小次郎講師の
週間チャート分析レポート
米国債のデフォルトを回避か!?NYダウは第5ステージ(下降相場の終焉)へ!!
皆さん、こんにちは。
移動平均線大循環分析でくりっく株365の銘柄を見てみましょう。米連邦政府の借り入れ限度を定めた債務上限を12月初めまで引き上げることを野党共和党と合意したことで、米国債のデフォルト(債務不履行)懸念は遠のきました。9月の米雇用統計では、9カ月ぶりの弱い伸びとなるも、詳細を見ると、7、8月分の就業者数が上方修正されたほか、9月の失業率や平均時給が改善していたため、市場関係者の間では、11月の量的緩和策の縮小導入を依然支える内容との指摘が多く聞かれました。
NYダウは下降期である第4ステージから短期移動平均線が帯に突入して下降相場の終焉である第5ステージへと移行しています。このまま短期移動平均線が帯を上抜ければ上昇相場の入り口である第6ステージへと移行します。逆に、ここから短期移動平均線が帯を下抜ければステージが「4→5→4の戻り売り」パターンとなります。
日経225は中期移動平均線が長期移動平均線を下抜けて下降期である第4ステージへと移行しています。このまま帯に傾きができて間隔が広がってくればトレンドに勢いが出てきます。逆に、中期移動平均線が長期移動平均線を上抜ければ下降相場の入り口である第3ステージに逆行します。ここからの短期移動平均線と帯の関係に注目していきましょう。
米議会では、連邦政府の借り入れ限度を定めた債務上限の引き上げをめぐり、与野党の対立が激化していましたが、与党民主党の上院トップ、シューマー院内総務は、連邦政府の借り入れ限度を定めた債務上限を12月初めまで引き上げることで野党共和党と合意したと表明しました。これを受けて米国のデフォルト(債務不履行)リスクに対する警戒感が和らぎました。これらの債務上限問題への懸念と、米連邦準備制度理事会(FRB)による量的緩和の縮小開始が近づいているとの見方も重なり、債券市場では長期金利が上昇しています。
経営危機に陥っている中国恒大集団は、香港市場での同社株の取引が停止となりました。中国の不動産業界をめぐる問題への懸念も相場の重荷となりました。
米サプライ管理協会(ISM)が発表した9月の米サービス業購買担当者景況指数(PMI)は61.9と、前月の61.7から小幅上昇となり市場予想も上回りました。サービス業の景況感が引き続き回復していることが示されました。9月のADP全米雇用報告は、非農業部門の民間就業者数が56万8,000人増と、市場予想を上回りました。
また、新規失業保険申請件数は、前週比3万8,000件減の32万6,000件と4週間ぶりに改善しました。大注目の9月の米雇用統計は、景気動向を反映する非農業部門就業者数が前月比19万4,000人増と、市場予想を大きく下回り、9カ月ぶりの弱い伸びとなりました。
しかし、雇用統計の詳細を見ると、9月の雇用を押し下げていたのは新型コロナウイルス禍の影響で変動が大きい教育関連で、7、8月分の就業者数は上方修正されたほか、9月の失業率や平均時給は改善していたため、市場関係者の間では、そこまで悪くなく、11月の量的緩和策の縮小導入を依然支える内容との指摘が多く聞かれました。
週間の概況
注目イベント
10月13日(水)未定(中国)9月貿易収支
10月13日(水)8:50(日本)8月機械受注
10月13日(水)15:00(独国)9月消費者物価指数
10月13日(水)18:00(ユーロ圏)8月鉱工業生産
10月13日(水)20:00(米国)MBA住宅ローン申請指数
10月13日(水)21:30(米国)9月消費者物価指数
10月13日(水)27:00(米国)米連邦公開市場委員会(FOMC)議事要旨
10月14日(木)香港休場(重陽節)
10月14日(木)9:30(豪国)9月新規雇用者数、9月失業率
10月14日(木)10:30(中国)9月消費者物価指数、9月生産者物価指数
10月14日(木)13:30(日本)8月鉱工業生産
10月14日(木)21:30(米国)9月卸売物価指数
10月14日(木)21:30(米国)新規失業保険申請件数
10月14日(木)21:30(米国)失業保険継続受給者数
10月15日(金)インド休場(ヒンドゥー教ダシェラ祭)
10月15日(金)18:00(ユーロ圏)8月貿易収支
10月15日(金)21:30(米国)10月ニューヨーク連銀製造業景気指数
10月15日(金)21:30(米国)9月小売売上高
