小次郎講師の
週間チャート分析レポート
雇用統計は予想外の悪化!菅首相退陣で日経225が第1ステージ(上昇期)に!
皆さん、こんにちは。
移動平均線大循環分析でくりっく株365の銘柄を見てみましょう。米労働省が8月の雇用統計を発表し、非農業部門の就業者数が前月比23万5,000人増と、市場予想の半分以下にとどまりました。新型コロナウイルス変異株の感染拡大が影響したようです。一方、国内では菅総理が次期自民党総裁選に出馬しないと発表したことで、支持率が低迷している菅政権の退陣が好感されたようです。
NYダウは上昇期である第1ステージを維持しています。ここから、帯に傾きが出て間隔が広がってくれば再びトレンドに勢いが出てきます。一方で短期移動平均線が帯を下抜ければ上昇相場の終焉である第2ステージへと移行します。
日経225は短期移動平均線が帯を上抜けて、更に中期移動平均線が長期移動平均線を上抜けたことで、下降期である第4ステージから上昇期である第1ステージへと移行していきました。このまま帯に傾きが出て間隔が広がってくればトレンドに勢いが出てきます。一方で、短期移動平均線が下向きになれば3本の移動平均線が収束していますのでステージが変化してきます。ここからの短期移動平均線と帯の関係に注目して見ていきましょう。
8月のコンファレンス・ボード米消費者景気信頼感指数は113.8と前月の125.1から大幅低下し、2月以来の低水準に落ち込みました。新型コロナウイルスの変異株「デルタ株」の感染拡大が影響していると見られています。また、米民間雇用サービス会社ADPが8月の全米雇用報告を発表しましたが、非農業部門の民間就業者数は前月比37万4,000人増と、市場予想を大きく下回り、雇用においてもデルタ株の感染拡大の影響が出ており、雇用回復ペースの鈍化が意識された格好でした。
一方、6月のS&Pケース・シラー米住宅価格指数は、前年比19.1%上昇し、調査開始以来最大の伸びとなりました。さらに、米サプライ管理協会(ISM)が発表した8月の米製造業購買担当者景況指数(PMI)は59.9と、前月から上昇し、製造業の景況感回復が続いていることが確認されました。
最新週の新規失業保険申請件数は前週比1万4,000件減の34万件と、市場予想を下回り昨年の新型コロナウイルス感染拡大以降の最少水準を更新しました。大注目となった米労働省が発表した8月の雇用統計では、非農業部門の就業者数が前月比23万5,000人増と、市場予想の半分以下にとどまりました。新型コロナウイルス変異株の感染拡大が響き、前月からの伸びが大幅に縮小しました。これまで雇用改善をけん引してきたサービス業の回復に急ブレーキが掛かった模様です。市場関係者の間では、雇用回復が遅れれば米連邦準備制度理事会(FRB)が検討する量的緩和策の縮小が後ずれするとの思惑が広がりました。
なぜなら、パウエルFRB議長はジャクソンホールシンポジウムの講演で、年内の縮小開始を強く示唆していたため、早ければ9月の米連邦公開市場委員会(FOMC)で正式発表するとの見方がありましたが、今回の雇用統計の急ブレーキを受けて9月発表の可能性が低くなったからです。
国内においては菅総理が次期自民党総裁選に出馬しないと発表したことで、総裁選が混戦模様となってきましたので注意して見ていきましょう。
週間の概況
注目イベント
9月8日(水)08:50(日本)4-6月期四半期実質GDP
9月8日(水)14:00(日本)8月景気ウオッチャー調査-現状判断DI、先行き判断DI
9月8日(水)20:00(米国)MBA住宅ローン申請指数
9月8日(水)23:00(加国)カナダ銀行 政策金利
9月8日(水)27:00(米国)米地区連銀経済報告(ベージュブック)
9月8日(水)28:00(米国)7月消費者信用残高
9月9日(木)10:30(中国)8月消費者物価指数、8月生産者物価指数
9月9日(木)20:45(ユーロ圏)欧州中央銀行(ECB)政策金利
9月9日(木)21:30(ユーロ圏)ラガルド欧州中央銀行(ECB)総裁、定例記者会見
9月9日(木)21:30(米国)新規失業保険申請件数
9月9日(木)21:30(米国)失業保険継続受給者数
9月10日(金)15:00(独国)8月消費者物価指数
9月10日(金)15:00(英国)7月月次GDP
