小次郎講師の
週間チャート分析レポート

この流れがどこまで続く!?NYダウ・日経225は第1ステージ(上昇期)継続!!

2020/12/15

皆さん、こんにちは。

移動平均線大循環分析でくりっく株365の銘柄を見てみましょう。今週もコロナ感染再拡大による懸念とワクチンや追加の経済対策などへの期待が交錯しながらも堅調な動きを見せていました。NYダウは上昇期である第1ステージを維持しています。上昇帯に傾きが出て間隔が広がってきていますので、トレンドに勢いがあるのが分かります。このまま移動平均線の間隔が広がれば更にトレンドの勢いは強くなります。

一方で、短期移動平均線が帯に突入すれば上昇相場の終焉である第2ステージに移行します。このまま上昇相場に勢いが出るのか、それとも上昇相場が終焉に向かうのかが注目となります。日経225も上昇期である第1ステージを維持しています。そして、帯に傾きが出て間隔が広がってきていますのでトレンドに勢いがあるのが分かります。

また、上昇の角度が鋭くなっており動きが大きくなってきていることも示しています。ここから短期移動平均線が上昇帯に突入すれば、上昇相場の終焉である第2ステージに移行します。このまま大きな上昇トレンドが継続するのかどうかも含めて、ここからの短期移動平均線と帯の関係に注目して見ていきましょう。

米国で新型コロナウイルスの感染が再拡大しています。西部カリフォルニア州では感染増を受けて、6日以降、人口の8割以上が自宅待機令の対象に入っています。東部ニューヨーク州のクオモ知事も7日、入院患者数が5日以内に安定しなければ、中心部ニューヨーク市での店内飲食を禁止する方針を明らかにしました。そして、入院患者が増え続けているとして、ニューヨーク市内の飲食店の店内飲食を14日から禁止すると発表しました。

市場関係者が期待を寄せる追加経済対策がまとまらない可能性が出てきました。議会は11日に失効する連邦予算に代わる新たな予算案に、追加対策を組み込む方向で協議しています。共和党のマコネル上院院内総務は、主張が対立する二つの項目を追加対策から取り下げ、合意できる部分のみで協議を進めるべきだと発言しました。そして、議会は11日に失効する連邦予算に代わる1週間分のつなぎ予算を成立させて、さらなる協議時間を確保する見通しとなっており、合意に至る確率が上がってきているとの見方もあるようです。ただ、協議は一進一退となっており今後の進展に注目が集まります。

最新週の新規失業保険申請件数は、前週比13万7,0000件増の85万3,000件と、9月半ば以来約2カ月半ぶりの高水準を記録し、新型コロナウイルス感染再拡大による雇用情勢の悪化が懸念されています。

欧州中央銀行(ECB)は10日に開催した定例理事会で、政策金利は据え置きましたが、追加の金融緩和を決定しました。新型コロナウイルス対策で導入した資産購入策の規模を5,000億ユーロ(約63兆円)増額し、1兆8,500億ユーロ(約234兆円)としました。2021年6月までとしていた実施期間も2022年3月まで延長しました。

実体経済は停滞していますが、株価は上昇しており、チャートとファンダメンタルズがミスマッチしています。こういうときこそ、移動平均線大循環分析のステージの変化をしっかりと確認していきましょう。

週間の概況

注目イベント

12月16日(水)08:50(日本)11月貿易統計
12月16日(水)18:30(英国)11月消費者物価
12月16日(水)19:00(ユーロ圏)10月貿易収支
12月16日(水)21:00(米国)MBA住宅ローン申請指数
12月16日(水)22:30(米国)11月小売売上高
12月16日(水)24:00(米国)12月NAHB住宅市場指数
12月16日(水)28:00(米国)米連邦公開市場委員会(FOMC)
12月16日(水)28:30(米国)パウエルFRB議長、定例記者会見
12月17日(木)09:30(豪州)11月新規雇用者数、11月失業率
12月17日(木)19:00(ユーロ圏)11月消費者物価指数
12月17日(木)21:00(英国)イングランド銀行(BOE、英中央銀行)金利発表
12月17日(木)21:00(英国)英中銀資産買取プログラム規模
12月17日(木)21:00(英国)英中銀金融政策委員会(MPC)議事要旨
12月17日(木)22:30(米国)新規失業保険申請件数
12月17日(木)22:30(米国)失業保険継続受給者数
12月17日(木)22:30(米国)11月住宅着工件数
12月17日(木)22:30(米国)11月建設許可件数
12月17日(木)22:30(米国)12月フィラデルフィア連銀製造業景気指数
12月18日(金)未定(日本)日銀金融政策決定会合、終了後政策金利発表
12月18日(金)08:30(日本)11月全国消費者物価指数
12月18日(金)15:30(日本)黒田東彦日銀総裁、定例記者会見
12月18日(金)18:00(ユーロ圏)10月経常収支
12月18日(金)18:00(独国)12月IFO企業景況感指数
12月18日(金)18:30(英国)11月小売売上高
12月18日(金)22:30(米国)7-9月期四半期経常収支
12月18日(金)24:00(米国)11月景気先行指標総合指数
12月21日(月)24:00(ユーロ圏)12月消費者信頼感
12月22日(火)16:00(独国)1月GFK消費者信頼感調査
12月22日(火)18:30(英国)7-9月期四半期GDP
12月22日(火)22:30(米国)7-9月期四半期実質GDP
12月22日(火)22:30(米国)7-9月期四半期GDP個人消費
12月22日(火)22:30(米国)7-9月期四半期コアPCE
12月22日(火)24:00(米国)11月中古住宅販売件数
12月22日(火)24:00(米国)12月リッチモンド連銀製造業指数


