小次郎講師の
週間チャート分析レポート
米テーパリング懸念から株価が反落!NYダウは第1ステージ(上昇期)を維持!!
皆さん、こんにちは。
移動平均線大循環分析でくりっく株365の銘柄を見てみましょう。7月の米連邦公開市場委員会(FOMC)議事要旨で、参加者の大半が量的緩和の縮小については年内の開始が適切と考えていたことが示され、テーパリングが意識されマーケットに水を差す動きとなりました。
NYダウは短期移動平均線が帯に接近してきましたが、上昇期である第1ステージを維持しています。ここから、帯に傾きが出て間隔が広がってくれば再びトレンドに勢いが出てきます。一方で短期移動平均線が帯を下抜ければ上昇相場の終焉である第2ステージへと移行します。
日経225は下降期である第4ステージを維持しています。このまま帯に傾きが出て間隔が広がってくればトレンドに勢いが出てきます。一方で、短期移動平均線が帯に突入すれば下降相場の終焉である第5ステージに移行します。ここからの短期移動平均線と帯の関係に注目して見ていきましょう。
米商務省は7月の小売売上高を発表し、前月比1.1%減少と市場予想を下回りました。マイナスは2カ月ぶりとなり、最近の新型コロナウイルスのデルタ株の感染拡大の影響や物価上昇などで消費者が支出を抑えているといった市場関係者の見方もあるようで、米経済の7割を占める個人消費の伸びの鈍化が意識されました。
7月の米住宅着工件数も弱い内容となり、前月比7.0%減の153万4,000戸と、市場予想を下回りました。米労働省が発表した新規の週間失業保険申請件数は、前週比2万9,000件減の34万8,000件と4週連続で減少しました。米民間有力調査会社コンファレンス・ボードが発表した7月の景気先行指数は前月比0.9%上昇し市場予想を上回りました。米景気や雇用回復の堅調さを示す統計が好感されました。
7月のFOMC議事要旨では、参加者の大半が量的緩和策の縮小については年内の開始が適切と考えていたことが示されました。参加者の大半は、縮小開始の条件のうち、物価目標に関しては既に満たしているとみており、最大雇用についても達成に近いとの認識を示しました。ただ、参加者のうち数人は、来年初めの開始が適切との立場を取りました。市場関係者の間では、早ければ9月のFOMC会合で開始時期を判断するとの見方が広がってきており、量的緩和縮小によって市場への資金流入が減少するとの警戒感が高まっているようです。
また、新型コロナウイルスのデルタ株の感染拡大や中国の景気減速により、米景気の回復が鈍化するとの懸念もあります。今週予定されている米連邦準備制度理事会(FRB)のパウエル議長のジャクソンホールでの講演はオンラインに変更となっております。講演などでの量的緩和の縮小方針がどうなるかを見極めたいとの思惑も強いようです。
週間の概況
注目イベント
8月25日(水)17:00(独国)8月IFO企業景況感指数
8月25日(水)20:00(米国)MBA住宅ローン申請指数
8月25日(水)21:30(米国)7月耐久財受注
8月26日(木)08:50(日本)7月企業向けサービス価格指数
8月26日(木)15:00(独国)9月GFK消費者信頼感調査
8月26日(木)17:00(ユーロ圏)7月マネーサプライ
8月26日(木)21:30(米国)4-6月期四半期実質GDP
8月26日(木)21:30(米国)4-6月期四半期GDP個人消費
8月26日(木)21:30(米国)4-6月期四半期コアPCE
8月26日(木)21:30(米国)新規失業保険申請件数
8月26日(木)21:30(米国)失業保険継続受給者数
8月27日(金)08:30(日本)8月東京都区部消費者物価指数
8月27日(金)21:30(米国)7月個人消費支出
8月27日(金)23:00(米国)8月ミシガン大学消費者態度指数
8月30日(月)英国休場(サマー・バンクホリデー)
8月30日(月)08:50(日本)7月小売業販売額
8月30日(月)08:50(日本)7月百貨店・スーパー販売額(既存店)
8月30日(月)18:00(ユーロ圏)8月消費者信頼感
8月30日(月)18:00(ユーロ圏)8月経済信頼感
8月30日(月)21:00(独国)8月消費者物価指数
8月30日(月)23:00(米国)7月住宅販売保留指数
8月31日(火)08:30(日本)7月失業率、7月有効求人倍率
8月31日(火)08:50(日本)7月鉱工業生産
8月31日(火)10:00(中国)8月製造業購買担当者景気指数
8月31日(火)14:00(日本)7月新設住宅着工戸数
8月31日(火)15:45(仏国)4-6月期GDP
8月31日(火)16:55(独国)8月失業者数、8月失業率
8月31日(火)18:00(ユーロ圏)8月消費者物価指数
8月31日(火)21:30(加国)4-6月期四半期GDP
