小次郎講師の
週間チャート分析レポート
ワクチン開発と感染拡大の攻防?NYダウ・日経225第1ステージ(上昇期)維持!
皆さん、こんにちは。
移動平均線大循環分析でくりっく株365の銘柄を見てみましょう。米製薬大手ファイザーやモデルナが開発している新型コロナワクチン候補に対する期待と、感染拡大が再び急速に拡大していることへの懸念が交錯しているようです。NYダウは上昇期である第1ステージに移行してから帯に傾きが出て間隔が広がってきていますので、トレンドに勢いがあることを示しています。このまま移動平均線の間隔が広がれば更にトレンドの勢いは強くなります。一方で、短期移動平均線が帯に突入すれば上昇相場の終焉である第2ステージに移行します。このまま上昇相場に勢いが出るのか、それとも上昇相場が終焉に向かうのかが注目となります。日経225は上昇期である第1ステージを維持しています。そして、帯に傾きが出て間隔が広がってきていますのでトレンドに勢いがあるのが分かります。また、上昇の角度が鋭くなっており動きが大きくなってきていることも示しています。一方で、短期移動平均線が上昇帯に突入すれば、上昇相場の終焉である第2ステージに移行します。このまま大きな上昇トレンドとなるのかどうかも含めて、ここからの短期移動平均線と帯の関係に注目して見ていきましょう。
モデルナは開発中のコロナワクチンに関する臨床試験(治験)で、94.5%の有効性がみられたと公表しました。これを受けて景気回復期待が広がりました。コロナワクチンをめぐっては、米製薬大手ファイザーが9日、独ビオンテックと共同開発しているワクチンに高い有効性が確認できたと公表していました。ただ、市場関係者の間では、足元ではコロナの感染が急拡大し、行動制限が強化されており、ワクチンも手元に届くまで時間がかかる見込みのため、比較的冷静な反応となったようです。ただ、米国では、新型コロナ感染が再び急速に拡大しており、米ジョンズ・ホプキンス大学によると、17日の1日当たりの米新規感染者数は、16万人を超え、経済活動を再規制する動きが広がり、18日には、ニューヨーク市が公立学校をすべて遠隔授業に戻すと発表しました。さらには、新型コロナによる米国の死者が18日には25万人を突破し、米国は感染者数、死者数ともに世界最多で感染が再拡大しています。
10月の米小売売上高は前月比0.3%増と、9月(1.6%増)から伸びが鈍化し、市場予想にも届きませんでした。一部の経済対策が失効した影響で、個人消費が減速している可能性が示されました。最新週の新規失業保険申請件数は前週比3万1,000件増の74万2,000件と、市場予想を上回り、雇用情勢をめぐる懸念も強まりました。
米メディアによると、米民主党のシューマー上院院内総務は、追加経済対策法案の協議再開をめぐって、共和党のマコネル上院院内総務が同意したと述べました。この報道はマーケットの支援材料となりました。一方で、ムニューシン米財務長官は、財務省と連邦準備制度理事会(FRB)が導入した企業向け融資策など一部の新型コロナ緊急制度に関し、12月末の期限を延長しないと表明したことで、感染再拡大の状況下での打ち切りが弱材料になりました。強弱材料が交錯していますので、ニュースを見て判断せずにチャートを見て判断していきましょう。
週間の概況
注目イベント
11月25日(水)08:50(日本)10月企業向けサービス価格指数
11月25日(水)21:00(米国)MBA住宅ローン申請指数
11月25日(水)22:30(米国)7-9月期四半期実質GDP
11月25日(水)22:30(米国)7-9月期四半期GDP個人消費
11月25日(水)22:30(米国)7-9月期四半期コアPCE
11月25日(水)22:30(米国)10月耐久財受注
11月25日(水)22:30(米国)10月個人所得
11月25日(水)22:30(米国)10月個人消費支出
11月25日(水)22:30(米国)新規失業保険申請件数
11月25日(水)22:30(米国)失業保険継続受給者数
11月25日(水)24:00(米国)11月ミシガン大学消費者態度指数
11月25日(水)24:00(米国)10月新築住宅販売件数
11月25日(水)28:00(米国)米連邦公開市場委員会(FOMC)議事要旨
11月26日(木)米国祝日(感謝祭)
11月26日(木)14:00(日本)9月景気先行指数・9月景気一致指数
11月27日(金)08:30(日本)11月東京都区部消費者物価指数
11月27日(金)19:00(ユーロ圏)11月経済信頼感
11月27日(金)19:00(ユーロ圏)11月消費者信頼感
11月30日(月)08:50(日本)10月鉱工業生産
