小次郎講師の
週間チャート分析レポート
暗号資産のビットコインが急落!日経225は第4ステージ(下降期)が継続!?
皆さん、こんにちは。
移動平均線大循環分析でくりっく株365の銘柄を見てみましょう。インフレ加速への懸念が続いていることや、暗号資産の代表的なビットコインの急落が株式市場にも波及し、投資家のリスク回避姿勢が強まっています。
NYダウは上昇期である第1ステージを維持しています。しかし、短期移動平均線が帯に接近しており、このまま短期移動平均線が帯に突入すれば上昇相場の終焉である第2ステージへと移行します。一方で、短期移動平均線が上向きとなり、帯に傾きが出て間隔が広がってくればトレンドに勢いが出てきます。
日経225は下降期である第4ステージを維持しています。帯に傾きが出て間隔が広がり始めてきましたのでトレンドにやや勢いが出てきています。ただ、短期移動平均線が上向きになって帯に近づいてきていますので、このまま帯に突入すれば下降相場の終焉である第5ステージに移行します。ここから再び短期移動平均線が下向きになれば下降相場に勢いが戻ってきます。ここからの短期移動平均線と帯の関係に注目して見ていきましょう。
新型コロナウイルス禍からの景気回復や巨額の財政出動などに伴うインフレ加速への懸念が、市場では根強くあるなか、米連邦準備制度理事会(FRB)高官は、インフレ率上昇が一時的だとして、金融緩和策を維持する方針を繰り返し強調しています。また、クラリダFRB副議長がオンライン上の対談で同様の方針を表明していますが、現状の相場への影響度合いは低いようです。
中国の規制強化の動きを受けて、暗号資産相場が軒並み急落しています。代表的なビットコインは、一時前日比2割超下落しました。ビットコインは、最近の相場上昇で投資家の裾野が拡大しており、急落の影響が株式市場にも波及していると言われています。
FOMC議事要旨が公表され、複数の参加者が今後の会合で量的緩和縮小の議論を始めることが適切だと発言していたことが判明しました。インフレ率の上昇が長期化するリスクへの言及もありました。また、米アトランタ連邦準備銀行のボスティック総裁は米メディアのインタビューで、緩和縮小の議論が夏以降になる可能性を示唆しており、テーパリング(量的緩和の縮小)が意識され始めています。
IHSマークイットが発表した5月の米製造業購買担当者景況指数(PMI)速報値が61.5に上昇し、市場予想を上回り過去最高となりました。週間失業保険申請件数も減少傾向を維持しており、長期金利の上昇が一服する中、景気回復が継続していることを示す結果となりました。強弱材料が交錯しているマーケットですのでいつも以上に慎重に見ていくようにしましょう。
週間の概況
注目イベント
5月26日(水)20:00(米国)MBA住宅ローン申請指数
5月27日(木)21:30(米国)4月耐久財受注
5月27日(木)21:30(米国)新規失業保険申請件数
5月27日(木)21:30(米国)失業保険継続受給者数
5月27日(木)21:30(米国)1-3月期四半期実質GDP
5月27日(木)21:30(米国)1-3月期四半期GDP個人消費
5月27日(木)21:30(米国)1-3月期四半期コアPCE
5月27日(木)23:00(米国)4月住宅販売保留指数
5月28日(金)08:30(日本)4月失業率、4月有効求人倍率
5月28日(金)08:30(日本)5月東京都区部消費者物価指数
5月28日(金)15:45(仏国)1-3月期GDP
5月28日(金)18:00(ユーロ圏)5月消費者信頼感
5月28日(金)18:00(ユーロ圏)5月経済信頼感
5月28日(金)21:30(米国)4月個人所得
5月28日(金)21:30(米国)4月個人消費支出
5月28日(金)22:45(米国)5月シカゴ購買部協会景気指数
5月28日(金)23:00(米国)5月ミシガン大学消費者態度指数・確報値
5月31日(月)英国休場(スプリング・バンク・ホリデー)
5月31日(月)米国祝日(戦没者祈念日/メモリアル・デー)
5月31日(月)08:50(日本)4月鉱工業生産・速報値
5月31日(月)08:50(日本)4月小売業販売額
5月31日(月)10:00(中国)5月製造業購買担当者景気指数
