短期移動平均線が帯を下抜けて第3ステージに移行してきました。第3ステージは下降相場の入り口となります。中期移動平均線と長期移動平均線の関係を見ていきましょう。日経225も上昇期である第1ステージでしたが、短期移動平均線が帯に突入して第1ステージから第2ステージの上昇相場の終焉となってきました。このまま短期移動平均線が上昇帯を下抜けるか、それともステージの「1→2→1の押し目買い」となるかに注目していきましょう。
ナバロ米大統領補佐官は、米政権が中国企業の米国での上場廃止などを検討しているとの報道を否定しました。この報道を嫌気して売り込まれていた中国企業に買い戻しが入りました。また、10日から開始すると報じられている米中両政府の閣僚級貿易協議の進展期待が高まってきました。
ところが、米サプライ管理協会(ISM)が発表した9月の米製造業景況指数が47.8と8月の49.1から大幅に低下し、景気の拡大・縮小の節目とされる50を2カ月連続で割り込みました。2009年6月以来10年3カ月ぶりの低水準となり市場予想も下回る結果になりました。貿易摩擦の長期化による製造業の業績悪化懸念のほか、米経済全体が景気後退に陥る恐れが出てきたとの不安も広がりました。また、民間雇用サービス会社オートマティック・データ・プロセッシング(ADP)が9月の全米雇用報告を発表しましたが、非農業部門の民間就業者数が前月比13万5,000人増と市場予想を下回りました。さらに、米サプライ管理協会(ISM)が発表した非製造業景況指数も前月から低下し、3年1カ月ぶりの低水準となったことで景気の先行き懸念が拡大しました。
そして、注目されていた9月の雇用統計が米労働省から発表されました。失業率が3.5%と49年9カ月ぶりの水準に低下し、景気動向を反映する非農業部門の就業者数は前月比13万6,000人増と、市場予想には届かなかったものの、7月、8月分が上方改定されたことも含めて底堅い内容となりました。市場では相次ぐ低調な経済指標を受けて強まっていた景気急減速への懸念が後退し、さらに平均時給が前月比横ばいにとどまったほか、製造業の就業者数が減少に転じるなど弱さも含む内容だったことから、米連邦準備制度理事会(FRB)による追加利下げへの期待も維持される格好となりました。
米シカゴ連銀のエバンズ総裁が、適切な政策なら調整には極めてオープンだと発言し、必要であればFRBによる追加利下げを支持する姿勢を表明したことや、クドロー米国家経済会議(NEC)委員長が米中貿易協議を控え、ポジティブサプライズが起きる可能性があると発言したことなどが好感されました。マーケットには強弱材料が混在していますので慎重に見ていくようにしましょう。
週間の概況
注目イベント
□注目イベント
10月9日(水)20:00(米国)MBA住宅ローン申請指数
10月9日(水)23:00(米国)8月卸売在庫
10月9日(水)23:00(米国)8月卸売売上高
10月9日(水)27:00(米国)米連邦公開市場委員会(FOMC)議事要旨
10月10日(木)08:50(日本)9月国内企業物価指数
10月10日(木)08:50(日本)8月機械受注
10月10日(木)15:00(独国)8月貿易収支
10月10日(木)17:30(英国)8月月次GDP
10月10日(木)21:30(米国)9月消費者物価指数
10月10日(木)21:30(米国)新規失業保険申請件数
10月11日(金)15:00(独国)9月消費者物価指数
10月11日(金)21:30(加国)9月新規雇用者数
10月11日(金)21:30(加国)9月失業率
10月11日(金)21:30(米国)9月輸入物価指数
10月11日(金)21:30(米国)9月輸出物価指数
10月11日(金)23:00(米国)10月ミシガン大学消費者態度指数・速報値
10月14日(月)未定(中国)9月貿易収支
10月14日(月)日本祝日(体育の日)
10月14日(月)米国祝日(コロンブス・デー)
10月14日(月)18:00(ユーロ圏)8月鉱工業生産
10月15日(火)09:30(豪国)豪準備銀行(RBA)、金融政策会合議事要旨公表
10月15日(火)10:30(中国)9月生産者物価指数
10月15日(火)10:30(中国)9月消費者物価指数)
10月15日(火)13:30(日本)8月鉱工業生産
10月15日(火)17:30(英国)9月失業保険申請件数
10月15日(火)17:30(英国)9月失業率
10月15日(火)17:30(英国)8月失業率(ILO方式)
