小次郎講師の
週間チャート分析レポート
米雇用統計、失業率が8.4%!NYダウ・日経225は第1ステージ(上昇期)維持!
皆さん、こんにちは。
移動平均線大循環分析でくりっく株365の銘柄を見てみましょう。アップルやテスラが株式を分割しましたが順調に買いが入り、分割によって投資家が株を購入しやすくなるとの期待が強まったようです。週末にはハイテク株を中心に利益確定売りが出て大きく反落しました。
NYダウは上昇期である第1ステージを維持しています。帯に傾きが出て間隔が広がっていますので、トレンドに勢いがあるのが分かります。ただ、短期移動平均線が下向きになっていますので、短期移動平均線が上昇帯に突入すれば第1ステージから上昇相場の終焉である第2ステージに移行します。一方で、短期移動平均線が上向きになり3本の移動平均線に傾きが出て間隔が広がってくればトレンドに勢いが出てきます。
日経225は上昇期である第1ステージを維持していますが、短期移動平均線が帯に接近しています。ここから短期移動平均線が上昇帯に突入すれば第2ステージに移行します。帯に傾きが出て間隔が広がってくればトレンドに勢いが出てきます。ここからの短期移動平均線と帯の関係に注目して見ていきましょう。
中国商務省はハイテク分野などの独自技術の輸出を規制する方針を示したことで、中国企業が運営する短編動画投稿サイト「Tik Tok(ティックトック)」の米事業買収に名乗りを上げているマイクロソフトやウォルマート、オラクルなどにとっては買収に影響が出るとの見方が広がりました。
米サプライ管理協会(ISM)が発表した8月の米製造業景況指数は56.0と前月から上昇し市場予想も上回りました。米民間雇用サービス会社オートマティック・データ・プロセッシング(ADP)の8月の全米雇用報告では、非農業部門の民間就業者数(季節調整済み)は前月比42万8,000人増と、市場予想を大幅に下回りました。最新週の新規失業保険申請件数は88万1,000件と前週から減少しました。一方、サプライ管理協会(ISM)発表の8月の米サービス業購買担当者景況指数(PMI)は56.9と前月から低下しました。米労働省が発表した8月の雇用統計(速報値、季節調整済み)は、失業率が8.4%と前月から1.8ポイント低下し、5カ月ぶりに10%を下回りました。景気動向を敏感に映す非農業分門の就業者数も137万人増加しました。
アップルは、年内に次世代通信規格「5G」対応の「iPhone(アイフォーン)」を7,500万台生産する検討をしているとの報道が好感されました。
マーケットは3連休を控え利益確定売りや持ち高調整の売りも出やすかったようです。そして、大きく上昇していたハイテク株が売られる一方で景気敏感株は底堅かったようです。上昇の流れに変化が出るのか、一過性の調整なのかを見極める重要な局面ですのでチャートの変化をしっかりと捉えていきましょう。
週間の概況
注目イベント
9月9日(水)08:50(日本)8月マネーストックM2
9月9日(水)10:30(中国)8月生産者物価指数、8月消費者物価指数
9月9日(水)20:00(米国)MBA住宅ローン申請指数
9月9日(水)23:00(加国)カナダ銀行政策金利
9月10日(木)08:50(日本)7月機械受注
9月10日(木)20:45(ユーロ圏)欧州中央銀行(ECB)政策金利
9月10日(木)21:30(ユーロ圏)ラガルド欧州中央銀行(ECB)総裁、定例記者会見
9月10日(木)21:30(米国)8月卸売物価指数
9月10日(木)21:30(米国)新規失業保険申請件数
9月10日(木)21:30(米国)失業保険継続受給者数
9月10日(木)23:00(米国)7月卸売在庫
9月10日(木)23:00(米国)7月卸売売上高
9月11日(金)08:50(日本)8月国内企業物価指数
9月11日(金)08:50(日本)7-9月期四半期法人企業景気予測調査
9月11日(金)17:30(英国)7月月次GDP
9月11日(金)17:30(英国)7月貿易収支
9月11日(金)21:30(米国)8月消費者物価指数
9月11日(金)27:00(米国)8月月次財政収支
9月14日(月)13:30(日本)7月鉱工業生産
9月14日(月)13:30(日本)7月設備稼働率
