小次郎講師の
週間チャート分析レポート

マーケットは膠着状態へ?NYダウは第5ステージ(下降相場の終焉)に逆行!!

2020/4/28

お知らせ

※ 来週は「小次郎週間チャート分析レポート」の更新をお休みさせていただきます。

皆さん、こんにちは。

移動平均線大循環分析でくりっく株365の銘柄を見てみましょう。ニューヨーク商業取引所(NYMEX)の原油先物相場において、史上初のマイナス価格をつけたことで、前例のない原油の動向で株式市場は不安定な動きとなっていました。

NYダウは上昇相場の入り口である第6ステージから下降相場の終焉である第5ステージに逆行してきました。短期移動平均線が下降帯の中に突入してきました。短期移動平均線が下降帯を上抜けていけば第6ステージへと移行し、短期移動平均線が下降帯を下抜けていけば第4ステージに戻ります。

日経225は第5ステージを維持しています。短期移動平均線が下降帯の中で推移していますが、下降帯の間隔が狭くなってきました。トレンドの勢いが無くなってきていますので、短期移動平均線が帯を上に抜けるのか、下に抜けるのかが非常に重要となってきます。短期移動平均線と帯の関係に注目して見ていきましょう。

新型コロナウイルスの感染拡大に伴う影響が原油市場にも大きく出てきました。ニューヨーク商業取引所(NYMEX)の原油先物相場は、新型コロナウイル問題に伴う需要減退懸念に加え、貯蔵能力の限界到達で供給過剰が一段と進むとの見方も重なって価格は下がり続けていました。そして、ついに米国産標準油種WTIの中心限月5月物が史上初のマイナス価格となりました。前例のない原油安で業績悪化が確実視されるエネルギー株などが売られる展開となりました。この動きによって原油市場の動向にも注目度が高まりました。

2020年1~3月期の決算発表が本格化してきました。新型コロナの感染封じ込めのための経済活動縮小による業績悪化への警戒感が広がっています。業績が悪化している企業などは売られており、新型コロナの打撃が大きい航空関連銘柄やクルーズ船運営会社も売られています。一方で、各国の外出制限で恩恵を受けているインターネット通販大手アマゾン・ドット・コムや動画配信大手ネットフリックスなどは買われており、相場の下支え役となっています。また、新型コロナのワクチンや治療薬の開発に期待が高まるヘルスケア株の一角も買いが入りやすい状態となっています。

米労働省が発表した新規失業保険申請件数は約442万件となり、前週からは減少しましたが、依然高水準を維持しています。今後数週間にわたり数百万人程度の水準が継続すると市場関係者の間ではいわれており、雇用情勢の悪化への懸念が強まっています。

トランプ米大統領は、追加の中小企業支援策や感染検査体制の整備費用を盛り込んだ新たな経済対策法案に署名しました。米通信によると、米ギリアド・サイエンシズの抗ウイルス薬をめぐる大規模治験の結果が5月中旬にも判明すると報道されました。今後は、実体経済の悪化と経済政策の攻防や、新型コロナの抗ウイルス薬のニュースによって市場は振り回されそうです。ニュースに振り回されないように、チャートの変化をしっかりと捉えていきましょう。

週間の概況

注目イベント

4月29日(水)日本祝日(昭和の日)
4月29日(水)18:00(ユーロ圏)4月経済信頼感
4月29日(水)18:00(ユーロ圏)4月消費者信頼感
4月29日(水)21:00(独国)4月消費者物価指数
4月29日(水)21:30(米国)1-3月期四半期実質GDP
4月29日(水)21:30(米国)1-3月期四半期GDP個人消費
4月29日(水)21:30(米国)1-3月期四半期コアPCE
4月29日(水)27:00(米国)米連邦公開市場委員会(FOMC)
4月29日(水)27:30(米国)パウエルFRB議長、定例記者会見
4月30日(木)08:50(日本)3月鉱工業生産
4月30日(木)10:00(中国)4月製造業購買担当者景気指数
4月30日(木)14:00(日本)3月新設住宅着工戸数
4月30日(木)14:30(仏国)1-3月期GDP
4月30日(木)16:55(独国)4月失業者数、4月失業率
4月30日(木)18:00(ユーロ圏)3月失業率
4月30日(木)18:00(ユーロ圏)1-3月期四半期GDP
4月30日(木)18:00(ユーロ圏)4月消費者物価指数
4月30日(木)20:45(ユーロ圏)欧州中央銀行(ECB)政策金利
4月30日(木)21:30(ユーロ圏)ラガルドECB総裁、定例記者会見
4月30日(木)21:30(加国)2月月次GDP
4月30日(木)21:30(米国)3月個人所得
4月30日(木)21:30(米国)3月個人消費支出
4月30日(木)21:30(米国)新規失業保険申請件数
4月30日(木)21:30(米国)失業保険継続受給者数
5月1日(金)中国・香港・ユーロ圏・ドイツなど休場(メーデー)
5月1日(金)08:30(日本)4月東京都区部消費者物価指数
5月1日(金)23:00(米国)4月ISM製造業景況指数
5月4日(月)中国休場、日本祝日(みどりの日)
5月4日(月)10:45(中国)4月Caixin製造業購買担当者景気指数
5月4日(月)17:30(ユーロ圏)4月製造業購買担当者景気指数
5月5日(火)中国休場、日本祝日(こどもの日)
5月5日(火)13:30(豪国)豪準備銀行(RBA)、政策金利発表
5月5日(火)21:30(米国)3月貿易収支
5月5日(火)22:45(米国)4月サービス部門購買担当者景気指数
5月5日(火)22:45(米国)4月総合購買担当者景気指数
5月5日(火)23:00(米国)4月ISM非製造業景況指数