5月31日(月)14:00(日本)4月新設住宅着工戸数
5月31日(月)14:00(日本)5月消費者態度指数・一般世帯
6月1日(火)08:50(日本)1-3月期四半期法人企業統計調査
6月1日(火)10:45(中国)5月Caixin製造業購買担当者景気指数
6月1日(火)13:30(豪国)豪準備銀行(RBA)、政策金利発表
6月1日(火)17:00(ユーロ圏)5月製造業購買担当者景気指数
6月1日(火)17:30(英国)5月製造業購買担当者景気指数
6月1日(火)18:00(ユーロ圏)4月失業率
6月1日(火)18:00(ユーロ圏)5月消費者物価指数
6月1日(火)21:30(加国)1-3月期四半期GDP
6月1日(火)22:45(米国)5月製造業購買担当者景気指数
6月1日(火)23:00(米国)5月ISM製造業景況指数
*今週は米国をはじめ各国のGDPに注目となります。新規失業保険申請件数の結果も確認しましょう。
チャート分析による銘柄診断
日経225分析
現在のステージ
第4ステージ
第4ステージは下降期です。
今後を読み取る鍵
短期移動平均線と帯の関係に注目していきましょう。
・上昇トレンドに移行する場合は、短期移動平均線が帯を上抜けていきます。
・下降トレンドに勢いが出る場合は、帯に傾きが出て間隔が広がってきます。
そこに注目していきましょう。
重要な価格
高値30,753円 安値26,955円
※抵抗線・支持線となりやすい価格です。そこを突破することに意味があります。
NYダウ分析
現在のステージ
第1ステージ
第1ステージは上昇期です。
今後を読み取る鍵
短期移動平均線と帯の関係に注目していきましょう。
・上昇トレンドに勢いが出る場合は、帯に傾きが出て間隔が広がってきます。
・下降トレンドに移行する場合は、短期移動平均線が帯を下抜けていきます。
そこに注目していきましょう。
重要な価格
高値35,137ドル 安値33,317ドル
※抵抗線・支持線となりやすい価格、そこを突破することに意味があります。
小次郎講師のVトレーダー養成講座
今週はステージごとの基本戦略についてチャートを見ながら解説していきます。
下記のチャート「日経225の日足(2017.3.14~2017.6.2)」を見てください。
チャートの右側にある第1ステージに入る前に第4ステージで底打ちしていますが、第5ステージ、第6ステージを経て第1ステージに至るまでに相当、価格が上がっています。そうなると第1ステージで仕掛けた途端に上昇トレンドが終わる可能性も否定できません。
第1ステージにおいては、3本の移動平均線が右肩上がりの状況は最大の買いのチャンスではあるものの、タイミングとしては若干遅いことを頭の中に入れておいてください。
また、今度はチャートの左側を見てください。第1ステージから価格が下がり始めていますが、第2ステージ、第3ステージを経て第4ステージに至るまでに相当、価格が下がっています。第4ステージにおいても、3本の移動平均線が右肩下がりの状況は最大の売りチャンスではあるものの、タイミングとして若干遅いことを頭の中に入れておいてください。
それと合わせてお伝えしておくと、大事なことは大きなトレンドを狙うことであり、タイミングが若干遅いことは些細なことであるということを理解しておきましょう。
ここまでは第1ステージの戦略について見てきました。来週は第2ステージの戦略について見ていこうと思いますので楽しみにしておいてください。
移動平均線大循環分析の見方(簡易版)
移動平均線大循環分析とは?
移動平均線大循環分析
ステージとは?
価格変動の中でステージは基本的に時計回りで推移し、ときに一時的に反時計回りで推移します。
つまり現在がステージ1だとすると、次に移行するのはステージ2というのが基本で、ときにステージ6に戻ることがあるということです。これ以外の展開はありません。これにより今後の展開が読みやすくなります。
売買チャンス
帯
帯による分析
価格及び短期移動平均線が帯の上にいるのが買い時代、帯の下にいるのが売り時代を表します。
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