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アメリカNOW!~決算速報:ビヨンド ミートやショッピファイなどが好決算を発表!~

2020/5/8
エクイティ部 中川 潤一

ビヨンド ミートやショッピファイなどが好決算を発表する一方で、ロクが失望的な決算を発表しました

当社売買代金ランキング上位銘柄(2019/10/1~2020/3/31)のうち、先週金曜日から今週木曜日(現地5/1~5/7)に決算発表を行った企業(BRKBBYNDSHOPSQUBERROKU)について速報をお伝えします。

バークシャー ハサウェイ B(BRKB) 5/2発表 翌営業日-2.58%
1-3月期の営業利益は前年同期比約6%増の58.7億ドルとなったものの、株式ポートフォリオで大きな含み損を計上し、純利益は497.5億ドルの赤字となりました。また、ウォーレン・バフェット氏は新型コロナの影響で航空事業の事業環境に根本的な変化があったなどとコメントし、保有していたアメリカン エアラインズ グループ(AAL)デルタ エアーラインズ(DAL)サウスウエスト エアラインズ(LUV)ユナイテッド エアラインズ(UAL)の米4大航空会社の株式を全て売却したことを明らかにする一方で、大型の買付を行わなかったことで手元資金は過去最大の1,373億ドルへと膨らんでいます。

ビヨンド ミート(BYND) 5/5 引け後発表 時間外取引+4.78%
1-3月期の売上高は9,707万ドルとなり市場予想の8,816万ドルを上回り、調整後EPS(1株当たり利益)は0.06ドルの黒字となり市場予想の0.07ドルの赤字よりも良好な結果となりました。

通期業績予想は新型コロナの影響を受け撤回されましたが、飲食店が軒並み休業となるなかでも売上高が伸びていることが好感され、5/5引け後の時間外取引では5%弱の上昇にとどまりましたが、5/6は20%を超える急騰となりました。

経営陣からは「大手ファストフードについては、デリバリーやドライブスルーが新型コロナの影響を和らげた」、「今はキャンペーンを行う時期ではない、一般的な食肉の価格が上昇するなかで価格差が縮まっている」、「スーパーでの需要増はレストランの需要減を補えきれていない」といったコメントがありました。

ショッピファイ A(SHOP) 5/6 寄り前発表 決算発表当日+6.91%
1-3月期の売上高は4,700万ドルとなり市場予想の4,432万ドルを上回り、調整後EPSは0.19ドルの黒字となり市場予想の0.19ドルの赤字よりも良好な結果となりました。

4/17にはショッピファイのCTO(Chief Technology Officer、最高技術責任者)が「最近は毎日ブラックフライデーに匹敵する量のトラフィックとなっている」と自身のツイッター上でツイートしていたこともあり市場の期待値は高い状態にありましたが、決算発表を受け一部アナリストから「長期的な成長見通しを裏付ける決算だ」といった前向きなコメントが出たこともあり、決算発表当日の株価は大きく上昇しました。

経営陣からは「新型コロナを受けた失業の拡大が新規出店や消費動向に与える影響、そして消費者のオンラインへの移行動向を注視している」、「新型コロナを受けてeコマースへのシフトは加速している」といったコメントがありました。

スクエア(SQ) 5/6 引け後発表 時間外取引-4.19% ※翌営業日+9.57%
1-3月期の売上高は13.8億ドルとなり市場予想の13.1億ドルを上回った一方で、調整後EPSは0.02ドルの赤字となり市場予想の0.13ドルの黒字よりも悪い結果となりました。取扱高は+14.0%となり市場予想の+15.6%を下回りました。

スクエアは既に通期業績見通しを撤回し、3月に入り取扱高が急減していると事前に発表していましたが、経営陣から「ビジネスが急減速した」といったコメントがあったほか、不良債権や不正利用に関連した損失計上が急増していたこと、一部ローン商品の新規オファーを停止したことなどが嫌気され、時間外取引で株価は下落しました(決算発表当日の時間外取引では下落したものの、翌5/7は+9.57%と大幅高で引けています)。

もっとも、経営陣からは政府の給付金を受け取れるように取り組んだことで「Cash App」アプリで預かっている残高が3月の9.5億ドルから4月には13億ドルへと上昇し、同アプリへのダイレクトデポジット(口座振り込み)を行っている顧客の数は2月の300万人から4月半ばには約1,400万人へと増加したなどといった前向きなコメントもでています。

ウーバー テクノロジーズ(UBER) 5/7 引け後発表 時間外取引+6.11%
1-3月期の調整後売上高は32.6億ドルとなり市場予想の30.2億ドルを上回った一方で、EPSは1.70ドルの赤字となり市場予想の1.00ドルの赤字よりも悪い結果となりました。ライドシェアサービスやフードデリバリーサービス、その他事業の収入総額を示すグロスブッキングは157.8億ドルとなり、市場予想の152.7億ドルを上回りました。

配車サービスについては初めての減収となったものの、「Uber Eats」事業が好調だったことや、経営陣の「米国における最悪期は脱したようだ」といったコメントなどが好感され、時間外取引で株価は大幅高となりました。

また、黒字化の見通しについては、経営陣から「数四半期ほど達成時期は遅れるものの、数年遅れるといったことはない」というコメントがでています。

ロク(ROKU) 5/7 引け後発表 時間外取引-10.18%
1-3月期の売上高は3.2億ドルとなり市場予想の3.1億ドルを上回り、調整後EPSは0.45ドルの赤字となり市場予想の0.47ドルの赤字よりもやや良好な結果となりました。アクティブアカウント数は前年同期比+37%の約3,980万人となりました。

経営陣から「当社は新型コロナの影響から無傷でいることはできず、広告のキャンセルなどがみられた」といったコメントがあり、広告事業に逆風が吹いているとの懸念から時間外取引で株価は10%を超える急落となっています。

もっとも、経営陣からは「広告事業の成長は減速するものの、それでも前年比でみれば大きな成長となるだろう」、「ビデオ配信サービスへの移行が加速しているようだ」といった前向きなコメントもでています。

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