小次郎講師の
週間チャート分析レポート
中国恒大集団がデフォルトか!?NYダウは第4ステージ(下降期)に!!
皆さん、こんにちは。
移動平均線大循環分析でくりっく株365の銘柄を見てみましょう。新型コロナウイルスの変異株「デルタ株」の流行で景気回復ペースが鈍ることへの懸念が高まっています。また、中国恒大集団の資金繰り問題も浮上しておりマーケットの急変に注意したい状況となっています。
NYダウは下降相場の入り口である第3ステージから中期移動平均線が長期移動平均線を下抜けたことで下降期である第4ステージに移行してきました。帯に傾きが出て間隔が広がってくればトレンドに勢いが出てきます。一方で、短期移動平均線が帯を上抜けていけばステージが変化します。
日経225は上昇期である第1ステージを維持しています。このまま帯に傾きが出て間隔が広がってくれば更にトレンドに勢いが出てきます。一方で、短期移動平均線が下向きになれば3本の移動平均線が収束してきますのでステージが変化してきます。ここからの短期移動平均線と帯の関係に注目して見ていきましょう。
8月の消費者物価指数(CPI)は、前年同月比5.3%上昇し、伸びが約13年ぶりの大きさを記録した前月(5.4%上昇)から鈍化しました。インフレ高進への懸念がやや後退しました。米労働省が発表した8月の輸入物価指数は、市場の上昇予想に反し、前月比0.3%低下しました。低下は10カ月ぶりのことで、インフレが長期化することへの懸念が和らぎました。
一方で、ニューヨーク連銀発表の9月のニューヨーク州製造業景況指数は34.3と、前月の18.3を大きく上回り、市場予想も上回りました。米商務省が発表した8月の小売売上高は、前月比0.7%増と市場予想に反して増加しました。ただ、7月が下方修正されたのに加え、新型コロナウイルス変異株の感染拡大を受けて、サービス消費が伸びなかったことで、市場関係者の間では、7~9月期の実質的な個人消費は減速するとの見方が台頭しました。
また、新規の週間失業保険申請件数は33万2,000件と前週から増加し、市場予想も上回りました。新型コロナウイルスの変異株「デルタ株」の流行で景気回復ペースが鈍ることへの懸念が高まっており、株式市場の重石となっています。
米議会下院の与党民主党は、法人税率を現行の21%から26.5%へ引き上げる計画を発表しました。多国籍企業の海外収益への課税を強化することも打ち出しました。相場への影響は限定的でしたが、企業収益悪化への懸念もあるため、審議の行方に注目が集まっています。
中国不動産大手、中国恒大集団の資金繰り問題も米市場でくすぶっています。これは、中国恒大が約2兆元(3,050億ドル、33兆5,500億円)近くの負債を抱えており、負債返済やサプライヤーへの支払いのための資金調達に苦慮している問題で、状況によっては過剰債務と資金繰り不安が、中国不動産セクター全体に波及する恐れがあります。また、中国国内だけでなく世界に大きな影響を与える可能性がある問題ですので、注意深く見ていくようにしましょう。
週間の概況
注目イベント
9月22日(水)未定(日本)日銀金融政策決定会合、終了後政策金利発表
9月22日(水)15:30(日本)黒田東彦日銀総裁、定例記者会見
9月22日(水)20:00(米国)MBA住宅ローン申請指数
9月22日(水)23:00(米国)8月中古住宅販売件数
9月22日(水)23:00(ユーロ圏)9月消費者信頼感
9月22日(水)27:00(米国)米連邦公開市場委員会(FOMC)、終了後政策金利発表
9月22日(水)27:30(米国)パウエル米連邦準備理事会(FRB)議長、定例記者会見
9月23日(木)日本祝日(秋分の日)
9月23日(木)17:00(ユーロ圏)9月製造業購買担当者景気指数
9月23日(木)17:00(ユーロ圏)9月サービス部門購買担当者景気指数
9月23日(木)17:30(英国)9月製造業購買担当者景気指数
9月23日(木)17:30(英国)9月サービス部門購買担当者景気指数
9月23日(木)20:00(英国)イングランド銀行(BOE)金利発表
9月23日(木)20:00(英国)英中銀資産買取プログラム規模
9月23日(木)20:00(英国)英中銀金融政策委員会(MPC)議事要旨
9月23日(木)21:30(米国)新規失業保険申請件数
9月23日(木)21:30(米国)失業保険継続受給者数
