小次郎講師の
週間チャート分析レポート
膠着状態が続く!?NYダウ・日経225は第1ステージ(上昇期)維持!!
皆さん、こんにちは。
移動平均線大循環分析でくりっく株365の銘柄を見てみましょう。中国株が大幅上昇を続けていることを受けて世界的にリスク選好の動きが広がっています。一方で、コロナ感染第2波による景気後退への懸念も高まっており、米国では感染者が過去最大の増大を見せており経済再開を中断する州も出てきています。この大きな二つの材料によってマーケットは1か月ほど膠着状態を続けています。
NYダウは上昇相場の終焉である第2ステージから第1ステージへと移行してから第1ステージを維持しています。第1ステージは3本の移動平均線の並び順が、上から短期、中期、長期という順番になります。ここから短期移動平均線が再び帯に突入すれば上昇相場の終焉である第2ステージへと移行します。3本の移動平均線が傾きを持って間隔が広がってくればトレンドに勢いが出てきます。
日経225は上昇期である第1ステージを維持しています。短期移動平均線が帯に接近しており、短期移動平均線が上昇帯に突入すれば第1ステージから上昇相場の終焉である第2ステージへと移行します。ここからは短期移動平均線と帯の関係に注目して見ていきましょう。
中国本土市場の株価の大幅高が続いています。中国市場の代表的な指数である上海総合指数が2年5カ月ぶりの高値をつけており、中国国有メディアが「健全な強気市場を醸成することが非常に重要」との論説を掲載したことが好感されたとみられており、世界的にリスク選好ムードが広がっています。また、米経済指標も良好な結果となっています。サプライ管理協会(ISM)の6月の米非製造業景況指数が2月以来の高水準となり、市場予想も大きく上回りました。米労働省が発表した新規失業保険申請件数は、前週から減少して市場予想を下回りました。雇用情勢の回復が確認されたことも好感されました。
金融大手を皮切りにして注目されている米企業の2020年4~6月期決算シーズンが始まります。調査会社リフィニティブによると、S&P500種株価指数を構成する主要500社の純利益は前年同期比で約44%減少し、2008年の金融危機以来の落ち込みになる見通しとなっています。
米国の南部や西部を中心に新型コロナウイルスの新規感染者が急増しており、投資家の間では警戒感がくすぶっています。ロイター通信によれば、7月に入ってから16州で新規感染者が最多を更新した模様です。さらに、8日には1日の感染者数が過去最多となりました。感染再拡大が早期の景気回復の妨げとなることが懸念されています。
ギリアド・サイエンシズは、抗ウイルス薬「レムデシビル」が新型コロナの死亡リスクを低減するとの分析結果を公表しました。また、独バイオ医薬品ビオンテックの首脳は米紙に対し、同社とファイザーが開発するワクチン候補の承認申請の準備が、年末までに整うとの見方を示しました。
強弱材料の交錯に伴いマーケットが膠着しています。ただし、膠着状態が終わればトレンドが発生してくることも考えられますので、ここからの展開を注目して見ていきましょう。
週間の概況
注目イベント
7月15日(水)未定(日本)日銀金融政策決定会合、終了後政策金利発表
7月15日(水)未定(日本)日銀展望レポート
7月15日(水)15:30(日本)黒田東彦日銀総裁、定例記者会見
7月15日(水)20:00(米国)MBA住宅ローン申請指数
7月15日(水)21:30(米国)7月ニューヨーク連銀製造業景気指数
7月15日(水)22:15(米国)6月鉱工業生産
7月15日(水)23:00(加国)カナダ銀行 政策金利
7月15日(水)27:00(米国)米地区連銀経済報告(ベージュブック)
7月16日(木)11:00(中国)4-6月期四半期GDP
7月16日(木)11:00(中国)6月小売売上高、6月鉱工業生産
7月16日(木)18:00(ユーロ圏)5月貿易収支
7月16日(木)20:45(ユーロ圏)欧州中央銀行(ECB)政策金利
7月16日(木)21:30(ユーロ圏)ラガルド欧州中央銀行(ECB)総裁、定例記者会見
7月16日(木)21:30(米国)6月小売売上高
7月16日(木)21:30(米国)7月フィラデルフィア連銀製造業景気指数
7月16日(木)21:30(米国)新規失業保険申請件数
7月16日(木)21:30(米国)失業保険継続受給者数
7月16日(木)23:00(米国)7月NAHB住宅市場指数
7月17日(金)18:00(ユーロ圏)6月消費者物価指数
7月17日(金)21:30(米国)6月住宅着工件数
7月17日(金)21:30(米国)6月建設許可件数
7月17日(金)23:00(米国)7月ミシガン大学消費者態度指数