10月15日(火)18:00(ユーロ圏)10月ZEW景況感調査
10月15日(火)21:30(米国)10月ニューヨーク連銀製造業景気指数
*今週はFOMC議事要旨の内容に注目しましょう。新規失業保険申請件数の結果も確認しましょう。
チャート分析による銘柄診断
日経225分析
現在のステージ
第2ステージ
第2ステージは上昇相場の終焉です。
今後を読み取る鍵
短期移動平均線と帯の関係に注目していきましょう。
・上昇トレンドに移行する場合は、短期移動平均線が帯を上抜けていきます。
・下降トレンドに移行する場合は、短期移動平均線が帯を下抜けていきます。
そこに注目していきましょう。
重要な価格
高値22,267円 安値20,036円
※抵抗線・支持線となりやすい価格です。そこを突破することに意味があります。
NYダウ分析
現在のステージ
第3ステージ
第3ステージは下降相場の入り口です。
今後を読み取る鍵
短期移動平均線と帯の関係に注目していきましょう。
・上昇トレンドに移行する場合は、短期移動平均線が帯を上抜けていきます。
・下降トレンドに移行する場合は、中期移動平均線が長期移動平均線を下抜けていきます。
そこに注目していきましょう。
重要な価格
高値27,243ドル 安値25,054ドル
※抵抗線・支持線となりやすい価格、そこを突破することに意味があります。
小次郎講師のVトレーダー養成講座
先週同様「きちんと学び、学んだことを忠実に実践さえできれば誰もがコンスタントに勝てるトレードルールを身に付けられる」というタートルズを知った時の衝撃は筆舌に尽くしがたいものだったことをお伝えしました。そして、その後はタートルズトレードの研究に明け暮れるのですが、結果として、タートルズは予想をしない、つまりファンダメンタルズ分析を一切しないという事実にたどり着きました。
ファンダメンタルズ分析を使わなくても、相場には勝てます。安定的に利益を上げるために大切なのは勝てるトレードルールを作り上げることです。さらに、そのルールを常に最新に保つように磨き上げることがトレードを職業とできる唯一の方法だと悟りました。
もちろん、ファンダメンタルズ分析は重要です。ただ、残念ながらトレードルールには組み込めません。この点については、声を大にして言っておきます。
では、ファンダメンタルズ分析をどう使うかですが、価格がファンダメンタルズの変化で動くことは間違いありません。そして、重要な経済指標の発表がファンダメンタルズを変化させることにも疑いの余地はありません。
ところが、すでにお話ししてきたように、ファンダメンタルズの変化だけで価格が上昇するわけでもなければ、下落するわけでもないのです。なぜなら、市場センチメントが介在するからです。
では、ファンダメンタルズは、どのように利用すべきでしょうか。
【ファンダメンタルズの利用の仕方①】
◎大局をつかむ
世の中の大きな流れをつかむことができる
イベントで目先の価格変化を読むのは困難ですが、正しくファンダメンタルズが分析できれば世の中の大きな流れはつかめます。
例えば、世界の主要国が景気の後退を理由に金融緩和を実施した結果、お金がじゃぶじゃぶあるような、金余りの状態で株式が買われて株価が上昇したとしても、実際は景気が良くないので、買われた株式もすぐ売られるだろうとの予測も成り立ちます。大きな流れとは、そういう現状からの予測を指します。
【ファンダメンタルズの利用の仕方②】
◎イベントで反転しやすい
市場が過熱したときには、大きなイベントが反転のきっかけになりやすい
株式が買われ、株価がどんどん上昇してきたとしましょう。ある程度上昇するとマーケットには過熱感が生じます。そういう場面では、ある経済指標の発表を契機として、下落が始まることがあります。
では、次週もこの辺りをもう少し詳しく見ていきましょう。
移動平均線大循環分析の見方(簡易版)
移動平均線大循環分析とは?
移動平均線大循環分析
ステージとは?
価格変動の中でステージは基本的に時計回りで推移し、ときに一時的に反時計回りで推移します。
つまり現在がステージ1だとすると、次に移行するのはステージ2というのが基本で、ときにステージ6に戻ることがあるということです。これ以外の展開はありません。これにより今後の展開が読みやすくなります。
売買チャンス
帯
帯による分析
価格及び短期移動平均線が帯の上にいるのが買い時代、帯の下にいるのが売り時代を表します。
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