8月31日(火)22:00(米国)6月住宅価格指数
8月31日(火)22:00(米国)4-6月期四半期住宅価格指数
8月31日(火)22:00(米国)6月ケース・シラー米住宅価格指数
8月31日(火)22:45(米国)8月シカゴ購買部協会景気指数
8月31日(火)23:00(米国)8月消費者信頼感指数(コンファレンス・ボード)
*今週は米国をはじめ各国のGDPに注目しましょう。
チャート分析による銘柄診断
日経225分析
現在のステージ
第4ステージ
第4ステージは下降期です。
今後を読み取る鍵
短期移動平均線と帯の関係に注目していきましょう。
・上昇トレンドに移行する場合は、短期移動平均線が帯を上抜けていきます。
・下降トレンドに勢いが出る場合は、帯に傾きが出て間隔が広がってきます。
そこに注目していきましょう。
重要な価格
高値30,753円 安値26,500円
※抵抗線・支持線となりやすい価格です。そこを突破することに意味があります。
NYダウ分析
現在のステージ
第1ステージ
第1ステージは上昇期です。
今後を読み取る鍵
短期移動平均線と帯の関係に注目していきましょう。
・上昇トレンドに勢いが出る場合は、帯に傾きが出て間隔が広がってきます。
・下降トレンドに移行する場合は、短期移動平均線が帯を下抜けていきます。
そこに注目していきましょう。
重要な価格
高値36,000ドル 安値33,805ドル
※抵抗線・支持線となりやすい価格、そこを突破することに意味があります。
小次郎講師のVトレーダー養成講座
先週までは移動平均線大循環分析の「要」である帯について見てきました。今週からは、その移動平均線大循環分析から読み解く具体的な仕掛けと手仕舞いについて見ていきましょう。
トレードで仕掛けをするということは、それによって利益になったり損失になったりするわけですからとても重要なことだということはご理解頂けると思います。そのために、仕掛けをする前には確認すべき3つの基本的な事項がありますので、それぞれの詳細を見ていきましょう。
まずは3本の移動平均線の並び順を確認する必要があります。その3本の移動平均線が上から「短期・中期・長期」の順番になったときは買いにエッジがある時です。逆に、下から「短期・中期・長期」の順番になったときは売りにエッジがある時です。そのエッジがある状況かどうかが確認すべき3つの事項の一つ目となります。
そして、エッジがあることを確認したら、二つ目として3本の移動平均線の「傾き」の要素を加えていきます。3本の移動平均線がともに上昇しているときが買いシグナルで、3本ともに下降しているときが売りシグナルです。
最後の三つ目が「間隔」となります。3本の線の間隔が広がっている状態が第1ステージで起きていれば買いシグナルで、第4ステージで起きていれば売りシグナルです。
中期移動平均線と長期移動平均線の間隔が帯でしたが、その帯の間隔が広がりつつ上昇していれば安定的な上昇の継続の印です。帯の間隔が広がりつつ下降していれば安定的な下降の印となります。いずれも仕掛けのタイミングに活かせます。
では、今回は「買い」のパターンで確認していきましょう。
まずは、3本の移動平均線の並び順を確認し、買いにエッジがあるかどうかを確認します。エッジがあることがわかれば、次に傾きを見ていきます。3本の移動平均線が上から「短期・中期・長期」の順番になっていたとしても3本の移動平均線の傾きが上向きになっていない場合もあります。その場合は仕掛けを見送ります。買いにエッジがある状態で3本の移動平均線がともに上昇しているときが買いシグナルとなり仕掛けのタイミングということになります。
そして、その仕掛けが成功するかどうかは、3本の移動平均線の間隔がどうなるかで判断ができます。帯の間隔が広がりつつ上昇していれば安定的な上昇が継続しているということなので成功しているということになり、間隔が広がらずに狭くなって3本の移動平均線が直ぐにクロスするようであれば、それは失敗となります。
いずれにしても、この3つのポイントを抑えることで仕掛けのタイミングと成功の可否を的確に判断できるようになりますので、しっかりと覚えていきましょう。
移動平均線大循環分析の見方(簡易版)
移動平均線大循環分析とは?
移動平均線大循環分析
ステージとは?
価格変動の中でステージは基本的に時計回りで推移し、ときに一時的に反時計回りで推移します。
つまり現在がステージ1だとすると、次に移行するのはステージ2というのが基本で、ときにステージ6に戻ることがあるということです。これ以外の展開はありません。これにより今後の展開が読みやすくなります。
売買チャンス
帯
帯による分析
価格及び短期移動平均線が帯の上にいるのが買い時代、帯の下にいるのが売り時代を表します。
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