小次郎講師の
週間チャート分析レポート
米国の景気悪化懸念!日経225が第3ステージ(下降相場の入り口)に!!
皆さん、こんにちは。
移動平均線大循環分析でくりっく株365の銘柄を見てみましょう。米国の連邦公開市場委員会(FOMC)が開催され、金融緩和が継続されたことは好感されましたが、米国のGDPが大幅に悪化したことでマーケットはやや頭の重たい展開となりました。
NYダウは上昇期である第1ステージを辛うじて維持しています。短期移動平均線が下向きになってきていますので、短期移動平均線が上昇帯に突入すれば第1ステージから上昇相場の終焉である第2ステージに移行します。3本の移動平均線に傾きが出て間隔が広がってくればトレンドに勢いが出てきます。
日経225は上昇期である第1ステージから下降相場の入り口である第3ステージへと移行してきました。短期移動平均線が帯に突入し、更に下抜けたことでステージが移行しました。ここから短期移動平均線が上昇帯に突入すれば逆行して第2ステージに移行します。中期移動平均線が長期移動平均線を下抜けてくれば下降期である第4ステージに移行します。今後の短期移動平均線と帯の関係に注目して見ていきましょう。
米議会の与党共和党は、約1兆ドルの新型コロナ追加対策で焦点となっている失業給付の上乗せ措置について、当面は現行の週600ドルから週200ドルに減らす方針を決めました。減額に反対する野党民主党との協議が難航し給付がいったん停止すれば、景気回復の妨げになるとの懸念が出ています。
米連邦準備制度理事会(FRB)は、中小・中堅企業に対する「メインストリート融資制度」などの緊急資金支援制度について、期限を9月末から12月末まで3カ月延長すると発表しました。新型コロナウイルス流行に伴う景気先行きの不透明感が強まる中、企業や金融市場への資金供給を続けることとなります。さらに、FOMCでは、事実上のゼロ金利と量的緩和(米国債などを月額1,200億ドル(約12兆6,000億円)程度買い入れる緩和策)の維持を決定しました。そして、米国内で新型コロナウイルスの感染が再拡大していることを念頭に、「経済を支えるためあらゆる手段を使う」と改めて強調しました。また、9月の会合で追加策を決定することに含みを残したことが好感されました。
米商務省が発表した4~6月期の実質GDPは前期比32.9%減と過去最大の下げ幅となりました。新型コロナウイルスの感染拡大による経済へ打撃があらためて示されました。また、6月中旬以降の感染再拡大を背景に、新規失業保険申請件数が2週連続で増加しており、深刻な景気悪化と回復の遅れへの懸念が強まりました。
トランプ米大統領はツイッターで11月の大統領選に関し、郵便投票による「不正」増加を主張し、延期に言及したことで政治的混乱の可能性が嫌気されました。
注目されていた「GAFA」と呼ばれるハイテク大手4社の決算は、グーグル親会社アルファベットを除く3社が増収増益となりました。とりわけアップルは全主要部門が増収となり、株式分割も発表しました。これらの時価総額が大きい銘柄が、ここからの相場をけん引していくことが出来るかどうかにも注目が集まります。チャートの動きをしっかりとチェックしていきましょう。
週間の概況
注目イベント
8月5日(水)10:45(中国)7月Caixinサービス部門購買担当者景気指数
8月5日(水)17:00(ユーロ圏)7月サービス部門購買担当者景気指数
8月5日(水)17:30(英国)7月サービス部門購買担当者景気指数
8月5日(水)18:00(ユーロ圏)6月小売売上高
8月5日(水)20:00(米国)MBA住宅ローン申請指数
8月5日(水)21:15(米国)7月ADP雇用統計
8月5日(水)21:30(米国)6月貿易収支
8月5日(水)22:45(米国)7月サービス部門購買担当者景気指数
8月5日(水)22:45(米国)7月総合購買担当者景気指数
8月5日(水)23:00(米国)7月ISM非製造業景況指数
8月6日(木)20:00(英国)イングランド銀行(BOE)金利発表
8月6日(木)20:00(英国)英中銀資産買取プログラム規模
8月6日(木)20:00(英国)英中銀金融政策委員会(MPC)議事要旨
8月6日(木)20:30(英国)ベイリー英中銀(BOE)総裁、発言
8月6日(木)20:30(米国)7月チャレンジャー人員削減数
8月6日(木)21:30(米国)新規失業保険申請件数
8月6日(木)21:30(米国)失業保険継続受給者数
8月7日(金) 未定(中国)7月貿易収支
8月7日(金)10:30(豪国)豪準備銀行(RBA)、四半期金融政策報告
8月7日(金)14:00(日本)6月景気先行指数、6月景気一致指数
