小次郎講師の
週間チャート分析レポート
年末を迎えて静かな動き!?NYダウ・日経225は第1ステージ(上昇期)継続!!
皆さん、こんにちは。
移動平均線大循環分析でくりっく株365の銘柄を見てみましょう。英国などで新型コロナの変異種が確認されたのを受けて、世界的に渡航禁止や入国者隔離の動きが広がっていることと、米議会上下両院が総額9,000億ドル規模の追加経済対策法案を可決したことが交錯しクリスマスも絡まって膠着状態の動きが続いています。NYダウは上昇期である第1ステージを維持しています。上昇帯に傾きが出て間隔が広がってきていますので、トレンドに勢いがあるのが分かります。このまま移動平均線の間隔が広がれば更にトレンドの勢いは強くなります。一方で、短期移動平均線が帯に突入すれば上昇相場の終焉である第2ステージに移行します。このまま上昇相場に勢いが出るのか、それとも上昇相場が終焉に向かうのかが注目となります。日経225も上昇期である第1ステージを維持しています。そして、帯に傾きが出て間隔が広がってきていますのでトレンドに勢いがあるのが分かります。また、上昇の角度が鋭くなっており動きが大きくなってきていることも示しています。ここから短期移動平均線が上昇帯に突入すれば、上昇相場の終焉である第2ステージに移行します。このまま大きな上昇トレンドが継続するのかどうかも含めて、ここからの短期移動平均線と帯の関係に注目して見ていきましょう。
英国では新型コロナの変異種への感染が広がっており、同国政府はロンドンなどで再びロックダウン(都市封鎖)に踏み切りました。欧州各国は英国からの渡航を制限し、米ニューヨーク州は、航空3社に対して英国から乗り入れる便については搭乗前のウイルス検査を要請しました。また、世界的にも渡航禁止や入国者隔離の動きが広がっています。
米議会では与野党執行部が総額9,000億ドル規模の追加経済対策で合意しました。現金給付や失業給付の上乗せを盛り込みました。しかし、追加対策をめぐりトランプ大統領が現金給付額の増額を要求したことで、野党民主党は下院での法案修正を目指すも、与党共和党の反対を受けたことで修正に失敗しました。また、追加対策と一体化している来年9月末までの政府予算案にトランプ氏が署名しなければ、29日から政府機関の一部が閉鎖する恐れがあり懸念材料となっています。
7~9月期の米実質GDP(国内総生産)確定値は年率換算で前期比33.4%増と、改定値(33.1%増)から上向き改定されたことが好感されました。米労働省が発表した最新週の新規失業保険申請件数は前週比8万9,000件減の80万3,000件となり、3週間ぶりに改善され米雇用情勢に対する警戒感が和らぎました。一方、米商務省が発表した11月の個人消費支出(PCE)は前月比0.4%減と、7カ月ぶりにマイナスを記録しました。新型コロナウイルスの変異種をめぐる懸念が広がりました。
欧州連合(EU)と英国は24日、難航していた自由貿易協定(FTA)締結交渉に合意しました。関税ゼロの貿易は年明け以降も維持されることになりました。一先ず合意なき離脱は回避されましたが、英海域での漁獲割り当てが削減される漁業者を中心に一定の影響は避けられない見通しのようです。
週間の概況
注目イベント
12月30日(水)10:00(中国)12月製造業購買担当者景気指数
12月30日(水)21:00(米国)MBA住宅ローン申請指数
12月30日(水)23:45(米国)12月シカゴ購買部協会景気指数
12月30日(水)24:00(米国)11月住宅販売保留指数
12月31日(木)独国休場(大晦日)
12月31日(木)22:30(米国)新規失業保険申請件数
12月31日(木)22:30(米国)失業保険継続受給者数
1月1日(金)欧米・日本休場(元旦)
1月4日(月)10:45(中国)12月Caixin製造業購買担当者景気指数
1月4日(月)18:00(ユーロ圏)12月製造業購買担当者景気指数
1月4日(月)18:30(英国)12月製造業購買担当者景気指数
1月4日(月)23:45(米国)12月製造業購買担当者景気指数
1月5日(火)17:55(独国)12月失業者数、12月失業率
