小次郎講師の
週間チャート分析レポート

追加の経済対策に期待!NYダウは再び第1ステージ(上昇期)に!!

2021/2/9

皆さん、こんにちは。

移動平均線大循環分析でくりっく株365の銘柄を見てみましょう。バイデン米大統領が掲げる1兆9,000億ドル規模の経済対策について、与党民主党だけで可決できるよう議会上下両院で手続きが進んでいることや、バイデン氏が1,400ドルの現金給付を経済対策に含めると強調したことなどが好感されて堅調な動きになっています。NYダウは上昇相場の終焉である第2ステージになっていましたが、短期移動平均線が帯を上抜けてきて上昇期である第1ステージに戻ってきました。ステージの「1→2→1の押し目買い」パターンとなっています。このまま帯に傾きが出て間隔が広がってくればトレンドに勢いが出てきます。一方で短期移動平均線が帯に再び突入すればもみ合い相場に移行することも考慮されます。日経225は上昇期である第1ステージを維持しています。短期移動平均線が上昇帯に接近していましたが、再び短期移動平均線が上向きになってきており、このまま帯に傾きが出て間隔が広がってくればトレンドに勢いが出てきます。一方で短期移動平均線が上昇帯に突入すれば上昇期の終焉である第2ステージへと移行します。ここから短期移動平均線と帯の関係に注目して見ていきましょう。

バイデン氏が掲げる総額1兆9,000億ドルの追加経済対策をめぐって、与党民主党では、野党共和党の賛成を必要とせずに上院で対策を成立させる「財政調整措置」を準備する動きが出ています。さらに、バイデン氏は1,400ドルの現金給付を経済対策に含めると強調しています。これに対して共和党の穏健派議員は、6,180億ドルに減額した案を提示していました。

インターネット交流サイト(SNS)で連携した個人投資家による投機的な取引は、商品市場にも広がり銀相場が上昇するなどの動きもありましたが、ゲームストップなどの動きは落ちつきを取り戻してきています。

米民間雇用サービス会社ADPが発表した1月の全米雇用報告によると、非農業部門の民間就業者数は前月比17万4,000人増と、市場予想を大幅に上回りました。また、米サプライ管理協会(ISM)が発表した1月の米サービス業購買担当者景況指数(PMI)は58.7となり、前月の57.7から上昇し、市場予想も上回る結果でした。米労働省が発表した週間新規失業保険申請は77万9,000件と、3週連続で改善し市場予想も大きく下回りました。1月の米雇用統計では、景気動向を反映する非農業部門就業者数が前月比4万9,000人増と、市場予想を下回りました。また、前月分が大幅下方修正されましたが、これが逆に追加経済対策実現への機運が高まったと判断されたようです。

調整局面入りしたような動きになっていましたが、ここにきて再び勢いが戻ってきています。チャートの動きに素直に対応していきましょう。

週間の概況

注目イベント

2月10日(水)08:50(日本)1月国内企業物価指数
2月10日(水)16:00(英国)12月月次GDP
2月10日(水)16:00(英国)12月貿易収支
2月10日(水)16:00(独国)1月消費者物価指数
2月10日(水)21:00(米国)MBA住宅ローン申請指数
2月10日(水)22:30(米国)1月消費者物価指数
2月10日(水)24:00(米国)12月卸売売上高
2月11日(木)日本祝日(建国記念日)
2月11日(木)22:30(米国)新規失業保険申請件数
2月11日(木)22:30(米国)失業保険継続受給者数
2月12日(金)香港休場(春節)
2月12日(金)19:00(ユーロ圏)12月鉱工業生産
2月12日(金)24:00(米国)2月ミシガン大学消費者態度指数
2月15日(月)香港・中国休場(春節)
2月15日(月)08:50(日本)10-12月期四半期実質GDP
2月15日(月)09:01(英国)2月ライトムーブ住宅価格
2月15日(月)13:30(日本)12月鉱工業生産
2月15日(月)19:00(ユーロ圏)12月貿易収支
2月16日(火)中国休場(春節)
2月16日(火)19:00(独国)2月ZEW景況感調査
2月16日(火)19:00(ユーロ圏)2月ZEW景況感調査
2月16日(火)19:00(ユーロ圏)10-12月期四半期GDP
2月16日(火)22:30(米国)2月ニューヨーク連銀製造業景気指数