9月23日(木)22:45(米国)9月製造業購買担当者景気指数
9月23日(木)22:45(米国)9月サービス部門購買担当者景気指数
9月23日(木)22:45(米国)9月総合購買担当者景気指数
9月23日(木)23:00(米国)8月景気先行指標総合指数
9月24日(金)08:30(日本)8月全国消費者物価指数
9月24日(金)23:00(米国)8月新築住宅販売件数
9月27日(月)08:50(日本)8月企業向けサービス価格指数
9月27日(月)14:00(日本)7月景気先行指数(CI)・7月景気一致指数(CI)
9月27日(月)21:30(米国)8月耐久財受注
9月28日(火)15:00(独国)10月GFK消費者信頼感調査
9月28日(火)22:00(米国)7月住宅価格指数
9月28日(火)22:00(米国)7月ケース・シラー米住宅価格指数
9月28日(火)23:00(米国)9月消費者信頼感指数(コンファレンス・ボード)
9月28日(火)23:00(米国)9月リッチモンド連銀製造業指数
*今週は日・米・英の金融政策に注目しましょう。
チャート分析による銘柄診断
日経225分析
現在のステージ
第1ステージ
第1ステージは上昇期です。
今後を読み取る鍵
短期移動平均線と帯の関係に注目していきましょう。
・上昇トレンドに勢いが出る場合は、帯に傾きが出て間隔が広がってきます。
・下降トレンドに移行する場合は、短期移動平均線が帯を下抜けていきます。
そこに注目していきましょう。
重要な価格
高値31,000円 安値26,500円
※抵抗線・支持線となりやすい価格です。そこを突破することに意味があります。
NYダウ分析
現在のステージ
第4ステージ
第4ステージは下降期です。
今後を読み取る鍵
短期移動平均線と帯の関係に注目していきましょう。
・上昇トレンドに移行する場合は、短期移動平均線が帯を上抜けていきます。
・下降トレンドに勢いが出る場合は、帯に傾きが出て間隔が広がってきます。
そこに注目していきましょう。
重要な価格
高値36,000ドル 安値33,805ドル
※抵抗線・支持線となりやすい価格、そこを突破することに意味があります。
小次郎講師のVトレーダー養成講座
先週は「押し目買い」と「戻り売り」について見てきましたが、今週もこの部分を深堀していきます。
帯が安定上昇、または安定下降しており、傾きを崩していない、そして、帯の幅が広い状態のときには、押し目買いや戻り売りのパターンとして有効であるということでした。
ですから、もしもそのときに大局トレンドと同方向のポジションを持っていたならば手仕舞いはしません。逆に、その前にポジションを持っていなかったら、いったん押し目またはあや戻しを迎えたところから、再度、上げまたは下げだしたときを狙って、押し目買いまたは戻り売りを仕掛けます。
下記のチャートは「2009年7月~2009年10月のドイツのDAX 日足チャート」で押し目買い局面を示していました。
チャートの期間中にわたって右肩上がりの非常に太い帯が形成されています。その中で、第1ステージから第2ステージになる瞬間が2か所ありますが、どちらも帯は太いままです。これだけ太ければ、第3ステージに移行する可能性は低くなります。典型的なステージの「1→2→1の押し目買い」パターンです。
帯が安定上昇を崩さず、かつ、太いままであることを確認したら、いったん第2ステージに移行しても、ポジションを持っている場合は手仕舞いをしてはいけません。また、ポジションを持っていないのであれば、そこから少しでも上げ始めたら、そこはすかさず買いを仕掛けます。
では、来週はもみ合い相場について見ていきましょう。
移動平均線大循環分析の見方(簡易版)
移動平均線大循環分析とは?
移動平均線大循環分析
ステージとは?
価格変動の中でステージは基本的に時計回りで推移し、ときに一時的に反時計回りで推移します。
つまり現在がステージ1だとすると、次に移行するのはステージ2というのが基本で、ときにステージ6に戻ることがあるということです。これ以外の展開はありません。これにより今後の展開が読みやすくなります。
売買チャンス
帯
帯による分析
価格及び短期移動平均線が帯の上にいるのが買い時代、帯の下にいるのが売り時代を表します。
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