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フラッシュ～決算速報：ビザ A（V）+0.60%～
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エクイティ部 中川 潤一
決算速報（現地10/28引け後発表）
●決算発表後の時間外取引（日本時間9:00時点）：181.95.ドル（+0.60%）
●純売上高：51.0億ドル（予想50.1億ドル）〇市場予想を上回った
●調整後EPS：1.12ドル（予想1.09ドル）〇市場予想を上回った
●海外での利用額の指標となるクロスボーダー決済額※：前年同期比-29%（予想-32.9%）〇市場予想よりも良好な結果
●決済総額※：同+4%（予想+4%）△市場予想通り
●決済件数：同+3%（予想前年比変わらず）〇市場予想よりも良好な結果
※クロスボーダー決済額と決済総額は為替の影響を除いたベース
7-9月期の業績は市場予想を上回り時間外取引では上昇しているものの、同日寄り前に決算を発表したマスターカード A（MA）が急落し、通常の取引時間でビザも連れ安していたことを考えると、それほど好感されているというわけではないかもしれません。
※出所：トムソン・ロイター（現地10/28までの過去半年間、移動平均線は200日）
決算のポイント
●純売上高と調整後EPSが共に市場予想を上回りました。
●2021/9期の業績見通しは示されませんでした。
●クロスボーダー決済額（為替の影響を除いたベース）が前年同期比-29%と市場予想を上回ったほか、同日寄り前に決算を発表したマスターカードの数字（-36%）よりも良好な結果となりました。
経営陣の主なコメント
●ゴールドマン サックス（GS）のリテール部門「マーカス（Marcus）」向けデビットカードの案件を獲得した。
●デビットカードの利用にはある程度の「持続性」が見られている。
●顧客はキャッシュバック付きのカードをより好んでいるようだ。
決算を受けたマーケットの反応
7-9月期の業績は市場予想を上回り、時間外取引ではひとまず上昇しています。
しかしながら、同日寄り前に決算を発表したマスターカードが8%を超える急落となっているほか、マーケット全体が新型コロナの感染拡大を懸念し大幅安となるなかで、ビザも日中の取引時間では5%近い下落となっています。クロスボーダー取引も引き続き落ち込んでおり、新型コロナの感染拡大に歯止めがかかるまでは、上値の重い展開が続くかもしれません。
Bloombergがまとめたアナリストの目標株価平均：225.97ドル（10/28時点）
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