今週もグーグルの親会社アルファベットやクアルコム、ウーバーなど、引き続き多くの注目企業が決算発表を予定しています！

これまでに決算発表を行ったS&P500指数採用銘柄225社の動向をみると、売上高が市場予想を上回った企業は143社（64.13%）、調整後EPS（1株当たり利益）が市場予想を上回った企業は163社（72.4%）となっています（Bloombergのデータを基にSBI証券が作成、2/2時点）。当社売買代金ランキング上位銘柄（2019/7/1～2019/12/31）のうち、今週決算発表を予定しているのは以下の銘柄です。

アルファベット A（GOOGL）：2/3 引け後
CEOがラリー・ペイジ氏からサンダー・ピチャイ氏へと交代して以来初めての決算発表となります。もちろん、これまでも決算発表後のカンファレンスコールでピチャイ氏とCFOのルース・ポラット氏の2人のみが登場するなど、ペイジ氏の露出がすでに少なくなっていたことなどから実質的に大きな変化はないかもしれませんが、一部では何らかの株主還元策などが発表されるのではとの期待もあり、クラウドサービスの業績などとともに、そうしたことにも注目したいと思います。

クアルコム（QCOM）：2/5 引け後
「5G」がいよいよ本格的に展開されるなかで、同社の業績に注目が集まっています。もっとも、ザイリンクス（XLNX）が米中貿易問題が業界に悪影響を与えたなどと直近の決算発表でコメントしていることから、米当局によるファーウェイの排除などが業績に悪影響を与えた可能性があるほか、新型コロナウイルスが今後の業績見通しに何らかの悪影響を与える可能性もあり、そういった点も注視したいと思います。

ウーバー テクノロジーズ（UBER）：2/6引け後
売上高が順調に伸びているのかということのほか、「Uber Eats（ウーバーイーツ）」サービスを不採算が続く韓国などから撤退させたことが、利益率の改善につながるのかということが注目点となりそうです。また、以前と比べて赤字が続く事業に対する市場の目が厳しくなるなか、2021年の黒字化見通しが変更されていないかということも重要なポイントになるかと思われます。