小次郎講師の
週間チャート分析レポート
NYダウ・日経225は第1ステージ(上昇期)維持!
皆さん、こんにちは。
移動平均線大循環分析でくりっく株365の銘柄を見てみましょう。新型コロナウイルス危機に対応した追加経済対策をめぐる米議会での協議が停滞していることや、米中関係の悪化の懸念や7月に開催した連邦公開市場委員会(FOMC)の議事要旨の内容が、景気見通しに対して悲観的な見方が示されたことなどが株式市場の重石になっているようです。一方で、巣ごもり需要の増加で初めて時価総額が2兆ドルを突破したアップルなどをはじめ、IT関連株が株価をけん引していました。
NYダウは上昇期である第1ステージを維持しています。短期移動平均線が上向きになってきており、帯に傾きが出て間隔が広がり始めていますので、トレンドに勢いがあるのが分かります。短期移動平均線が上昇帯に突入すれば第1ステージから上昇相場の終焉である第2ステージに移行します。3本の移動平均線に傾きが出て間隔が広がってくれば更にトレンドに勢いが出てきます。
日経225は上昇期である第1ステージを維持しています。帯に傾きが出て間隔が広がってくればトレンドに勢いが出てきます。ここから短期移動平均線が上昇帯に突入すれば第2ステージに移行します。ここからの短期移動平均線と帯の関係に注目して見ていきましょう。
商務省は中国通信機器最大手・華為技術(ファーウェイ)に対する輸出禁止措置を強化すると発表し、米中関係悪化への警戒感が広がりました。また、新型コロナウイルス危機に対応した追加経済対策をめぐる米議会での協議が停滞していることもマーケットの懸念材料となっています。さらに米連邦準備制度理事会(FRB)は、7月に開催したFOMC議事要旨を公表しました。景気見通しに対して悲観的な見方が示されたほか、市場関係者の間では金融緩和にさほど積極的ではないと受け止められました。
米商務省が発表した7月の住宅着工件数は前月比22.6%増と、約3年9カ月ぶりの大きな伸びとなりました。IHSマークイットが発表した8月の米製造業購買担当者景況指数(PMI)速報値が市場予想を上回り、2019年1月以来の高水準となりました。また、サービス業PMIも予想を上回り、19年3月以来の高水準となり、新型コロナウイルスの感染拡大で停滞していた経済活動再開の動きで、指数が押し上げられました。また、米不動産業者協会(NAR)発表の7月の中古住宅販売件数は前月比24.7%増と、集計を始めた1968年以来で最大の伸びとなりました。
アップルが新型コロナに伴う巣ごもり需要を追い風に、米企業で初めて時価総額が一時2兆ドル(約210兆円)を突破しました。こうした新型コロナウイルスの感染拡大の影響を受けにくいとされるハイテク株に買いが集まり、株式市場をけん引しているような動きとなっています。ハイテク関連株の動きにも注意しながらチャートの変化を捉えていきましょう。
週間の概況
注目イベント
8月26日(水)20:00(米国)MBA住宅ローン申請指数
8月26日(水)21:30(米国)7月耐久財受注
8月27日(木)13:30(日本)6月全産業活動指数
8月27日(木)21:30(米国)4-6月期四半期実質GDP
8月27日(木)21:30(米国)4-6月期四半期GDP個人消費
8月27日(木)21:30(米国)4-6月期四半期コアPCE
8月27日(木)21:30(米国)新規失業保険申請件数
8月27日(木)21:30(米国)失業保険継続受給者数
8月27日(木)23:00(米国)7月住宅販売保留指数
8月28日(金)08:30(日本)8月東京都区部消費者物価指数
8月28日(金)15:45(仏国)4-6月期GDP
8月28日(金)18:00(ユーロ圏)8月経済信頼感
8月28日(金)18:00(ユーロ圏)8月消費者信頼感
8月28日(金)21:30(加国)4-6月期四半期GDP
8月28日(金)21:30(加国)6月月次GDP
8月28日(金)21:30(米国)7月個人所得
8月28日(金)21:30(米国)7月個人消費支出
8月28日(金)22:45(米国)8月シカゴ購買部協会景気指数
8月28日(金)23:00(米国)8月ミシガン大学消費者態度指数
8月31日(月)英国休場(サマー・バンク・ホリデー)
8月31日(月)08:50(日本)7月鉱工業生産