7月20日(月)08:50(日本)日銀・金融政策決定会合議事要旨
7月20日(月)08:50(日本)6月貿易統計
7月20日(月)17:00(ユーロ圏)5月経常収支
7月21日(火)08:30(日本)6月全国消費者物価指数
7月21日(火)10:30(豪国)豪準備銀行(RBA)金融政策会合議事要旨公表
*今週は日銀とECBの金融政策に注目しましょう。新規失業保険申請件数の結果も確認しましょう。
チャート分析による銘柄診断
日経225分析
現在のステージ
第1ステージ
第1ステージは上昇期です。
今後を読み取る鍵
短期移動平均線と帯の関係に注目していきましょう。
・上昇トレンドに勢いが出る場合は、帯に傾きが出て間隔が広がってきます。
・下降トレンドに移行する場合は、短期移動平均線が帯を下抜けていきます。
そこに注目していきましょう。
重要な価格
高値23,235円 安値21,325円
※抵抗線・支持線となりやすい価格です。そこを突破することに意味があります。
NYダウ分析
現在のステージ
第1ステージ
第1ステージは上昇期です。
今後を読み取る鍵
短期移動平均線と帯の関係に注目していきましょう。
・上昇トレンドに勢いが出る場合は、帯に傾きが出て間隔が広がってきます。
・下降トレンドに移行する場合は、短期移動平均線が帯を下抜けていきます。
そこに注目していきましょう。
重要な価格
高値27,645ドル 安値22,744ドル
※抵抗線・支持線となりやすい価格、そこを突破することに意味があります。
小次郎講師のVトレーダー養成講座
先週は移動平均線の役割のひとつをみました。移動平均線を使うことにより価格の推移を滑らかにしてトレンドがわかりやすくなりました。今週はもう一つの役割を見ていきましょう。
移動平均線のもうひとつの役割は、現在の価格を過去の平均買い値(売り値)と比較することです。それで何が分かるのでしょう。それは、今よりも以前に買って(売って)いるトレーダーがどれだけ儲かって(損して)いるかということです。
例えば、ある日の価格が20日移動平均線よりも上にあったとします。それは、過去20日間に買っているトレーダーは儲かっているということを示しているのです。もし、価格が移動平均線の下にあれば、その逆になります。
つまり、20日移動平均線が示しているのは、過去20日間に買ったトレーダーの平均的買い値と、過去20日間に売ったトレーダーの平均的売り値です。
ではここで移動平均線の「移動」が何を意味しているのかを考えましょう。
まず、「移動」を考える前に、「平均」部分に着目します。平均線なら実際に世の中で広く使われています。
もし「20日間の平均価格を求めましょう」ということであれば、過去の20日間の価格を足して20で割れば答えが出てきます。そして、その価格は本来、20日間の中央にあたる10日目と11日目の間の価格を代表していると考えられます。つまり、「今」の価格と比較するれば「過去」の価格なのです。
その平均価格を現在の時間軸に「移動」させて描くのが移動平均線です。現在の位置まで移動させる理由は、「現在の価格」と「過去20日間の平均値」の比較を容易にするところにあります。移動させることで、過去の20日間で買ったトレーダーが、現在、どれだけ儲かっているのか、あるいは損しているのかが、すぐに分かります。これは、ゴールデンクロスやデッドクロスにも勝るとも劣らない重要な情報です。
仮に、日経225の20日移動平均線で現在22,000円だったとします。そして、当日の終値が23,000円だったとすると、過去20日間で日経225を買っていた人は、平均して1,000円儲けており、日経225を売っていた人は、平均して1,000円の損失を被っているということなります。
また、移動平均線を描くことによってその推移も見えてきます。そこから、時間の経過とともにその利益(損失)が増加しているか減少しているかもわかります。
来週も移動平均線について、より深く学んでいきましょう。
移動平均線大循環分析の見方(簡易版)
移動平均線大循環分析とは?
移動平均線大循環分析
ステージとは?
価格変動の中でステージは基本的に時計回りで推移し、ときに一時的に反時計回りで推移します。
つまり現在がステージ1だとすると、次に移行するのはステージ2というのが基本で、ときにステージ6に戻ることがあるということです。これ以外の展開はありません。これにより今後の展開が読みやすくなります。
売買チャンス
帯
帯による分析
価格及び短期移動平均線が帯の上にいるのが買い時代、帯の下にいるのが売り時代を表します。
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