小次郎講師の
週間チャート分析レポート
感染「第2波」の懸念が強まりつつもNYダウ・日経225は第1ステージ(上昇期)を維持!!
皆さん、こんにちは。
移動平均線大循環分析でくりっく株365の銘柄を見てみましょう。新型コロナウイルス危機で急激に悪化した景気の回復への期待感から続伸していたマーケットですが、米連邦準備制度理事会(FRB)が景気回復には時間がかかるとの認識を示したことや、新型コロナの感染「第2波」への懸念が強まったことなどから株価は大きく下落しました。
NYダウは上昇期である第1ステージを維持しています。上昇帯に傾きが出て間隔が広がっていますので、トレンドに勢いがあることが分かります。短期移動平均線が下向きになってきていますので、ここでトレンド転換するのか、それとも、トレンドを継続するのかがポイントとなりそうです。
日経225も上昇期である第1ステージを維持しています。トレンドに勢いがあるのが分かりますが、短期移動平均線が下向きになってきています。NYダウ、日経225にトレンドの勢いが更に出てくれば帯に傾きが出て間隔が広がってきます。勢いがなくなれば短期移動平均線が帯に突入してきますので、ここからは短期移動平均線と帯の関係に注目して見ていきましょう。
6月5日に発表された5月の米雇用統計が予想に反してよい内容だったことや、新型コロナウイルス危機で急激に悪化した景気の回復への期待などから、リスク選好ムードが継続していました。また、石油輸出国機構(OPEC)加盟・非加盟の産油国でつくる「OPECプラス」が6日、6月末が期限となっていた大幅減産の7月末までの延長を決めたことも好感されていました。
FRBは連邦公開市場委員会(FOMC)で、事実上のゼロ金利と量的緩和の据え置きを決定しました。新型コロナウイルスの感染拡大に伴う景気悪化で失業率が高止まりし、今年の成長率がマイナス6.5%に落ち込むとの予測も示しました。そして、記者会見でパウエルFRB議長が景気の先行き不透明感を強調し、少なくとも2022年末まで事実上のゼロ金利政策を継続するとの想定を発表し景気回復には時間がかかるとの認識を示しました。
さらに、新型コロナの「第2波」への懸念が強まったことなども重なり、株価を大きく押し下げました。米ジョンズ・ホプキンス大学によると、米国の新型コロナ感染者数は200万人を突破し、テキサス州など早い段階で経済活動を再開した州を中心に感染者数などが増加しています。経済再開に動き出した世界経済にとって、感染「第2波」は場合によってはロックダウン再開の可能性が出てくるだけにマーケットも慎重になっているとも考えられます。
経済再開への期待感と、感染「第2波」への懸念の交錯は今後も続くと予想されますので、マーケットが大きく動き、ボラティリティ(変動率)が高くなることが想定されますので、チャートの変化をしっかりと捉えていくようにしましょう。
週間の概況
注目イベント
6月17日(水)08:50(日本)5月貿易統計
6月17日(水)15:00(英国)5月消費者物価指数
6月17日(水)15:00(英国)5月小売物価指数
6月17日(水)18:00(ユーロ圏)5月消費者物価指数
6月17日(水)20:00(米国)MBA住宅ローン申請指数
6月17日(水)21:30(米国)5月住宅着工件数
6月17日(水)21:30(米国)5月建設許可件数
6月18日(木)10:30(豪国)5月新規雇用者数、5月失業率
6月18日(木)20:00(英国)イングランド銀行(BOE)金利発表
6月18日(木)20:00(英国)英中銀資産買取プログラム規模
6月18日(木)20:00(英国)英中銀金融政策委員会(MPC)議事要旨
6月18日(木)21:30(米国)6月フィラデルフィア連銀製造業景気指数
6月18日(木)21:30(米国)新規失業保険申請件数
6月18日(木)21:30(米国)失業保険継続受給者数
6月18日(木)23:00(米国)5月景気先行指標総合指数
6月19日(金)08:30(日本)5月全国消費者物価指数
6月19日(金)08:50(日本)日銀・金融政策決定会合議事要旨
6月19日(金)15:00(英国)5月小売売上高
6月19日(金)17:00(ユーロ圏)4月経常収支
6月19日(金)21:30(米国)1-3月期四半期経常収支
6月22日(月)23:00(ユーロ圏)6月消費者信頼感
6月22日(月)23:00(米国)5月中古住宅販売件数
6月23日(火)17:00(ユーロ圏)6月製造業購買担当者景気指数
6月23日(火)17:00(ユーロ圏)6月サービス部門購買担当者景気指数
