小次郎講師の
週間チャート分析レポート

PCEの結果を受け、利下げ観測高まる!NYダウは第1ステージ(上昇期)維持!

2024/7/30

週間変動ランキング

取引日:2024/7/22~2024/7/26
順位 商品 終値(取引日:7月26日) 前週比 前週比率 高値 安値
1 ラッセル2000リセット付証拠金取引 2,260.2 76.4 3.50% 2,273.3 2,172.3
2 FTSE100リセット付証拠金取引 8,306 156 1.91% 8,334 8,048
3 DAX®リセット付証拠金取引 18,401 260 1.43% 18,601 18,066
4 NYダウリセット付証拠金取引 40,601 359 0.89% 40,752 39,793
5 NASDAQ-100リセット付証拠金取引 19,034 -508 -2.60% 19,924 18,732
6 金ETFリセット付証拠金取引 33,980 -1,072 -3.06% 35,221 33,292
7 日経225リセット付証拠金取引 38,301 -1,424 -3.58% 40,027 37,383
8 原油ETFリセット付証拠金取引 3,208 -163 -4.84% 3,407 3,141
9 プラチナETFリセット付証拠金取引 13,277 -739 -5.27% 14,109 13,049
10 銀ETFリセット付証拠金取引 3,944.5 -312 -7.33% 4,299.8 3,850.1

皆さん、こんにちは。

移動平均線大循環分析でくりっく株365の銘柄を見てみましょう。

6月の米個人消費支出(PCE)物価指数が発表され、インフレの緩和を示唆する内容となり、米連邦準備制度理事会(FRB)が9月に利下げを始めるとの見方が強まり株価が反発しました。

NASDAQ-100は上昇相場の終焉である第2ステージから下降相場の入口である第3ステージに移行してきました。このまま中期移動平均線が長期移動平均線を下抜ければ下降期である第4ステージに移行します。一方で、短期移動平均線が帯に突入すれば上昇相場の終焉である第2ステージに逆行します。

NYダウは上昇期である第1ステージを維持しています。ここから帯に傾きが出て間隔が広がってくるとトレンドに勢いが出てきます。一方で、短期移動平均線が帯に突入すれば上昇相場の終焉である第2ステージに移行します。

日経225は上昇相場の終焉である第2ステージから下降相場の入口である第3ステージに移行してきました。このまま中期移動平均線が長期移動平均線を下抜ければ下降期である第4ステージに移行します。一方で、短期移動平均線が帯に突入すれば上昇相場の終焉である第2ステージに逆行します。

原油ETFは下降相場の入口である第3ステージから下降期である第4ステージに移行してきました。このまま帯に傾きが出て間隔が広がってくるとトレンドに勢いが出てきます。一方で、短期移動平均線が帯に突入すれば下降相場の終焉である第5ステージに移行してきます。

バイデン氏は21日に大統領選からの撤退を表明し、後継候補としてハリス副大統領を支持しました。市場関係者の間では、撤退するか、しないのかという状態と比べ見通しがクリアになったとの声が聞かれ、売られていた半導体関連銘柄などが買われました。

6月の中古住宅販売件数は、前月比5.4%減の389万戸と、市場予想を大幅に下回りましたが、相場への影響は限定的でした。

米電気自動車大手テスラが明らかにした4~6月期決算は、純利益が前年同期比45%の減少となり、さえない業績結果が嫌気されました。グーグルの親会社アルファベットの決算は増収増益でしたが、十分に好感できる内容とは受け止められませんでした。両社株の下げを眺め、AI(人工知能)ブームを追い風に買われてきたIT大手のマイクロソフトなどにも売りが波及しました。

米商務省が発表した4~6月期の実質GDP(国内総生産)速報値が景気の底堅さを示す内容だったことで、投資家に買い安心感を与えました。

4~6月期の実質GDP(国内総生産)速報値は、前期比年率2.8%増と、市場予想を上回り景気の底堅さを示す内容だったことで、米景気後退への警戒感が薄れ、米経済がソフトランディング(軟着陸)できるとの安心感が広がりました。

6月の米個人消費支出(PCE)物価指数は、市場予想通り、エネルギーと食品を除くコア指数は前年同月比2.6%の上昇となり、市場予想と同じだったものの、インフレの緩和を示唆する内容となり、米連邦準備制度理事会(FRB)が9月に利下げを始めるとの見方が強まり株価が反発しました。

