小次郎講師の
週間チャート分析レポート
感染拡大懸念でNYダウは第3ステージ(下降相場の入り口)、日経225は第4ステージ(下降期)へ
皆さん、こんにちは。
移動平均線大循環分析でくりっく株365の銘柄を見てみましょう。新型コロナウイルスによる肺炎のニュースによりマーケットが一喜一憂するような状況が続いています。実体経済への影響も出始めているようです。NYダウは第3ステージの下降相場の入り口となってきています。ステージの「1→2→3→2→1の押し目買い」パターンから史上最高値更新に向けた動きになるのか、それとも上昇帯から下降帯へと移行するのかを見ていきましょう。
日経225は新型肺炎の感染拡大懸念が更に大きくなっているようです。ステージが下降期となる第4ステージへと移行し、3本の移動平均線が右肩下がりとなってきました。帯に傾きが出て間隔が広がってくれば下降トレンドに勢いが出てきますので、短期移動平均線と帯の関係に注目しましょう。
新型コロナウイルスによる肺炎の感染拡大のペースが鈍化すると、投資家のリスク選好の動きが回復し、感染が拡大しているといったニュースが流れるとリスク選好の意欲が後退するという展開が続いています。そうした中、中国政府が新型肺炎の影響を受けた企業などへの支援策を打ち出すとの観測が広がったのに加え、中国人民銀行(中央銀行)が利下げに動くとの期待も高まったようです。一方では、中国国営新華社通信によると、湖北省政府が休業中の企業に対し、活動再開を認める時期を予定の21日から3月11日に再び延期をしました。
米企業においても新型肺炎の影響が出始めており、アップルは2020年1~3月期の売上高について、1月に公表した自社予想に届かない見通しであることを発表しました。同社は新型肺炎の影響で、春節(旧正月)連休明けの製造委託先の操業再開ペースが鈍く、スマートフォン「iPhone(アイフォーン)」の出荷が制約を受ける可能性があるとし、これに加え、中国での店舗休業が販売の打撃になっていると説明しました。また、家庭用品大手プロクター・アンド・ギャンブル(P&G)も2020年1~3月期の業績に大きな影響があると表明しました。
米連邦準備制度理事会(FRB)は政策金利の据え置きを決めた1月28、29日両日の連邦公開市場委員会(FOMC)の議事要旨を公表しました。新型コロナウイルス感染による肺炎拡大が世界経済への「新たなリスク」との認識を共有し、米景気への影響を警戒し、動向を注視することで一致していたことが示されました。一方で、参加者は米中摩擦の緩和などを踏まえ、先行きのリスクバランスは、前回会合よりいくらか改善したと指摘しました。
統計モデルに基づき、リセッション(景気後退)入りの確率がここ数カ月で著しく低下したということでした。新型肺炎においては予断が許されない状況ではありますが、適切な準備をしながら狼狽することなくチャートの動きを確認していきましょう。
週間の概況
注目イベント
2月26日(水)21:00(米国)MBA住宅ローン申請指数
2月26日(水)24:00(米国)1月新築住宅販売件数
2月27日(木)19:00(ユーロ圏)2月経済信頼感
2月27日(木)19:00(ユーロ圏)2月消費者信頼感
2月27日(木)22:30(米国)10-12月期四半期実質GDP
2月27日(木)22:30(米国)10-12月期四半期GDP個人消費
2月27日(木)22:30(米国)10-12月期四半期コアPCE
2月27日(木)22:30(米国)1月耐久財受注
2月27日(木)22:30(米国)新規失業保険申請件数
2月27日(木)24:00(米国)1月住宅販売保留指数
2月28日(金)08:30(日本)1月失業率、1月有効求人倍率
2月28日(金)08:30(日本)2月東京都区部消費者物価指数
2月28日(金)14:00(日本)1月新設住宅着工戸数
2月28日(金)16:45(仏国)10-12月期GDP
2月28日(金)17:55(独国)2月失業者数、2月失業率
2月28日(金)19:00(日本)外国為替平衡操作の実施状況
2月28日(金)19:00(ユーロ圏)2月消費者物価指数
2月28日(金)22:30(加国)10-12月期四半期GDP
2月28日(金)22:30(加国)12月月次GDP
2月28日(金)22:30(米国)1月個人所得
2月28日(金)22:30(米国)1月個人消費支出
2月28日(金)23:45(米国)2月シカゴ購買部協会景気指数
2月28日(金)24:00(米国)2月ミシガン大学消費者態度指数・確報値
3月2日(月)10:45(中国)2月Caixin製造業購買担当者景気指数
3月2日(月)18:00(ユーロ圏)2月製造業購買担当者景気指数
