小次郎講師の
週間チャート分析レポート

景気回復期待が加速!NYダウ・日経225は第1ステージ(上昇期)継続!!

2021/4/13

皆さん、こんにちは。

移動平均線大循環分析でくりっく株365の銘柄を見てみましょう。新型コロナウイルスワクチンの接種拡大や政府の大型財政出動に伴う景気回復加速への期待から堅調な動きが継続しています。NYダウは上昇期である第1ステージを維持しています。帯に傾きが出て間隔が広がっていますのでトレンドに勢いがあるのが分かります。一方で、ここから短期移動平均線が帯に突入すれば上昇相場の終焉である第2ステージへと移行します。

日経225はステージの「1→2→3→2→1の押し目買い」パターンから第1ステージを維持しています。帯に傾きが出て間隔が広がってくればトレンドに勢いが出てきます。帯が細く横這いになってきていますのでステージの変化が起きやすい状況であることを認識し、ここからの短期移動平均線と帯の関係に注目して見ていきましょう。

米サプライ管理協会(ISM)が発表した3月の米サービス業購買担当者景況指数(PMI)は63.7と、2018年10月(60.9)を抜く過去最高水準の結果となりました。新型コロナウイルスワクチンの接種が拡大する中、米国の大型インフラ投資による景気回復加速への期待も市場心理を強めたようです。最新週の新規失業保険申請件数は1万6,000件増の74万4,000件と、2週連続で悪化しましたが、3月の卸売物価指数(PPI)は逆に前月比1.0%上昇しました。

国際通貨基金(IMF)は最新の世界経済見通しを発表しました。今年の世界全体の成長率を6.0%と、前回予測から0.5ポイント上方修正しました。過去約40年で最大の伸びを見込みました。各国の財政出動やコロナワクチン普及に伴い、景気回復が加速すると予想しているようです。

米連邦準備制度理事会(FRB)は3月のFOMC議事要旨を公表しました。その中で、雇用最大化と物価安定に向けて一段と前進するまでは、現在の金融緩和を継続する姿勢を改めて確認しました。市場では、根強い量的緩和の早期縮小懸念が後退し、株式の買いにつながったようです。

米国では新型コロナワクチンの普及が順調に進んでおり、これまでに約2割が接種を終えたようです。米製薬大手ファイザーは、接種対象を12歳以上に拡大するよう米当局に申請しました。各州では、経済活動の規制を緩和する動きが広がっており、市場関係者の間では、早期の景気回復や経済正常化への期待が高まっているようです。

週間の概況

注目イベント

4月14日(水)18:00(ユーロ圏)2月鉱工業生産
4月14日(水)20:00(米国)MBA住宅ローン申請指数
4月14日(水)27:00(米国)米地区連銀経済報告(ベージュブック)
4月15日(木)10:30(豪州)3月新規雇用者数、3月失業率
4月15日(木)21:30(米国)新規失業保険申請件数
4月15日(木)21:30(米国)失業保険継続受給者数
4月15日(木)21:30(米国)4月フィラデルフィア連銀製造業景気指数
4月15日(木)21:30(米国)4月ニューヨーク連銀製造業景気指数
4月15日(木)21:30(米国)3月小売売上高
4月15日(木)22:15(米国)3月鉱工業生産
4月15日(木)23:00(米国)4月NAHB住宅市場指数
4月16日(金)11:00(中国)1-3月期四半期GDP
4月16日(金)11:00(中国)3月小売売上高、3月鉱工業生産
4月16日(金)18:00(ユーロ圏)2月貿易収支
4月16日(金)18:00(ユーロ圏)3月消費者物価指数
4月16日(金)21:30(米国)3月住宅着工件数
4月16日(金)21:30(米国)3月建設許可件数
4月16日(金)23:00(米国)4月ミシガン大学消費者態度指数
4月19日(月)08:50(日本)3月貿易統計
4月20日(火)10:30(豪州)豪準備銀行(中央銀行)、金融政策会合議事要旨公表
4月20日(火)15:00(英国)3月失業保険申請件数、3月失業率
4月20日(火)15:00(英国)2月失業率(ILO方式)
4月20日(火)15:00(独国)3月生産者物価指数