週間の概況

注目イベント

7月31日(水)(日本)日銀金融政策決定会合、終了後政策金利発表

7月31日(水)(日本)日銀展望レポート

7月31日(水)08:50(日本)6月小売業販売額

7月31日(水)08:50(日本)6月鉱工業生産

7月31日(水)14:00(日本)6月新設住宅着工戸数

7月31日(水)15:30(日本)植田和男日銀総裁、定例記者会見

7月31日(水)16:55(独国)7月失業者数、7月失業率

7月31日(水)18:00(ユーロ圏)7月消費者物価指数

7月31日(水)19:00(日本)外国為替平衡操作の実施状況(介入実績)

7月31日(水)20:00(米国)MBA住宅ローン申請指数

7月31日(水)21:15(米国)7月ADP雇用統計

7月31日(水)21:30(米国)4-6月期四半期雇用コスト指数

7月31日(水)22:45(米国)7月シカゴ購買部協会景気指数

7月31日(水)23:00(米国)6月住宅販売保留指数

7月31日(水)27:00(米国)米連邦公開市場委員会(FOMC)、終了後政策金利発表

7月31日(水)27:30(米国)パウエル米連邦準備理事会(FRB)議長、定例記者会見

8月1日(木)17:00(ユーロ圏)7月製造業購買担当者景気指数

8月1日(木)17:30(英国)7月製造業購買担当者景気指数

8月1日(木)18:00(ユーロ圏)6月失業率

8月1日(木)20:00(英国)イングランド銀行(BOE、英中央銀行)金利発表

8月1日(木)20:00(英国)英中銀金融政策委員会(MPC)議事要旨

8月1日(木)20:30(米国)7月チャレンジャー人員削減数

8月1日(木)21:30(米国)4-6月期四半期非農業部門労働生産性

8月1日(木)21:30(米国)新規失業保険申請件数

8月1日(木)22:45(米国)7月製造業購買担当者景気指数

8月1日(木)23:00(米国)7月ISM製造業景況指数

8月2日(金)08:50(日本)7月マネタリーベース

8月2日(金)21:30(米国)7月非農業部門雇用者数変化

8月2日(金)21:30(米国)7月失業率

8月2日(金)21:30(米国)7月平均時給

8月5日(月) 17:00(ユーロ圏)7月サービス部門購買担当者景気指数

8月5日(月) 17:30(英国)7月サービス部門購買担当者景気指数

8月5日(月) 18:00(ユーロ圏)6月卸売物価指数

8月5日(月) 22:45(米国)7月サービス部門購買担当者景気指数

8月5日(月) 22:45(米国)7月総合購買担当者景気指数

8月5日(月) 23:00(米国)7月ISM非製造業景況指数

8月6日(火) 08:30(日本)6月全世帯家計調査・消費支出

8月6日(火) 08:30(日本)6月毎月勤労統計調査-現金給与総額

8月6日(火) 17:30(英国)7月建設業購買担当者景気指数

8月6日(火) 18:00(ユーロ圏)6月小売売上高

8月6日(火) 21:30(米国)6月貿易収支

*今週は日米英の金融政策と米雇用統計に注目しましょう。

チャート分析による銘柄診断

日経225分析

※移動平均線大循環分析の見方はこのレポートの最後にまとめてあります。ご参照ください。

現在のステージ

第3ステージ

第3ステージは下降相場の入口です。

今後を読み取る鍵

 短期移動平均線と帯の関係に注目していきましょう。

・上昇トレンドに移行する場合は、短期移動平均線が帯を上抜けていきます。

・下降トレンドに移行する場合は、中期移動平均線が長期移動平均線を下抜けていきます。

重要な価格

高値42,536円 安値36,723円

※抵抗線・支持線となりやすい価格です。そこを突破することに意味があります。

NYダウ分析

※移動平均線大循環分析の見方はこのレポートの最後にまとめてあります。ご参照ください。

現在のステージ

第1ステージ

第1ステージは上昇期です。

今後を読み取る鍵

短期移動平均線と帯の関係に注目していきましょう。

・上昇トレンドに勢いが出る場合は、帯に傾きが出て間隔が広がってきます。

・下降トレンドに移行する場合は、短期移動平均線が帯を下抜けていきます。

重要な価格

高値41,356ドル 安値37,202ドル