6月23日(火)17:30(英国)6月製造業購買担当者景気指数
6月23日(火)17:30(英国)6月サービス部門購買担当者景気指数
6月23日(火)22:45(米国)6月製造業購買担当者景気指数
6月23日(火)22:45(米国)6月サービス部門購買担当者景気指数
6月23日(火)22:45(米国)6月総合購買担当者景気指数
6月23日(火)23:00(米国)5月新築住宅販売件数
6月23日(火)23:00(米国)6月リッチモンド連銀製造業指数
*今週は英国の金融政策に注目しましょう。新規失業保険申請件数の結果も確認しましょう。
チャート分析による銘柄診断
日経225分析
現在のステージ
第1ステージ
第1ステージは上昇期です。
今後を読み取る鍵
短期移動平均線と帯の関係に注目していきましょう。
・上昇トレンドに勢いが出る場合は、帯に傾きが出て間隔が広がってきます。
・下降トレンドに移行する場合は、短期移動平均線が帯を下抜けていきます。
そこに注目していきましょう。
重要な価格
高値24,072円 安値17,516円
※抵抗線・支持線となりやすい価格です。そこを突破することに意味があります。
NYダウ分析
現在のステージ
第1ステージ
第1ステージは上昇期です。
今後を読み取る鍵
短期移動平均線と帯の関係に注目していきましょう。
・上昇トレンドに勢いが出る場合は、帯に傾きが出て間隔が広がってきます。
・下降トレンドに移行する場合は、短期移動平均線が帯を下抜けていきます。
そこに注目していきましょう。
重要な価格
高値28,139ドル 安値22,744ドル
※抵抗線・支持線となりやすい価格、そこを突破することに意味があります。
小次郎講師のVトレーダー養成講座
先週は移動平均線大循環分析を学ぶ前にテクニカル分析を学ぶための5箇条をお伝えしました。何も見なくても5箇条をさっと言える方は、小次郎講師流テクニカル分析マスターの基本をよく分かっている人です。ご存知ない方のために大事なことですのでもう一度記載しておきます。
小次郎講師流テクニカル分析マスターの5箇条
1:計算式を覚える
2:計算式の意味を理解する
3:計算式をもとにそのテクニカル指標がどこを見ているのかを知る
4:売買サイン(買いなのか、売りなのか)を学ぶ
5:売買サインの理屈を知る
それから、先週はダマシについても記載しました。では、今週はなぜダマシが起きるのかということを考えてみましょう。
テクニカル分析は確率に支配されています。あるトレーダーがどれほど研究に研究を重ねても現実的に達成できる勝率は60%で、せいぜい70%です。ということは、今がチャンスと考えて仕掛けてみても、30%~40%前後は逆方向にいくということであり、こういったことは間々あるのです。
しかし、相場を外すたびにショックを受けていては心が休まりません。そういうときに、計算式を理解した上でテクニカル分析をしていれば、どういうときにダマシが多く発生しやすいか、逆に発生しにくいかがわかるようになります。なぜなら、計算式をもとにそのテクニカル指標がどこを見ているのかを知っており、売買サインの理屈を知っているので、何度か出てくる買いサインや売りサインの違いを見抜くことが出来るようになるからです。
さらには、ダマシが多く出る状況と、ダマシが少ない状況を見抜くことも出来るようになります。そうなれば、「リスクを取るべき価値がない局面でポジションを持つ機会」を減らすことができるはずです。
ダマシに惑わされないようになれば、テクニカル分析がより楽しくなります。そのためにも小次郎講師流テクニカル分析マスターの5箇条をしっかりと理解しましょう。
テクニカル分析が確率に支配されているということを理解していない投資家は多いと思います。しかし、今まで「Vトレーダー養成講座」で学ばれてきた皆さんは大丈夫でしょう。相場に絶対はありません。しっかりと学んでいきましょう。来週もお楽しみに。
移動平均線大循環分析の見方(簡易版)
移動平均線大循環分析とは?
移動平均線大循環分析
ステージとは?
価格変動の中でステージは基本的に時計回りで推移し、ときに一時的に反時計回りで推移します。
つまり現在がステージ1だとすると、次に移行するのはステージ2というのが基本で、ときにステージ6に戻ることがあるということです。これ以外の展開はありません。これにより今後の展開が読みやすくなります。
売買チャンス
帯
帯による分析
価格及び短期移動平均線が帯の上にいるのが買い時代、帯の下にいるのが売り時代を表します。
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