*今週はベージュブックと中国のGDPに注目となります。新規失業保険申請件数の結果も確認しましょう。

チャート分析による銘柄診断

日経225分析

※移動平均線大循環分析の見方はこのレポートの最後にまとめてあります。ご参照ください。

現在のステージ

第1ステージ
第1ステージは上昇期です。

今後を読み取る鍵

短期移動平均線と帯の関係に注目していきましょう。
・上昇トレンドに勢いが出る場合は、帯に傾きが出て間隔が広がってきます。
・下降トレンドに移行する場合は、短期移動平均線が帯を下抜けていきます。
そこに注目していきましょう。

重要な価格

高値31,000円 安値27,582円
※抵抗線・支持線となりやすい価格です。そこを突破することに意味があります。

NYダウ分析

※移動平均線大循環分析の見方はこのレポートの最後にまとめてあります。ご参照ください。

現在のステージ

第1ステージ
第1ステージは上昇期です。

今後を読み取る鍵

短期移動平均線と帯の関係に注目していきましょう。
・上昇トレンドに勢いが出る場合は、帯に傾きが出て間隔が広がってきます。
・下降トレンドに移行する場合は、短期移動平均線が帯を下抜けていきます。
そこに注目していきましょう。

重要な価格

高値34,000ドル 安値29,750ドル
※抵抗線・支持線となりやすい価格、そこを突破することに意味があります。

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今週もクロスする側とされる側について具体的に見ていきましょう。

上記のチャートの右側に点線で囲んだところの第1ステージにおける価格の下落付近に注目しましょう。

価格(ローソク足)の下落とともに、短期線はどんどん中期線に向かって近づいています。ところが、中期線のほうは揺るぎなく上昇を継続しています。

こういう状況ではクロスはできません。クロスされる側の線の傾きを見ているとステージの移行がわかるというのは、そういう仕組みなのです。

以下に、わかりやすく、クロスされる側の線の傾きを1~4に大別しておきます。

1のケースでは、クロスが成功する確率は極めて小さく、ほぼ失敗に終わります。たまたま瞬間的にクロスしても、すぐまた元のステージに戻ります。

2は、クロスが失敗するか、瞬間的にクロスしたとしても、「すぐ元のステージに戻る可能性が高い状態」です。

3ではクロスする可能性のほうが高くなります。クロスしたあとで、すぐに元のステージに戻る確率は極めて低くなります。

4になるとクロスはほぼ成功しますし、クロスしたあとで元のステージに戻る可能性はまずありません。むしろ「ない」と思ったほうがよいでしょう。

移動平均線大循環分析の見方(簡易版)

移動平均線大循環分析とは?

3本の移動平均線の並び順と傾きで現状を分析し、今後の展開を予測する指標です。価格変動の中で買いにエッジ(優位性)が発生する局面、売りにエッジが発生する局面を見つけ出すことができます。

移動平均線大循環分析

ステージとは?

3本の線の並び順は全部で6種類。それをステージ1から6と名付けました。(下図参照)
価格変動の中でステージは基本的に時計回りで推移し、ときに一時的に反時計回りで推移します。
つまり現在がステージ1だとすると、次に移行するのはステージ2というのが基本で、ときにステージ6に戻ることがあるということです。これ以外の展開はありません。これにより今後の展開が読みやすくなります。

売買チャンス

ステージ1で3本の線が右肩上がりのときは買いトレードにエッジ(優位性)があります。ステージ4で3本の線が右肩下がりのときは売りトレードにエッジがあります。

移動平均線大循環分析において中期移動平均線と長期移動平均線の間を「帯(おび)」と言います。帯は大局トレンドの状態を示します。

帯による分析

帯が傾きを持ち間隔が広がっている状態が、トレンドが勢いを持っている状態です。間隔が狭まったり傾きが緩やかになるとトレンドが勢いを失ったことがわかります。またもみあい相場では帯は横這いとなり、細くなります。
価格及び短期移動平均線が帯の上にいるのが買い時代、帯の下にいるのが売り時代を表します。

※3本の移動平均線は短期5日、中期20日、長期40日のEMA(指数平滑移動平均線)を利用しています。

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