*今週はFOMCとECBの金融政策が大注目となります。新規失業保険申請件数の結果も確認しましょう。

チャート分析による銘柄診断

日経225分析

※移動平均線大循環分析の見方はこのレポートの最後にまとめてあります。ご参照ください。

現在のステージ

第5ステージ
第5ステージは下降相場の終焉です。

今後を読み取る鍵

短期移動平均線と帯の関係に注目していきましょう。
・上昇トレンドに移行する場合は、短期移動平均線が帯を上抜けていきます。
・下降トレンドに移行する場合は、短期移動平均線が帯を下抜けていきます。
そこに注目していきましょう。

重要な価格

高値20,493円 安値16,034円
※抵抗線・支持線となりやすい価格です。そこを突破することに意味があります。

NYダウ分析

※移動平均線大循環分析の見方はこのレポートの最後にまとめてあります。ご参照ください。

現在のステージ

第5ステージ
第5ステージは下降相場の終焉です。

今後を読み取る鍵

短期移動平均線と帯の関係に注目していきましょう。
・上昇トレンドに移行する場合は、短期移動平均線が帯を上抜けていきます。
・下降トレンドに移行する場合は、短期移動平均線が帯を下抜けていきます。
そこに注目していきましょう。

重要な価格

高値24,743ドル 安値18,027ドル
※抵抗線・支持線となりやすい価格、そこを突破することに意味があります。

小次郎講師のVトレーダー養成講座

先週までは基本のトレードルールを構築するために、ワークシートを作ってきました。皆さんはしっかりと「Myルール」を構築されましたでしょうか。何事も基本があって応用があります。基本を積み重ねることでトレードルールが進化していきますので頑張っていきましょう。

今週からは構築した「Myルール」によってトレードをされた記録を検証することについて解説していきます。検証をすることで構築された「Myルール」に磨きがかかってきますので、注意点やポイントを理解していきましょう。

基本的にはトレードの記録は毎月1回のペースで検証しましょう。しかし、トレードルール次第では、月々のトレード回数が少なくなる場合もあるでしょう。資料が少なければ正確な検証結果を得ることはできません。そうしたケースでは、重要な検証は、半年に1回の割合で実施します。そして、その半年に1回の検証結果をもとにトレードルールを見直してバージョンアップします。勿論、半年が絶対ということではなく3カ月で検証できるのであれば3カ月でも問題はありません。大事なことは、トレードの記録を検証することであり、それによってトレードルールを正しくバージョンアップすることなのです。

なお、検証作業をするときに、未決済のポジションが残っている場合があります。その時は、その時点の価格で全てを手仕舞いしたと仮定してトレード記録を付けて検証します。なぜそういったことをするかといえば、トレードルールによっては利益確定が早く、損切りが遅くなるケースがあります。利益だけを先取りし、損失を先延ばしにして検証すると、ある時期は突出してよい成績になることがあるからです。また、利益確定売りが遅く、損切りが早い場合ではその逆のことが発生します。大切なことは、そういった誤認を避ける必要があり正しく検証しなければ正しくバージョンアップ出来ないからです。検証の目的を正しく理解しましょう。

では、検証に必要な最小限のデートを列記します。

【検証に必要なデータ】
1、投資用資金
2、トレード期間
3、トレード回数
4、勝ちトレード回数
5、負けトレード回数
6、トータル勝ち金額
7、トータル負け金額
8、年間損益額
9、年間利益目標

ここに9つの最小限の必要なデータを列記しました。次週はこれらの9つのデータに基づいてより詳しく検証していきましょう。

移動平均線大循環分析の見方(簡易版)

移動平均線大循環分析とは?

3本の移動平均線の並び順と傾きで現状を分析し、今後の展開を予測する指標です。価格変動の中で買いにエッジ(優位性)が発生する局面、売りにエッジが発生する局面を見つけ出すことができます。

移動平均線大循環分析

ステージとは?

3本の線の並び順は全部で6種類。それをステージ1から6と名付けました。(下図参照)
価格変動の中でステージは基本的に時計回りで推移し、ときに一時的に反時計回りで推移します。
つまり現在がステージ1だとすると、次に移行するのはステージ2というのが基本で、ときにステージ6に戻ることがあるということです。これ以外の展開はありません。これにより今後の展開が読みやすくなります。

売買チャンス

ステージ1で3本の線が右肩上がりのときは買いトレードにエッジ(優位性)があります。ステージ4で3本の線が右肩下がりのときは売りトレードにエッジがあります。

移動平均線大循環分析において中期移動平均線と長期移動平均線の間を「帯(おび)」と言います。帯は大局トレンドの状態を示します。

帯による分析

帯が傾きを持ち間隔が広がっている状態が、トレンドが勢いを持っている状態です。間隔が狭まったり傾きが緩やかになるとトレンドが勢いを失ったことがわかります。またもみあい相場では帯は横這いとなり、細くなります。
価格及び短期移動平均線が帯の上にいるのが買い時代、帯の下にいるのが売り時代を表します。

※3本の移動平均線は短期5日、中期20日、長期40日のEMA(指数平滑移動平均線)を利用しています。

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