1月5日(火)24:00(米国)12月ISM製造業景況指数
*今週は年末の米住宅関連、年始のISM製造業景況指数に注目しましょう。新規失業保険申請件数の結果も確認しましょう。
チャート分析による銘柄診断
日経225分析
現在のステージ
第1ステージ
第1ステージは上昇期です。
今後を読み取る鍵
短期移動平均線と帯の関係に注目していきましょう。
・上昇トレンドに勢いが出る場合は、帯に傾きが出て間隔が広がってきます。
・下降トレンドに移行する場合は、短期移動平均線が帯を下抜けていきます。
そこに注目していきましょう。
重要な価格
高値27,000円 安値22,867円
※抵抗線・支持線となりやすい価格です。そこを突破することに意味があります。
NYダウ分析
現在のステージ
第1ステージ
第1ステージは上昇期です。
今後を読み取る鍵
短期移動平均線と帯の関係に注目していきましょう。
・上昇トレンドに勢いが出る場合は、帯に傾きが出て間隔が広がってきます。
・下降トレンドに移行する場合は、短期移動平均線が帯を下抜けていきます。
そこに注目していきましょう。
重要な価格
高値30,500ドル 安値26,089ドル
※抵抗線・支持線となりやすい価格、そこを突破することに意味があります。
小次郎講師のVトレーダー養成講座
今週も移動平均線大循環分析をしっかりと学んでいきましょう。先週は3つの局面を見てきました。もうしっかりと理解されていますか?ここで答えを見なくてもすらすらと回答できれば合格です。では、3つの局面を見ていきましょう。それは、安定上昇している期間、安定下降している期間、そして、それ以外の期間の3つとなります。これを意識することでどこにエッジがあるかを意識することが出来るようになります。エッジが無いところで売買を続けていれば勝率が下がり利益も無くなっていきます。個人投資家でなかなか安定的に勝てない方の特徴としては、エッジが無いところでも頻繁に売買しているというのもあります。ですから、移動平均線大循環分析はエッジを浮き彫りにしてくれるのでエッジの有無を確認していきましょう。
移動平均線大循環分析は日足チャートだけでなく、時間軸が短い分足のチャートでも同じように機能します。下記のチャートは5分足で見た日経225となりますが、日足チャートを見る時も5分足チャートを見る時も考え方は同じです。
買いにエッジがある場面(赤い囲み部分)では3本の線の並びは上から「短期線・中期線・長期線」で、傾きは全て右肩上がりです。また、売りのエッジがある場面(青い囲み部分)では3本の線の並び順が下から「短期線・中期線・長期線」で傾きは全て右肩下がりです。すなわち、丸囲みの期間で買いや売りにエッジが発生していて、それ以外の期間はトレードのチャンスが無いと分かります。利益を得やすいのはパーフェクトオーダーの期間です。それ以外の期間は、プロでも容易には利益を得ることは出来ません。
今回で2020年の「小次郎講師のVトレーダー養成講座」は最後となります。今年はコロナ禍によって、大変な年だったと思います。ただ、今年の後半のチャートを見ているとそんなことがあったとは思えない動きをしています。今年ほどチャートを見ることの大切さを感じた年は無かったと感じています。来年もチャートの動きに素直に対応していきましょう。
今年も一年間有難うございました。皆さん、良い年をお迎えください。
移動平均線大循環分析の見方(簡易版)
移動平均線大循環分析とは?
移動平均線大循環分析
ステージとは?
価格変動の中でステージは基本的に時計回りで推移し、ときに一時的に反時計回りで推移します。
つまり現在がステージ1だとすると、次に移行するのはステージ2というのが基本で、ときにステージ6に戻ることがあるということです。これ以外の展開はありません。これにより今後の展開が読みやすくなります。
売買チャンス
帯
帯による分析
価格及び短期移動平均線が帯の上にいるのが買い時代、帯の下にいるのが売り時代を表します。
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