8月31日(月)10:00(中国)8月製造業購買担当者景気指数
8月31日(月)14:00(日本)7月新設住宅着工戸数
8月31日(月)14:00(日本)8月消費者態度指数
9月1日(火)08:30(日本)7月失業率、7月有効求人倍率
9月1日(火)08:50(日本)4-6月期四半期法人企業統計調査
9月1日(火)10:45(中国)8月Caixin製造業購買担当者景気指数
9月1日(火)13:30(豪国)豪国準備銀行(RBA)、政策金利発表
9月1日(火)17:00(ユーロ圏)8月製造業購買担当者景気指数
9月1日(火)18:00(ユーロ圏)7月失業率
9月1日(火)18:00(ユーロ圏)8月消費者物価指数
9月1日(火)22:45(米国)8月製造業購買担当者景気指数
9月1日(火)23:00(米国)8月ISM製造業景況指数
*今週は米国をはじめ各国のGDPに注目しましょう。新規失業保険申請件数の結果も確認しましょう。
チャート分析による銘柄診断
日経225分析
現在のステージ
第1ステージ
第1ステージは上昇期です。
今後を読み取る鍵
短期移動平均線と帯の関係に注目していきましょう。
・上昇トレンドに勢いが出る場合は、帯に傾きが出て間隔が広がってきます。
・下降トレンドに移行する場合は、短期移動平均線が帯を下抜けていきます。
そこに注目していきましょう。
重要な価格
高値23,941円 安値21,325円
※抵抗線・支持線となりやすい価格です。そこを突破することに意味があります。
NYダウ分析
現在のステージ
第1ステージ
第1ステージは上昇期です。
今後を読み取る鍵
短期移動平均線と帯の関係に注目していきましょう。
・上昇トレンドに勢いが出る場合は、帯に傾きが出て間隔が広がってきます。
・下降トレンドに移行する場合は、短期移動平均線が帯を下抜けていきます。
そこに注目していきましょう。
重要な価格
高値29,503ドル 安値24,538ドル
※抵抗線・支持線となりやすい価格、そこを突破することに意味があります。
小次郎講師のVトレーダー養成講座
今週は前回学んだ8つのシグナルについて具体的に見ていきましょう。
まずは買いシグナルの「(1)」について見ていきましょう。再度、確認していきますが、「(1)」は、移動平均線がある程度の期間下降した後で、横ばい状態、もしくは少し上昇基調に転じたときに、移動平均線を価格が下から上に抜けてクロスしたところでした。
これが、最も典型的なゴールデンクロスとなります。典型的ということはどういうことかというと、価格がしばらく下降して下降トレンドがあります。つまり、移動平均線を見ると、移動平均線もしばらく下降しているということです。次に、その移動平均線が下げ止まりを予兆させるものであるというところがポイントとなります。移動平均線が下向きから横ばいに移行することで下げ止まりの予兆となります。この2つの条件が揃っているというのが大前提としてあり、その条件が揃っている状態で、移動平均線の下にあった価格が、移動平均線を上向きにはっきりとクロスする形になったところが、典型的なゴールデンクロスであり、また、最大の買いチャンスになるというわけです。
ゴールデンクロスについては、何となく「短期線が長期線を下から上に抜けるところ」だと覚えている人も多いようです。しかし、移動平均線と価格の関係には深い意味がありますから、その関係と合わせて考えながら、正確に買いシグナル「(1)」の流れや関係性を理解しておきましょう。
では、来週もシグナルを深掘りしながら、正しくゴールデンクロスやデッドクロスを理解していきましょう。
移動平均線大循環分析の見方(簡易版)
移動平均線大循環分析とは?
移動平均線大循環分析
ステージとは?
価格変動の中でステージは基本的に時計回りで推移し、ときに一時的に反時計回りで推移します。
つまり現在がステージ1だとすると、次に移行するのはステージ2というのが基本で、ときにステージ6に戻ることがあるということです。これ以外の展開はありません。これにより今後の展開が読みやすくなります。
売買チャンス
帯
帯による分析
価格及び短期移動平均線が帯の上にいるのが買い時代、帯の下にいるのが売り時代を表します。
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