※抵抗線・支持線となりやすい価格、そこを突破することに意味があります。

NASDAQ-100分析

※移動平均線大循環分析の見方はこのレポートの最後にまとめてあります。ご参照ください。

現在のステージ

第3ステージ

第3ステージは下降相場の入口です。

今後を読み取る鍵

短期移動平均線と帯の関係に注目していきましょう。

・上昇トレンドに移行する場合は、短期移動平均線が帯を上抜けていきます。

・下降トレンドに移行する場合は、中期移動平均線が長期移動平均線を下抜けていきます。

重要な価格

高値20,762ドル 安値18,476ドル

※抵抗線・支持線となりやすい価格です。そこを突破することに意味があります。

原油ETF分析

※移動平均線大循環分析の見方はこのレポートの最後にまとめてあります。ご参照ください。

現在のステージ

第4ステージ

第4ステージは下降期です。

今後を読み取る鍵

短期移動平均線と帯の関係に注目していきましょう。

・上昇トレンドに移行する場合は、短期移動平均線が帯を上抜けていきます。

・下降トレンドに勢いが出る場合は、帯に傾きが出て間隔が広がってきます。

重要な価格

高値3,646円 安値3,000円

※抵抗線・支持線となりやすい価格、そこを突破することに意味があります。

小次郎講師のVトレーダー養成講座

先週の宿題を確認していきましょう。

宿題は、「ゴールデンクロス前後、デッドクロス前後の買い方、売り方の心理状態を考えてみましょう。」ということでした。

では、心理状態の変化を考えていきますが、ここでは買い方の心理で見ていきます。

ゴールデンクロス前は、損益はマイナスの状態です。買ったことを後悔し、いつ損切りをするかを考えてしまいます。ところが、ゴールデンクロス後は、損益がプラスに転じますので、今後の展開に期待感が高まります。

一方で、デッドクロス前の買い方の心理としては、損益がプラス状態ですので、安心してポジションを持っています。ところが、デッドクロス後になると、損益がマイナスに転じるために、慌てて損切りを検討することになります。

このように投資家心理の変化を読み解くことができれば、ゴールデンクロス、デッドクロスの意味を正しく理解することが出来るようになります。

では、今週の宿題です。2024年の「日経225の日足」チャートに20日移動平均線を入れて、ゴールデンクロス、デッドクロスを探し出し、価格がどういう変化をしているか、また、その際の投資家心理がどう変化しているのかを考察してみましょう。

移動平均線大循環分析の見方(簡易版)

移動平均線大循環分析とは?

3本の移動平均線の並び順と傾きで現状を分析し、今後の展開を予測する指標です。価格変動の中で買いにエッジ(優位性)が発生する局面、売りにエッジが発生する局面を見つけ出すことができます。

移動平均線大循環分析

ステージとは?

3本の線の並び順は全部で6種類。それをステージ1から6と名付けました。(下図参照)
価格変動の中でステージは基本的に時計回りで推移し、ときに一時的に反時計回りで推移します。
つまり現在がステージ1だとすると、次に移行するのはステージ2というのが基本で、ときにステージ6に戻ることがあるということです。これ以外の展開はありません。これにより今後の展開が読みやすくなります。

売買チャンス

ステージ1で3本の線が右肩上がりのときは買いトレードにエッジ(優位性)があります。ステージ4で3本の線が右肩下がりのときは売りトレードにエッジがあります。

移動平均線大循環分析において中期移動平均線と長期移動平均線の間を「帯(おび)」と言います。帯は大局トレンドの状態を示します。

帯による分析

帯が傾きを持ち間隔が広がっている状態が、トレンドが勢いを持っている状態です。間隔が狭まったり傾きが緩やかになるとトレンドが勢いを失ったことがわかります。またもみあい相場では帯は横這いとなり、細くなります。
価格及び短期移動平均線が帯の上にいるのが買い時代、帯の下にいるのが売り時代を表します。

※3本の移動平均線は短期5日、中期20日、長期40日のEMA(指数平滑移動平均線)を利用しています。

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