小次郎講師の
週間チャート分析レポート
長期金利の急騰が圧迫!NYダウ・日経225は辛うじて第1ステージ(上昇期)!!
皆さん、こんにちは。
移動平均線大循環分析でくりっく株365の銘柄を見てみましょう。バイデン米政権が打ち出した1兆9,000億ドル規模の大型経済対策法案の早期成立や新型コロナウイルスのワクチン普及への期待によって上昇するも、長期金利の急上昇が嫌気されてハイテク株を中心に利益確定売りが出ていました。NYダウは上昇期である第1ステージを維持しています。しかし、短期移動平均線が帯に接近しており、帯に突入すれば上昇相場の終焉である第2ステージへと移行します。逆に、短期移動平均線が上向きになり帯に傾きが出て間隔が広がってくればトレンドに勢いが出てきます。日経225も上昇期である第1ステージを継続しています。
しかし、NYダウと同様に短期移動平均線が帯に接近しており、帯に突入すれば上昇相場の終焉である第2ステージへと移行します。逆に、短期移動平均線が上向きになり帯に傾きが出て間隔が広がってくればトレンドに勢いが出てきます。ここからは短期移動平均線と帯の関係が重要となってきますので注目して見ていきましょう。
米議会下院予算委員会は、バイデン米政権が打ち出した1兆9,000億ドル規模の大型経済対策法案の関連法案を可決しました。民主党上院執行部は3月中旬までの成立に意欲をみせており、早期成立への期待が強まりました。
パウエル米連邦準備制度理事会(FRB)議長は、米議会下院金融サービス委員会の公聴会で、2%のインフレ目標達成には3年以上かかるかもしれない、との認識を示したことで金融緩和の長期化を示唆しました。景気回復やバイデン政権による大型経済対策により、インフレが加速し、FRBが早期に金融緩和縮小に動くとの観測を打ち消した格好です。
米食品医薬品局(FDA)は、米製薬大手ジョンソン・エンド・ジョンソンが開発中の新型コロナウイルスワクチンについて、有効性や安全性に問題がないとの資料を公表しました。同社のワクチンは1回の接種で有効な点が特徴で、2回必要な他社製に比べ、普及しやすいとみられており、緊急使用許可の取得へ前進し、経済正常化に対する期待も広がりました。
景気の早期回復への期待を背景にした長期金利の急上昇が嫌気され、割高感の強まっていたハイテク株を中心に大きく売られる動きが出てきています。長期金利が1.4%台前半から1.5%台前半の高い水準で大きく変動しており、投資家の不安感を示す「恐怖指数」として知られる米シカゴ・オプション取引所のVIX指数が上昇しました。
米民間有力調査機関コンファレンス・ボードが発表した2月の消費者景気信頼感指数は91.3と、前月から上昇し市場予想も上回りました。最新週の新規失業保険申請件数は前週比11万1,000件減少の73万件と、2週連続の改善となりました。
経済対策への期待と長期金利の上昇に対する懸念が交錯し神経質な展開が予想されますので、チャートの動向をしっかりと確認していきましょう。
週間の概況
注目イベント
3月3日(水)09:30(豪国)10-12月期四半期GDP
3月3日(水)10:45(中国)2月Caixinサービス部門購買担当者景気指数
3月3日(水)18:00(ユーロ圏)2月サービス部門購買担当者景気指数
3月3日(水)18:30(英国)2月サービス部門購買担当者景気指数
3月3日(水)19:00(ユーロ圏)1月卸売物価指数
3月3日(水)21:00(米国)MBA住宅ローン申請指数
3月3日(水)22:15(米国)2月ADP雇用統計
3月3日(水)23:45(米国)2月サービス部門購買担当者景気指数
3月3日(水)23:45(米国)2月総合購買担当者景気指数
3月3日(水)24:00(米国)2月ISM非製造業景況指数
3月3日(水)28:00(米国)米国地区連銀経済報告(ベージュブック)
3月4日(木)19:00(ユーロ圏)1月失業率