8月7日(金)21:30(加国)7月新規雇用者数
8月7日(金)21:30(加国)7月失業率
8月7日(金)21:30(米国)7月非農業部門雇用者数変化
8月7日(金)21:30(米国)7月失業率
8月7日(金)21:30(米国)7月平均時給
8月7日(金)23:00(米国)6月卸売売上高
8月7日(金)28:00(米国)6月消費者信用残高
8月10日(月)日本祝日(山の日)
8月10日(月)10:30(中国)7月消費者物価指数、7月生産者物価指数
8月11日(火)10:30(日本)7月景気ウオッチャー調査-現状判断DI、先行き判断DI
8月11日(火)14:00(英国)7月失業保険申請件数
8月11日(火)17:30(英国)7月失業率
8月11日(火)17:30(英国)6月失業率(ILO方式)
8月11日(火)18:00(ユーロ圏)8月ZEW景況感調査
8月11日(火)21:00(米国)7月卸売物価指数
*今週は米国の雇用統計に注目しましょう。新規失業保険申請件数の結果も確認しましょう。
チャート分析による銘柄診断
日経225分析
現在のステージ
第3ステージ
第3ステージは下降相場の入り口です。
今後を読み取る鍵
短期移動平均線と帯の関係に注目していきましょう。
・上昇トレンドに移行する場合は、短期移動平均線が帯を上抜けていきます。
・下降トレンドに移行する場合は、中期移動平均線が長期移動平均線を下抜けていきます。
そこに注目していきましょう。
重要な価格
高値23,235円 安値21,325円
※抵抗線・支持線となりやすい価格です。そこを突破することに意味があります。
NYダウ分析
現在のステージ
第1ステージ
第1ステージは上昇期です。
今後を読み取る鍵
短期移動平均線と帯の関係に注目していきましょう。
・上昇トレンドに勢いが出る場合は、帯に傾きが出て間隔が広がってきます。
・下降トレンドに移行する場合は、短期移動平均線が帯を下抜けていきます。
そこに注目していきましょう。
重要な価格
高値27,645ドル 安値24,538ドル
※抵抗線・支持線となりやすい価格、そこを突破することに意味があります。
小次郎講師のVトレーダー養成講座
今週もゴールデンクロス、デッドクロスについて深堀していきましょう。
移動平均線のゴールデンクロス、デッドクロスというのは基本的な部分です。でも、多くの投資家はゴールデンクロス=「買い」、デッドクロス=「売り」だけを覚えて、なぜ、それぞれのサインとなるのかというところの理解が抜け落ちています。そこを理解することが移動平均線をもっと深く理解することに繋がっていきますので、なぜゴールデンクロスは買いのサインであり、デッドクロスは売りのサインとなるのかというところを見ていきましょう。
もし、あなたがある銘柄を買ったとします。そして、買った後に価格が下がったとします。投資家の心理を見ていきますので、あなたもどのような気持ちになるかを考えてみましょう。
上がると思って買った自分の思惑が外れていますので、どうして自分の読みがはずれたのか、あるいは早く損切りしたほうがいいのではないかと不安な気持ちになるはずです。これが、思惑が外れた投資家の心理です。
では、そこから価格が回復して、自分が買った価格を上回ったら、どのような心理状態になるでしょう。
当然、不安な気持ちから嬉しい気持ちに変化していくでしょう。自分の読みはやはり正しかった、あるいは、どこまで上昇するか楽しみだという心理に移っていくはずです。
つまり、損益がマイナスかプラスかで、投資家の心理は全く違うものになるのです。ここが非常に重要であり理解しなければいけないポイントになるわけですが、心理的に、投資家が強気になる分岐点がゴールデンクロスであり、逆に弱気になる分岐点がデッドクロスということです。
下の図にゴールデンクロスやデッドクロスのときの心理状態をまとめていますので、参照してください。その心理の変化が起きるから、通常はゴールデンクロスが買いのサイン、デッドクロスは売りのサインとなるのです。
移動平均線大循環分析の見方(簡易版)
移動平均線大循環分析とは?
移動平均線大循環分析
ステージとは?
価格変動の中でステージは基本的に時計回りで推移し、ときに一時的に反時計回りで推移します。
つまり現在がステージ1だとすると、次に移行するのはステージ2というのが基本で、ときにステージ6に戻ることがあるということです。これ以外の展開はありません。これにより今後の展開が読みやすくなります。
売買チャンス
帯
帯による分析
価格及び短期移動平均線が帯の上にいるのが買い時代、帯の下にいるのが売り時代を表します。
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