3月2日(月)23:45(米国)2月製造業購買担当者景気指数
3月2日(月)24:00(米国)2月ISM製造業景況指数
3月3日(火)12:30(豪国)豪準備銀行(RBA)、政策金利発表
3月3日(火)19:00(ユーロ圏)1月失業率
*今週は米国や各国のGDPに注目しましょう。新規失業保険申請件数の結果も確認しましょう。
チャート分析による銘柄診断
日経225分析
現在のステージ
第4ステージ
第4ステージは下降期です。
今後を読み取る鍵
短期移動平均線と帯の関係に注目していきましょう。
・上昇トレンドに移行する場合は、短期移動平均線が帯を上抜けていきます。
・下降トレンドに勢いが出る場合は、帯に傾きが出て間隔が広がってきます。
そこに注目していきましょう。
重要な価格
高値24,072円 安値21,125円
※抵抗線・支持線となりやすい価格です。そこを突破することに意味があります。
NYダウ分析
現在のステージ
第3ステージ
第3ステージは下降相場の入り口です。
今後を読み取る鍵
短期移動平均線と帯の関係に注目していきましょう。
・上昇トレンドに移行する場合は、短期移動平均線が帯を上抜けていきます。
・下降トレンドに移行する場合は、中期移動平均線が長期移動平均線を下抜けていきます。
そこに注目していきましょう。
重要な価格
高値29,503ドル 安値27,297ドル
※抵抗線・支持線となりやすい価格、そこを突破することに意味があります。
小次郎講師のVトレーダー養成講座
今週からは「Vトレーダー」になるためには何をするべきか、また、どのように考えていけばよいかを掘り下げていきましょう。
いきなりですが、皆さんはトレードの記録を付けていますか。パソコンにデータとして残している方は多いかもしれませんが、ご自身の手でトレード記録をつける手間を惜しんでいては「Vトレーダー」には入れません。時代の流れですので致し方ない部分もあるかもしれませんが、自分の手でトレード記録を付けることでしっかりと振り返ることが出来るようになり、また分析できるようになるのです。
これは、チャートにおいても同様のことが言えます。現在はパソコンで一発表示できますが、罫線用紙に手書きで書くことで価格の推移が頭に叩き込まれ、また、オシレーターの計算式も自然と身につき、それぞれがどういった意味を成しているかが分かるようになります。
そうはいっても、頻繁に売買を繰り返すデイトレーダーからは、記録作業に時間がかかり過ぎるうえ、データが膨大になるので面倒くさいという意見もあるかもしれません。しかし、そこは逆に考えるべきでしょう。1日に許容されるべきトレードの量は、トレード記録をきちんとつけられる範囲が限度なのです。トレード記録をつける暇がなくなるほどトレードをしてはいけません。
トレードの記録をつけることで何を得ることが出来るのでしょう。それは記録を分析することによって初めて自分のトレードの欠点がわかるということです。後はその欠点を改善することで成長できるようになります。では何をトレード記録として残すべきでしょうか。まずは「エントリー(仕掛け)」の項目を列挙します。
【エントリー時に記録すべき項目】
1・注文日時
2・コード(株式の場合)
3・銘柄名・通貨ペア名
4・売買(買いエントリーか、売りエントリーか)
5・注文種類(成行・指値・逆指値等)
6・取引数量(何株・何通貨ペア・何枚)
7・注文価格
8・成立日時
9・成立価格
10・スリッページ(スリップページ)
11・ATR
12・ユニット換算
13・仕掛けの理由
上記で提案しているのはあくまでもたたき台です。トレードの記録の方法は人ぞれぞれですので、自分が分析し易いように工夫していきましょう。ですから、必要がないと思う項目は外しても問題ありません。大事なことは、事細かな記録を付けることではなく継続して付けることでご自身のトレード技術の向上をはかることです。だから3日坊主になるような記録の付け方では意味がありません。来週は上記の内容をもう少し詳しく解説していきます。
移動平均線大循環分析の見方(簡易版)
移動平均線大循環分析とは?
移動平均線大循環分析
ステージとは?
価格変動の中でステージは基本的に時計回りで推移し、ときに一時的に反時計回りで推移します。
つまり現在がステージ1だとすると、次に移行するのはステージ2というのが基本で、ときにステージ6に戻ることがあるということです。これ以外の展開はありません。これにより今後の展開が読みやすくなります。
売買チャンス
帯
帯による分析
価格及び短期移動平均線が帯の上にいるのが買い時代、帯の下にいるのが売り時代を表します。
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