*今週は日本やユーロ圏のGDPに注目となります。新規失業保険申請件数の結果も確認しましょう。

チャート分析による銘柄診断

日経225分析

※移動平均線大循環分析の見方はこのレポートの最後にまとめてあります。ご参照ください。

現在のステージ

第1ステージ
第1ステージは上昇期です。

今後を読み取る鍵

短期移動平均線と帯の関係に注目していきましょう。
・上昇トレンドに勢いが出る場合は、帯に傾きが出て間隔が広がってきます。
・下降トレンドに移行する場合は、短期移動平均線が帯を下抜けていきます。
そこに注目していきましょう。

重要な価格

高値29,500円 安値26,225円
※抵抗線・支持線となりやすい価格です。そこを突破することに意味があります。

NYダウ分析

※移動平均線大循環分析の見方はこのレポートの最後にまとめてあります。ご参照ください。

現在のステージ

第1ステージ
第1ステージは上昇期です。

今後を読み取る鍵

短期移動平均線と帯の関係に注目していきましょう。
・上昇トレンドに勢いが出る場合は、帯に傾きが出て間隔が広がってきます。
・下降トレンドに移行する場合は、短期移動平均線が帯を下抜けていきます。
そこに注目していきましょう。

重要な価格

高値31,500ドル 安値29,399ドル
※抵抗線・支持線となりやすい価格、そこを突破することに意味があります。

小次郎講師のVトレーダー養成講座

今週は上昇トレンドから下降トレンドへの移行期について見ていきましょう。

トレンドが変化するときには、まず短期線と中期線がクロスします。すると並び順は上から「中期・短期・長期」となります。

次の変化は短期線と長期線のクロスです。すると並び順は中期線が一番上になり「中期・長期・短期」に変わります。

そのさらに次の変化が中期線と長期線のクロスです。その結果、「長期・中期・短期」となります。これで下降トレンドのパターンが完成し、そこから価格は本格的に下げ始めます。その流れを下記の図で示しています。

この一連の流れをステージで見れば、「1→2→3→4」の順番になります。大循環分析の法則通りに「1→2→3→4→5→6→1・・・」と移行していけば、それはとても獲りやすい相場です。先週に掲載したチャートも法則通りに順番にステージが移行し獲りやすい相場だということが分かります。

ところが、相場は分かりやすい動きがずっと続くのではなく、わかり難い動きをすることがあります。それが、法則に沿った動きにならないことがあります。来週はその法則に従わない動きについて見ていきましょう。

移動平均線大循環分析の見方(簡易版)

移動平均線大循環分析とは?

3本の移動平均線の並び順と傾きで現状を分析し、今後の展開を予測する指標です。価格変動の中で買いにエッジ(優位性)が発生する局面、売りにエッジが発生する局面を見つけ出すことができます。

移動平均線大循環分析

ステージとは?

3本の線の並び順は全部で6種類。それをステージ1から6と名付けました。(下図参照)
価格変動の中でステージは基本的に時計回りで推移し、ときに一時的に反時計回りで推移します。
つまり現在がステージ1だとすると、次に移行するのはステージ2というのが基本で、ときにステージ6に戻ることがあるということです。これ以外の展開はありません。これにより今後の展開が読みやすくなります。

売買チャンス

ステージ1で3本の線が右肩上がりのときは買いトレードにエッジ(優位性)があります。ステージ4で3本の線が右肩下がりのときは売りトレードにエッジがあります。

移動平均線大循環分析において中期移動平均線と長期移動平均線の間を「帯(おび)」と言います。帯は大局トレンドの状態を示します。

帯による分析

帯が傾きを持ち間隔が広がっている状態が、トレンドが勢いを持っている状態です。間隔が狭まったり傾きが緩やかになるとトレンドが勢いを失ったことがわかります。またもみあい相場では帯は横這いとなり、細くなります。
価格及び短期移動平均線が帯の上にいるのが買い時代、帯の下にいるのが売り時代を表します。

※3本の移動平均線は短期5日、中期20日、長期40日のEMA(指数平滑移動平均線)を利用しています。

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