*今週は日米英の金融政策や米国のGDPに注目しましょう。新規失業保険申請件数の結果も確認しましょう。

チャート分析による銘柄診断

日経225分析

※移動平均線大循環分析の見方はこのレポートの最後にまとめてあります。ご参照ください。

現在のステージ

第1ステージ
第1ステージは上昇期です。

今後を読み取る鍵

短期移動平均線と帯の関係に注目していきましょう。
・上昇トレンドに勢いが出る場合は、帯に傾きが出て間隔が広がってきます。
・下降トレンドに移行する場合は、短期移動平均線が帯を下抜けていきます。
そこに注目していきましょう。

重要な価格

高値27,000円 安値22,867円
※抵抗線・支持線となりやすい価格です。そこを突破することに意味があります。

NYダウ分析

※移動平均線大循環分析の見方はこのレポートの最後にまとめてあります。ご参照ください。

現在のステージ

第1ステージ
第1ステージは上昇期です。

今後を読み取る鍵

短期移動平均線と帯の関係に注目していきましょう。
・上昇トレンドに勢いが出る場合は、帯に傾きが出て間隔が広がってきます。
・下降トレンドに移行する場合は、短期移動平均線が帯を下抜けていきます。
そこに注目していきましょう。

重要な価格

高値30,500ドル 安値26,089ドル
※抵抗線・支持線となりやすい価格、そこを突破することに意味があります。

小次郎講師のVトレーダー養成講座

先週は移動平均線大循環分析ではなぜ3本の移動平均線を使うのかということを見てきました。そして、それは「エッジのある局面を浮き彫りにする」ことでした。

エッジのある局面を浮き彫りにするために、注目すべき3つのポイントがありました。今週はそのまとめと確認をしていきましょう。

その3つのポイントとは、3本の移動平均線の並び順、傾き、そして、間隔でした。これらに注目することで買いにエッジがある局面や売りにエッジがある局面が分かります。

移動平均線の並び順によって現在のステージがどうなっているかが分かります。3本の移動平均線の並び順が上から「短期線」「中期線」「長期線」となれば、買いにエッジがあり、並び順が下から「短期線」「中期線」「長期線」となれば、売りのエッジがある状態となります。

そして、移動平均線の傾きを見ることで、トレンドの強さを知ることができます。傾きが大きくなればなるほどトレンドが強くなっていることが分かり、傾きが無くなってくればトレンドの勢いが無くなってきたということが分かります。

今度は移動平均線と移動平均線の間隔をみることで、トレンドの継続性を知ることができます。間隔が広がれば広がるほどトレンドが継続しやすく、間隔が狭くなってくればトレンドの終わりが近づいてきているということが分かります。

移動平均線大循環分析は、この並び順、傾き、間隔をみることで、深い分析ができるということを理解しておきましょう。

来週は移動平均線大循環分析を使って三つの局面を分析していきましょう。

移動平均線大循環分析の見方(簡易版)

移動平均線大循環分析とは?

3本の移動平均線の並び順と傾きで現状を分析し、今後の展開を予測する指標です。価格変動の中で買いにエッジ(優位性)が発生する局面、売りにエッジが発生する局面を見つけ出すことができます。

移動平均線大循環分析

ステージとは?

3本の線の並び順は全部で6種類。それをステージ1から6と名付けました。(下図参照)
価格変動の中でステージは基本的に時計回りで推移し、ときに一時的に反時計回りで推移します。
つまり現在がステージ1だとすると、次に移行するのはステージ2というのが基本で、ときにステージ6に戻ることがあるということです。これ以外の展開はありません。これにより今後の展開が読みやすくなります。

売買チャンス

ステージ1で3本の線が右肩上がりのときは買いトレードにエッジ(優位性)があります。ステージ4で3本の線が右肩下がりのときは売りトレードにエッジがあります。

移動平均線大循環分析において中期移動平均線と長期移動平均線の間を「帯(おび)」と言います。帯は大局トレンドの状態を示します。

帯による分析

帯が傾きを持ち間隔が広がっている状態が、トレンドが勢いを持っている状態です。間隔が狭まったり傾きが緩やかになるとトレンドが勢いを失ったことがわかります。またもみあい相場では帯は横這いとなり、細くなります。
価格及び短期移動平均線が帯の上にいるのが買い時代、帯の下にいるのが売り時代を表します。

※3本の移動平均線は短期5日、中期20日、長期40日のEMA(指数平滑移動平均線)を利用しています。

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