9月10日(金)21:30(加国)8月新規雇用者数、8月失業率
9月10日(金)21:30(米国)8月卸売物価指数
9月13日(月)08:50(日本)7-9月期四半期法人企業景気予測調査
9月13日(月)08:50(日本)8月国内企業物価指数
9月14日(火)13:30(日本)7月鉱工業生産
9月14日(火)13:30(日本)7月設備稼働率
9月14日(火)15:00(英国)8月失業保険申請件数、8月失業率
9月14日(火)15:00(英国)7月失業率(ILO方式)
9月14日(火)21:30(米国)8月消費者物価指数
*今週は日本のGDPとユーロ圏のECBの金融政策に注目しましょう。
チャート分析による銘柄診断
日経225分析
現在のステージ
第1ステージ
第1ステージは上昇期です。
今後を読み取る鍵
短期移動平均線と帯の関係に注目していきましょう。
・上昇トレンドに勢いが出る場合は、帯に傾きが出て間隔が広がってきます。
・下降トレンドに移行する場合は、短期移動平均線が帯を下抜けていきます。
そこに注目していきましょう。
重要な価格
高値30,753円 安値26,500円
※抵抗線・支持線となりやすい価格です。そこを突破することに意味があります。
NYダウ分析
現在のステージ
第1ステージ
第1ステージは上昇期です。
今後を読み取る鍵
短期移動平均線と帯の関係に注目していきましょう。
・上昇トレンドに勢いが出る場合は、帯に傾きが出て間隔が広がってきます。
・下降トレンドに移行する場合は、短期移動平均線が帯を下抜けていきます。
そこに注目していきましょう。
重要な価格
高値36,000ドル 安値33,805ドル
※抵抗線・支持線となりやすい価格、そこを突破することに意味があります。
小次郎講師のVトレーダー養成講座
今週は移動平均線大循環分析を使う上での注意点を見ていきましょう。
移動平均線大循環分析はエッジをあぶりだし、トレンド相場をしっかりと狙うことができます。また、初心者の方にとっても使いやすいインジケーターです。ただし、使っていくうえでの注意点として二つポイントがありますのでご紹介いたします。
一つ目は、値動きが小さな銘柄には不向きであることです。
移動平均線大循環分析の醍醐味は、ある程度大きな上昇トレンドや下降トレンドがあったとしたら、そのトレンドをそれなりに丸ごと獲れる点にあります。こういったトレンドで大きな利益を上げられるのです。
ということは、参加者が多くても値動きが小さければダメという話になります。
その対策として、複数の銘柄をウォッチする必要があります。およそ20銘柄をウォッチしておくことで値動きが小さくてトレードが出来ないということを回避することができるでしょう。
二つ目は急騰、急落に対する備えです。
昨日まで下がっていた相場が急騰して第1ステージになり、3本の移動平均線が右肩上がりになったという状況です。相場では、ときに1本の大陽線の出現で第4ステージが、突如として第1ステージになることがあります。
ところが、このようなケースでは、すぐに第2ステージに移行してしまうこともありがちです。今がチャンスとばかりに飛びついたところ、あっという間に下がってしまった経験は、トレードをしていれば誰にでもあるはずです。経済指標や予期せぬ要人の発言を受けて、瞬間的に急騰、そして、反動で急落というパターンです。高いところで買ったうえでの決済ですから、それなりに痛手を被ります。
こうした損害を避けるためには、急騰銘柄はワンテンポ見て、その急騰がさらに続くことを確認する必要がありますので、しっかりと見極めていきましょう。
移動平均線大循環分析の見方(簡易版)
移動平均線大循環分析とは?
移動平均線大循環分析
ステージとは?
価格変動の中でステージは基本的に時計回りで推移し、ときに一時的に反時計回りで推移します。
つまり現在がステージ1だとすると、次に移行するのはステージ2というのが基本で、ときにステージ6に戻ることがあるということです。これ以外の展開はありません。これにより今後の展開が読みやすくなります。
売買チャンス
帯
帯による分析
価格及び短期移動平均線が帯の上にいるのが買い時代、帯の下にいるのが売り時代を表します。
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