新興株ウィークリー

10万円以下で買える増益期待銘柄をピックアップ!!

2020/6/3
投資情報部 長谷川 稔

日米ともに株式市場は、新型コロナウイルスの感染拡大で落ち込んだ景気の回復過程を織り込み始めました。加えて、かつてない世界的な低金利状態を背景に、日経平均株価は新型コロナウイルスの影響で下落した株価の約8割を回復する水準まで上昇しました。

日経平均株価に比べボラティリティーの大きいマザーズ指数は、1,000ポイントの大台を回復し、年初来高値の水準まで買われています。ただし、今後の展開を考えた時に、警戒しなければならないのは先行きの企業業績ではないでしょうか。

3月期決算の業績発表はほぼ終了しましたが、自粛による経済活動の落ち込みから、大半の企業で2020年1~3月期の業績悪化が観測されました。4~6月期決算ではさらに業績が悪化する企業も多いのではないでしょうか。したがって4~6月期決算が発表される7月下旬以降の株価は、足元の業績はもちろん、決算発表時に出される企業側の業績予想にも大きく左右される可能性が高いと思われます。

そこで今回の「新興株ウィークリー」では、1~3月期決算を踏まえ、業績が相対的に好調で、今期の増益が期待される銘柄を抽出してみました。また、少額で投資できるように、投資金額も10万円以下で買える銘柄に絞り込んでみました。皆さまの投資のご参考になれば幸いです。

今回のポイント

1.10万円以下で買える増益期待銘柄をピックアップ!!

それでは早速銘柄をピックアップしてみましょう。今回も当社Webサイトの「スクリーニング(銘柄条件検索)」機能を使って抽出してみます。条件は以下のとおりです。

(1)東証マザーズまたはJASDAQの上場銘柄で、3月期決算で、時価総額が50億円以上の銘柄であること

(2)会社予想が公表されており、増益見通しであること

(3)2020年3月期の経常利益が黒字であること

(4)最低投資単位を10万円以下で買えること

ココでのポイントは、会社側が増益予想を公表(ドリコムは第1四半期のみ公表)している点です。現在のような不透明な収益環境にあっても、会社側が増益予想を公表するのは、収益確保に自信を持っている可能性が高いと思われます。もちろん、会社によっては努力目標的な予想を公表するケースもあり、信頼性にかけるケースも存在する点には注意を要します。

前述の条件をクリアしたのが表1の銘柄群になります。掲載の順番は、コード番号順です。

表1 逆境にめげず今期経常増益予想を公表している新興市場銘柄はこちら!!

取引 チャート ポート
フォリオ
コード 銘柄名 株価(円)
6月2日
今期経常
増益率
(%)
事業内容
3418 3418 3418 3418 バルニバービ 915 25.0% カフェ・レストラン
3793 3793 3793 3793 ドリコム 672 ※97.7% ゲーム、広告
4800 4800 4800 4800 オリコン 954 3.4% サイト運営、CS調査
6255 6255 6255 6255 エヌ・ピー・シー 369 18.8% 太陽電池向け装置
6312 6312 6312 6312 フロイント産業 623 71.8% 製薬向け造粒装置
6629 6629 6629 6629 テクノホライゾン・ホールディングス 816 1.1% 光学機器
8909 8909 8909 8909 シノケングループ 916 10.9% 賃貸アパート建設

※SBI証券Webサイトの「スクリーニング(銘柄条件検索)」、会社資料等より作成。今期経常増益率は会社予想。※印のドリコムは1Q(4~6月期)のみ予想を公表しており、経常利益予想は前年同期比97.7%増益となっています。

2.抽出銘柄のポイント

それでは(1)で抽出された銘柄群のうち数銘柄について、チャートとポイントを簡単にご紹介します。

ドリコム(3793);2006年にマザーズに上場しています。コンテンツサービスと広告メディアサービスを展開しています。主力はスマホ向けのソーシャルゲームです。「みんゴル」、「ダービースタリオン マスターズ」、「ちょこっとファーム」などが有名です。

2020年3月期業績は不採算タイトルの整理や、新規運用タイトルの好調、全社的なコスト見直しなどが奏功し黒字転換を達成しました。2021年3月期については、巣ごもり生活によるゲーム部門の好調が想定されます。会社側は4~6月期のみ、経常利益97.7%増益予想を公表しています。

オリコン (4800);2000年にJASDAQに上場しています。音楽データベース(ヒットチャート)から出発した会社ですが、現在はニュース配信や顧客満足度(CS)調査などのコミュニケーション事業と、スマホやフィーチャーフォン向けのコンテンツ配信(100万曲以上の音楽配信)事業が経営の両輪です。音楽配信は競合もあり低調ですが、CS調査のジャンル拡大、PV数増加による広告収入増加で業績は順調です。メディアを切り口としたYouTuberの育成や、インフルエンサービジネスにも展開しようとしている点が注目されます。

2020年3月期決算はコミュニケーション事業の好調で7.2%増収、31.2%経常増益と好調でした。2021年3月期については、会社側は3.1%増収、3.3%経常増益の見通しを公表しています。

フロイント産業(6312);1996年にJASDAQ上場しています。製薬業界向けの造粒、コーティング工程の機械装置の製造が主力事業です。産業用の粉体装置にも進出しています。このほか、自社による医薬添加剤・栄養補助食品・食品の品質保持剤なども手掛けています。医薬品製造機械はニッチ分野で日本では3分の2程度の高いシェアを有していると見られます。

業績はこれまでジェネリック薬の設備投資一巡で減益傾向が続いてきましたが、ようやく底入れの動きがみられるほか、中国向けの回復、化成品分野の好調などで、2021年3月期の会社側予想は6.1%増収、71.8%経常増益と大幅な改善を見込んでいます。

テクノホライゾン・ホールディングス(6629);2010年にそれぞれJASDAQ市場に上場していたエルモ社とタイテックが経営統合して誕生した会社です。光学事業と電子事業が両輪です。光学事業は書画カメラ(実物投影機)、多目的フィールドカメラ、レンズユニット等のニッチ分野において多彩な映像関連商品を手がけています。電子事業はロボット制御や高速画像インターフェースを得意とする各種FA関連機器、ドライブレコーダー、決済端末機器ならびに各種医療関連機器の開発・製販を行っています。オンライン授業などに使われる書画カメラや教室用の電子黒板が好調で、前期は24.7%経常増益を達成、今期も1.1%の経常増益を会社側は予想しています。自社株を36%も保有している点にも注目です。

シノケン(8909);2002年にJASDAQ市場に上場しています。「土地を持たない普通のサラリーマン層に土地付の木造アパートを販売する」という独自のビジネスモデルで急成長してきた会社です。投資用不動産販売、不動産賃貸管理などを手掛けています。保有する不動産や頭金がなくても可能なアパート経営を提案し、顧客の資産形成を支援しています。ゼネコン、介護、エネルギー事業も展開しています。

2020年12月期の1Q(1~3月期)決算は、新型コロナウイルスの感染拡大の影響で、対面営業の自粛などで、前年同期比15.7%減収、49%経常減益となりましたが、通期では6.5%増収、10.9%経常増益を想定しています。

図1 ドリコム(3793)・日足

図2 オリコン (4800)・日足

図3 フロイント産業(6312)・日足

図4 テクノホライゾン・ホールディングス(6629)・日足

図5 シノケン(8909)・日足

※図1から図5は、当社チャートツールを用いてSBI証券が作成。

  • ※本ページでご紹介する個別銘柄及び各情報は、投資の勧誘や個別銘柄の売買を推奨するものではありません。
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