日本株投資戦略

≪要チェック!?≫市場が見落としやすい好業績銘柄をPICK UP

2021/5/7
投資情報部 鈴木英之

1年のうち、もっとも株価が上昇しやすいというアノマリーを持つ4月の日経平均株価は、1.3%の下落で終えました。
新型コロナウイルスの感染再拡大により、決算発表で慎重な業績見通しを示す企業が増えると、警戒されたことが背景の1つにあります。
ただ、上場企業の業績見通しはそれほど悲観的なものばかりではないようです。選別の必要はありますが、決算発表後の業績改善を期待して、投資したい銘柄は増えています。
そこで今回は、5/6(木)時点の最新の決算発表情報を分析し、今後の活躍に期待したい銘柄を抽出しました。

当ページの内容につきましては、SBI証券 投資情報部長 鈴木による動画での
詳しい解説も行っております。ぜひ、ご視聴ください。
日本株投資戦略
※YouTubeに遷移します。

執筆者のプロフィール

SBI証券 投資情報部長 鈴木 英之
ラジオNIKKEI(月曜日)、中部経済新聞(水曜日)、ストックボイス(木曜日)、ダイヤモンドZAIなど、定期的寄稿も多数。
・出身 東京(下町)生まれ埼玉育ち
・趣味 ハロプロの応援と旅行(乗り鉄)
・特技 どこでもいつでも寝れます
・好きな食べ物 サイゼリヤのごはん

今回のポイント

1.≪速報≫佳境を迎える決算発表。市場が見落としやすい好業績銘柄とは

新型コロナウイルスの感染拡大を背景に、日本経済がダメージを受けたことは確かです。
当初はウィズ・コロナに対応できた業種が一部に限定されたように見えましたが、徐々に柔軟に対応できる企業が増加しています。
本格化しはじめた決算発表でも、業績見通しの悪化は限定的とみられ、株価全般も落ち着きを取り戻しつつあるようです。

そこで今回は再び流れが変わりつつある株式市場を探るべく、5/6(木)時点の最新の決算発表情報を基に、以下の条件でスクリーニングを行いました。
(1)東証上場銘柄であること。
(2)時価総額(5/6時点)が1,000億円以上の銘柄であること。
(3)3月決算銘柄(決算発表月日が4/30または5/6)であること。
(4)または、5/6(木)までに決算発表を行った6月、9月、12月決算銘柄であること。
(5)3名以上のアナリストがカバーしている銘柄であること。
(6)直前四半期(2021/1~3期)の営業利益が前年同期比10%超の増益で、事前の市場コンセンサスを上回っていること。
(7)今期市場予想EPS(1株利益)が過去4週間で下っていないこと。
(8)今期予想営業利益(会社予想)が今回の決算発表を機に下方修正されていないこと。
(9)今期・来期ともに市場予想営業利益が10%超の増益予想になっていること。

図表 市場が見落としやすい好業績銘柄とは

取引 チャート ポート
フォリオ
コード 銘柄(決算月) 株価
(5/6)
市場予想営業増益率
今期 来期
5471 5471 5471 5471 大同特殊鋼(3月) 5,560 +160.5% +27.2%
3563 3563 3563 3563 FOOD&LIFE COMPANIES(9月) 4,915 +73.3% +18.8%
6920 6920 6920 6920 レーザーテック(6月) 19,180 +48.2% +69.5%
4927 4927 4927 4927 ポーラ・オルビスホールディングス(12月) 2,795 +45.6% +28.4%
6592 6592 6592 6592 マブチモーター(12月) 4,470 +45.2% +13.2%
6301 6301 6301 6301 小松製作所(3月) 3,338 +42.6% +32.6%
7821 7821 7821 7821 前田工繊(9月) 3,380 +31.3% +24.2%
3064 3064 3064 3064 MonotaRO(12月) 2,530 +25.3% +18.9%
9672 9672 9672 9672 東京都競馬(12月) 5,630 +24.3% +17.5%
9962 9962 9962 9962 ミスミグループ本社(3月) 3,100 +19.2% +22.2%
8035 8035 8035 8035 東京エレクトロン(3月) 48,750 +16.4% +24.0%
4206 4206 4206 4206 アイカ工業(3月) 4,120 +11.4% +17.1%

※Bloomberg、会社公表データをもとにSBI証券が作成。
※銘柄名横のカッコ内は決算期末の月を示しています。「市場予想」はBloombergが集計した市場コンセンサス。
※「今期・来期」の対象は、3月決算銘柄の場合2022/3期・2023/3期、6月決算銘柄の場合2021/6期・2022/6期、9月決算銘柄の場合2021/9期・2022/9期、12月決算銘柄の場合、2021/12期・2022/12期となります。

2.掲載銘柄の投資ポイント

ここでは図表に掲載した銘柄の一部について、吟味していきます。
なお、2021/4/1以降に始まる事業年度から、「収益認識に関する会計基準」が強制適用になっています。
このため今回の決算発表のうち、上場企業が発表する2022/3期の業績予想では、原則として売上高や利益の変動率に関する記載がなくなっています。そこで当ページでは、多くのメディアと同様に、変化率を用いて計算しています。