3月4日(木)19:00(ユーロ圏)1月小売売上高
3月4日(木)21:30(米国)2月チャレンジャー人員削減数
3月4日(木)22:30(米国)10-12月期四半期非農業部門労働生産性
3月4日(木)22:30(米国)新規失業保険申請件数
3月4日(木)22:30(米国)失業保険継続受給者数
3月4日(木)24:00(米国)1月製造業新規受注
3月5日(金)22:30(米国)1月貿易収支
3月5日(金)22:30(米国)2月非農業部門雇用者数変化
3月5日(金)22:30(米国)2月失業率
3月5日(金)22:30(米国)2月平均時給
3月8日(月)未定(日本)2月景気ウオッチャー調査
3月8日(月)08:50(日本)10-12月期四半期実質GDP
3月8日(月)08:50(日本)1月国際収支・経常収支・貿易収支
3月8日(月)16:00(独国)1月鉱工業生産
3月9日(火)08:30(日本)1月全世帯家計調査・消費支出
3月9日(火)19:00(ユーロ圏)10-12月期四半期GDP
*今週は米国の雇用統計や日欧などのGDPが注目となります。新規失業保険申請件数の結果も確認しましょう。
チャート分析による銘柄診断
日経225分析
現在のステージ
第1ステージ
第1ステージは上昇期です。
今後を読み取る鍵
短期移動平均線と帯の関係に注目していきましょう。
・上昇トレンドに勢いが出る場合は、帯に傾きが出て間隔が広がってきます。
・下降トレンドに移行する場合は、短期移動平均線が帯を下抜けていきます。
そこに注目していきましょう。
重要な価格
高値31,000円 安値27,582円
※抵抗線・支持線となりやすい価格です。そこを突破することに意味があります。
NYダウ分析
現在のステージ
第1ステージ
第1ステージは上昇期です。
今後を読み取る鍵
短期移動平均線と帯の関係に注目していきましょう。
・上昇トレンドに勢いが出る場合は、帯に傾きが出て間隔が広がってきます。
・下降トレンドに移行する場合は、短期移動平均線が帯を下抜けていきます。
そこに注目していきましょう。
重要な価格
高値32,500ドル 安値29,750ドル
※抵抗線・支持線となりやすい価格、そこを突破することに意味があります。
小次郎講師のVトレーダー養成講座
先週はステージの逆行について見ていきましたが、今週もステージについて解説していきます。
移動平均線大循環分析が一般の個人トレーダーに役立つ理由は、第一に「ステージを見ると相場の現況がわかる」ところにあります。
まずは、第1ステージは安定上昇の局面です。そして、第2ステージで安定上昇の終わりを告げる局面を迎えます。第3ステージは下降相場の入り口です。
第4ステージに入ると下降相場に入ります。第5ステージは安定下降の終了局面です。そして、第6ステージが上昇相場の入り口になります。そこから、正順で推移すれば第1ステージの上昇期へと戻ってきます。
このように、3本の移動平均線の位置関係を見た瞬間に、今の相場の状況が分かります。さらには、次の展開を読むこともできるのです。
次の展開を読むことができるのが、移動平均線大循環分析の素晴らしいところです。このステージの変化をしっかりと学んでいきましょう。
移動平均線大循環分析の見方(簡易版)
移動平均線大循環分析とは?
移動平均線大循環分析
ステージとは?
価格変動の中でステージは基本的に時計回りで推移し、ときに一時的に反時計回りで推移します。
つまり現在がステージ1だとすると、次に移行するのはステージ2というのが基本で、ときにステージ6に戻ることがあるということです。これ以外の展開はありません。これにより今後の展開が読みやすくなります。
売買チャンス
帯
帯による分析
価格及び短期移動平均線が帯の上にいるのが買い時代、帯の下にいるのが売り時代を表します。
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