9月14日(月)13:30(日本)7月第三次産業活動指数
9月14日(月)18:00(ユーロ圏)7月鉱工業生産
9月15日(火)10:30(豪国)豪準備銀行(RBA)、金融政策会合議事要旨公表
9月15日(火)11:00(中国)8月小売売上高、8月鉱工業生産
9月15日(火)17:30(英国)8月失業保険申請件数、8月失業率
9月15日(火)17:30(英国)7月失業率(ILO方式)
9月15日(火)18:00(独国)9月ZEW景況感調査
9月15日(火)18:00(ユーロ圏)9月ZEW景況感調査
9月15日(火)21:30(米国)9月ニューヨーク連銀製造業景気指数
9月15日(火)22:15(米国)8月鉱工業生産
9月15日(火)22:15(米国)8月設備稼働率
*今週はECBの金融政策に注目しましょう。新規失業保険申請件数の結果も確認しましょう。
チャート分析による銘柄診断
日経225分析
現在のステージ
第1ステージ
第1ステージは上昇期です。
今後を読み取る鍵
短期移動平均線と帯の関係に注目していきましょう。
・上昇トレンドに勢いが出る場合は、帯に傾きが出て間隔が広がってきます。
・下降トレンドに移行する場合は、短期移動平均線が帯を下抜けていきます。
そこに注目していきましょう。
重要な価格
高値23,941円 安値21,671円
※抵抗線・支持線となりやすい価格です。そこを突破することに意味があります。
NYダウ分析
現在のステージ
第1ステージ
第1ステージは上昇期です。
今後を読み取る鍵
短期移動平均線と帯の関係に注目していきましょう。
・上昇トレンドに勢いが出る場合は、帯に傾きが出て間隔が広がってきます。
・下降トレンドに移行する場合は、短期移動平均線が帯を下抜けていきます。
そこに注目していきましょう。
重要な価格
高値29,503ドル 安値25,998ドル
※抵抗線・支持線となりやすい価格、そこを突破することに意味があります。
小次郎講師のVトレーダー養成講座
今週は「グランビルの法則」の買いシグナルの(3)について見ていきましょう。
買いシグナル(3)は価格が上昇基調の移動平均線の上にあり、その後移動平均線に向かって接近していくが、移動平均線とクロスせずに再度上昇を始めたところでした。価格が安定上昇しているところでの価格と移動平均線の関係を確認してみましょう。価格が安定して上昇しているわけですから移動平均線は価格に対して平行して上昇していきます。このとき、価格は基本的に移動平均線の上にあります。なぜなら、移動平均線は過去数日間の平均値なので、上昇局面では、当然、現在の価格よりも遅行して推移していきますので、位置関係で見ると、現在の価格よりも低い値になります。
価格はその都度、上がったり下がったりしますが、移動平均線はそれより遅れて上昇し、遅れて下降します。ですから、価格と移動平均線の位置関係を見れば、現状が上昇トレンドか下降トレンドかがわかるわけです。
上昇トレンドが継続しているとしても、価格と移動平均線がずっと平行して推移するのではなく、価格と移動平均線の間隔が広がったり縮まったりしていきます。それは、相場の勢いが出てくると広がっていき、相場の勢いが弱くなると縮まっていくのです。
つまり、上昇トレンドのときは、価格と移動平均線の位置関係を保ったまま、価格が移動平均線に接近したり離れたりするわけですから、買いシグナル(3)のケースでは、一度上昇力を弱めた相場が再度上昇を始めたことを意味するので買いのチャンスだといえます。
では、来週は買いシグナル(4)について見ていきましょう。
移動平均線大循環分析の見方(簡易版)
移動平均線大循環分析とは?
移動平均線大循環分析
ステージとは?
価格変動の中でステージは基本的に時計回りで推移し、ときに一時的に反時計回りで推移します。
つまり現在がステージ1だとすると、次に移行するのはステージ2というのが基本で、ときにステージ6に戻ることがあるということです。これ以外の展開はありません。これにより今後の展開が読みやすくなります。
売買チャンス
帯
帯による分析
価格及び短期移動平均線が帯の上にいるのが買い時代、帯の下にいるのが売り時代を表します。
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