10月15日(金)23:00(米国)10月ミシガン大学消費者態度指数・速報値
10月18日(月)8:01(英国)10月ライトムーブ住宅価格
10月18日(月)11:00(中国)7-9月期四半期GDP
10月18日(月)11:00(中国)9月小売売上高、9月鉱工業生産
10月18日(月)22:15(米国)9月鉱工業生産
10月18日(月)23:00(米国)10月NAHB住宅市場指数
10月19日(火)インド休場(イスラム教モハメッド生誕日)
10月19日(火)9:30(豪国)豪準備銀行(RBA)、金融政策会合議事要旨公表
10月19日(火)21:30(米国)9月住宅着工件数
10月19日(火)21:30(米国)9月建設許可件数
*今週はFOMC議事要旨と中国のGDPが注目となります。
チャート分析による銘柄診断
日経225分析
現在のステージ
第4ステージ
第4ステージは下降期です。
今後を読み取る鍵
短期移動平均線と帯の関係に注目していきましょう。
・上昇トレンドに移行する場合は、短期移動平均線が帯を上抜けていきます。
・下降トレンドに勢いが出る場合は、帯に傾きが出て間隔が広がってきます。
そこに注目していきましょう。
重要な価格
高値30,804円 安値26,943円
※抵抗線・支持線となりやすい価格です。そこを突破することに意味があります。
NYダウ分析
現在のステージ
第5ステージ
第5ステージは下降相場の終焉です。
今後を読み取る鍵
短期移動平均線と帯の関係に注目していきましょう。
・上昇トレンドに移行する場合は、短期移動平均線が帯を上抜けていきます。
・下降トレンドに移行する場合は、短期移動平均線が帯を下抜けていきます。
そこに注目していきましょう。
重要な価格
高値35,578ドル 安値33,559ドル
※抵抗線・支持線となりやすい価格、そこを突破することに意味があります。
小次郎講師のVトレーダー養成講座
先週はもみ合い放れを見てきましたが、今週は移動平均線大循環分析を使うことで獲りやすい相場と獲り難い相場を見抜くことができるという点について見ていきましょう。
買いで獲りやすい相場は、第1ステージで3本の移動平均線が右肩上がりで帯の間隔が広がっているところです。逆に売りで獲りやすい相場は、第4ステージで3本の移動平均線が右肩下がりになっていて帯の間隔が広がっているところです。ステージが順行で推移してきて、第1ステージと第4ステージが長ければ長いほど理想的な形といえます。
もうひとつの獲りやすいパターンはステージが「1→2→1の押し目買い」のパターンと、ステージが「4→5→4の戻り売り」パターンです。これは、帯がしっかりとしているときに狙います。
逆に、獲り難い相場は第1ステージと第4ステージが短期間で終了する相場です。ただ、実際には第1ステージまたは第4ステージになってみないと長く続くのかどうか分かりません。ひとつの判断基準として挙げるとするなら、第2ステージと第3ステージ、第5ステージと第6ステージが長い場合は、次に来る第1ステージまたは第4ステージが長続きする可能性は低くなります。なぜなら、その状態は典型的なもみ合い相場だからです。
また、帯の間隔が狭い、もしくは、帯が横ばい状態のときに到来する第1ステージまたは第4ステージも長続きしません。こういうときは3本の移動平均線が接近していて、ステージの判別さえ困難になっています。
下記のチャートは「2018年5月30日~2018年9月13日の日経225 日足チャート」で典型的な獲り難い相場を示しています。
短い期間でステージが細かく入れ替わっています。しかも、帯が横ばいで幅も狭くなっています。移動平均線大循環分析を学べば、これは手を出すべき相場ではないことが分かるはずです。
移動平均線大循環分析の見方(簡易版)
移動平均線大循環分析とは?
移動平均線大循環分析
ステージとは?
価格変動の中でステージは基本的に時計回りで推移し、ときに一時的に反時計回りで推移します。
つまり現在がステージ1だとすると、次に移行するのはステージ2というのが基本で、ときにステージ6に戻ることがあるということです。これ以外の展開はありません。これにより今後の展開が読みやすくなります。
売買チャンス
帯
帯による分析
価格及び短期移動平均線が帯の上にいるのが買い時代、帯の下にいるのが売り時代を表します。
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