11月30日(月)08:50(日本)10月小売業販売額
11月30日(月)10:00(中国)11月製造業購買担当者景気指数
11月30日(月)14:00(日本)10月新設住宅着工戸数
11月30日(月)22:00(独国)11月消費者物価指数
11月30日(月)23:45(米国)11月シカゴ購買部協会景気指数
11月30日(月)24:00(米国)10月住宅販売保留指数
12月1日(火)08:30(日本)10月失業率、10月有効求人倍率
12月1日(火)10:45(中国)11月Caixin製造業購買担当者景気指数
12月1日(火)12:30(豪州)豪準備銀行(RBA)、政策金利発表
12月1日(火)17:55(独国)11月失業者数、11月失業率
12月1日(火)18:00(ユーロ圏)11月製造業購買担当者景気指数
12月1日(火)18:30(英国)11月製造業購買担当者景気指数
12月1日(火)19:00(ユーロ圏)11月消費者物価指数
12月1日(火)22:30(加国)7-9月期四半期GDP
12月1日(火)22:30(加国)9月月次GDP
12月1日(火)23:45(米国)11月製造業購買担当者景気指数
12月1日(火)24:00(米国)11月ISM製造業景況指数
*今週は米国のGDPやFOMC議事要旨に注目しましょう。新規失業保険申請件数の結果も確認しましょう。
チャート分析による銘柄診断
日経225分析
現在のステージ
第1ステージ
第1ステージは上昇期です。
今後を読み取る鍵
短期移動平均線と帯の関係に注目していきましょう。
・上昇トレンドに勢いが出る場合は、帯に傾きが出て間隔が広がってきます。
・下降トレンドに移行する場合は、短期移動平均線が帯を下抜けていきます。
そこに注目していきましょう。
重要な価格
高値26,500円 安値22,867円
※抵抗線・支持線となりやすい価格です。そこを突破することに意味があります。
NYダウ分析
現在のステージ
第1ステージ
第1ステージは上昇期です。
今後を読み取る鍵
短期移動平均線と帯の関係に注目していきましょう。
・上昇トレンドに勢いが出る場合は、帯に傾きが出て間隔が広がってきます。
・下降トレンドに移行する場合は、短期移動平均線が帯を下抜けていきます。
そこに注目していきましょう。
重要な価格
高値30,500ドル 安値26,089ドル
※抵抗線・支持線となりやすい価格、そこを突破することに意味があります。
小次郎講師のVトレーダー養成講座
先週は2本の移動平均線、中期線(20日)と長期線(40日)のある日の関係を見ながらその状況を見ました。今週はその詳細を紐解いていきます。
まずは、下図の【A】を見ていきましょう。
長期線と価格の位置関係では、長期線(過去40日の平均)が下にあり、価格が上にあります。ということは40日間の大きな流れとしては上昇トレンドだということが分かります。ところが中期線(過去20日の平均)は価格の上にありますから、最近20日を考えると、下降トレンドということがわかります。つまり、大きな流れで上昇トレンドだったものが、最近下降に転じて、現在に至るということです。
では、次に【B】を見てみましょう。長期線と価格の位置関係では、長期線(過去40日の平均)が上にあり、価格が下にあります。ということは40日間の大きな流れとしては下降トレンドだということが分かります。ところが、中期線(過去20日の平均)は価格の下にありますから、最近の20日を考えると、上昇トレンドだということが分かります。つまり、大きな流れで下降トレンドだったものが、最近上昇に転じて、現在に至るということです。
当たり前のように思えますが、移動平均線のある日の位置関係を見ただけで、その日に至るまでの過去の流れと、その日の状況が分かるのです。
この事実が移動平均線大循環分析ではとても大切なポイントなのです。では、次週からはいよいよ移動平均線を使った究極の分析手法の解説を行っていきますので、どうぞご期待ください。
移動平均線大循環分析の見方(簡易版)
移動平均線大循環分析とは?
移動平均線大循環分析
ステージとは?
価格変動の中でステージは基本的に時計回りで推移し、ときに一時的に反時計回りで推移します。
つまり現在がステージ1だとすると、次に移行するのはステージ2というのが基本で、ときにステージ6に戻ることがあるということです。これ以外の展開はありません。これにより今後の展開が読みやすくなります。
売買チャンス
帯
帯による分析
価格及び短期移動平均線が帯の上にいるのが買い時代、帯の下にいるのが売り時代を表します。
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