大同特殊鋼業(5471) 世界的な特殊鋼メーカー。節目の株価を上放れ、さらに上昇か

※当社チャートツールを用いてSBI証券が作成。期間2年(週足)で表示。
※上記は過去の実績であり、将来の運用成果を保証または示唆するものではありません。

世界最大級の特殊鋼メーカーで、製品の約6割が自動車向けです。
2021/3期は新型コロナウイルスの感染拡大を受け、上半期は35億円超の営業赤字となりましたが、下半期は136億円の営業利益を計上し、通期営業利益は101億円弱(前期比59%減)となりました。

2022/3期は350億円(前期比3.5倍弱)の営業利益を見込みます。原料価格の上昇が逆風となる反面、販売数量や価格の見直し等により2018/3期以来の利益水準回復をめざし、世界的な商品市況の高騰も追い風となりそうです。

決算発表(4/30)の翌日株価(5/6)終値は5,560円(前日比380円高)と、2019/11の高値5,230円を上回る水準となってきました。
足元のもみ合い放れに加え、中期的な節目突破も手伝い、2017/11高値7,490円が意識されてくる可能性もありそうです。なお、今期予想EPS(1株利益)は551円で、予想PERは10.1倍にとどまっています。

ポーラ・オルビスホールディングス(4927) 第1四半期の営業利益が前年同期比2倍超に拡大

※当社チャートツールを用いてSBI証券が作成。期間2年(週足)で表示。
※上記は過去の実績であり、将来の運用成果を保証または示唆するものではありません。

訪問販売や通販を中心とする化粧品大手です。
マスクの装着や、テレワーク等が日常化したことで、口紅等の化粧をする機会が減る傾向にある現状は、化粧品メーカーにとって逆風の面が強いといえます。こうした中、同社はECや海外売上高の拡大により、業績に回復の様相が強まっていることがポイントでしょう。

2021/12期・第1四半期の営業利益は前年同期比で2.1倍超となる43億円となりました。
売上高(第1四半期)の18.3%を占める海外事業が中国の好調もあり前年同期比63%増と好調。国内もECの好調が下支えとなりました。

2023/12期を最終年度とする中期計画では、海外売上高やEC売上高の積み増しにより売上高を2,150~2,250億円、営業利益を約138億円(2020/12期)から最低322.5~337.5億円に拡大することをめざしています。

マブチモーター(6592) 高性能小型直流モーターで高シェア。第1四半期の営業利益は前年同期比70%増

※当社チャートツールを用いてSBI証券が作成。期間2年(週足)で表示。
※上記は過去の実績であり、将来の運用成果を保証または示唆するものではありません。

自動車電装、家電・電動工具、精密・事務機器、音響・映像市場等を対象に高性能小型直流モーターを販売しています。
特に自動車電装市場向けが約6割を占め、海外売上高比率はアジアを中心に9割を超えています。高性能小型直流モーターの世界シェアは50%と推定されます。

2021/12期・第1四半期はアジアを中心に自動車向けが回復し、数量ベースでは19%超、金額ベースでは22%超の販売増となりました。営業利益も前年同期比70%増の大幅増益となっています。通期の営業利益は14%増をめざしています。

株主優待制度を実施しており、12月末に200株以上を保有する株主に2,000円相当の優待品が贈呈される予定になっています。なお、長期保有でさらに手厚い株主優待内容を得ることができます。

2020/12期決算発表の翌営業日となる2/15(月)に5,450円まで上昇した後、利益確定売りから下落基調となりました。4/30(金)の安値4,370円で下落率は19.8%に達し、そろそろ下げ一巡感が台頭しつつあるようにも思われます。

小松製作所(6301) 建設機械で世界第2位。広く世界経済の回復を取り込めるかがポイントか

※当社チャートツールを用いてSBI証券が作成。期間2年(週足)で表示。
※上記は過去の実績であり、将来の運用成果を保証または示唆するものではありません。

米キャタピラー社に次ぎ、建設機械で世界第2位のシェアを有します。
売上高はキャタピラー社(前期)の約4.5兆円(1ドル108円で換算)に対し、当社(同)は約2.2兆円となっています。

国内売上高(前期)は15%に過ぎず、85%は海外で地域別に極端な偏りが小さい点が特徴です。
このため、業績は世界景気に連動するといっても過言ではないでしょう。また、一部でいまだ中国関連企業のイメージも残りますが、同国の構成比は7.5%で、国内構成比の半分に過ぎません。

北米売上高の構成比は前期22.7%で、米経済の回復は強い追い風になるとみられます。
2021/3期は第3四半期までの累計で前年同期比48%の営業減益に沈みましたが、第4四半期に同39%増益と回復に転じました。2022/3期は売上高で前期比12.8%増、営業利益で同34.5%増を見込みます。4/30(金)の決算発表日以降は、株価続伸となっています。

  • ※本ページでご紹介する個別銘柄及び各情報は、投資の勧誘や個別銘柄の売買を推奨するものではありません。
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