アメリカ NOW!
フラッシュ~決算速報:ビヨンド ミート(BYND)-22.44%~
Andrei - stock.adobe.com
エクイティ部 中川 潤一
決算速報(現地11/9引け後発表)
●決算発表後の時間外取引(日本時間10:00時点):116.73ドル(-22.44%)
●売上高:0.94億ドル(予想1.32億ドル)×市場予想を下回った
●調整後EPS:-0.28ドル(予想0.05ドル)×市場予想よりも悪い結果
マクドナルド(MCD)が「独自ブランド」の植物由来の代替肉を発表したことを巡る不透明感などが重しとなるなか、売上高が市場予想を大きく下回り、株価は時間外取引で20%を超える急落となっています。
決算のポイント
●売上高が市場予想を大幅に下回りました。
●新型コロナの感染拡大を受けた一般消費者の買いだめ需要なども一巡したのか、レストラン向けのみならず、小売り向けの販売も低迷しました。
●2020/12期の通期業績見通しは引き続き開示されませんでした。
経営陣の主なコメント
●7-9月期の一般消費者の行動は予測不能で、10-12月期についてもこの状況は続く。
●新型コロナの影響はいつまで続くがわからないが、長期的な問題ではない。
●レストラン向けは回復の兆しがみえているが、この回復が続くかどうかはまだわからない。
●マクドナルドが発表した植物由来の代替肉「McPlant(マックプラント)」については共同で開発したものだ。※もっとも、経営陣は協業の詳細については明らかにせず、マクドナルド側もビヨンドミートの発表についてコメントを控えていると報じられています。
●「McPlant」の開発にはとても力を入れて取り組んでおり、当社のブランドは開示されてしかるべきだ。
●マクドナルドとの関係は良好で強力だ。
●新型コロナの感染拡大は売上高に大きな影響を与えているものの、長期的に企業価値は拡大していくと確信を持っている。
決算を受けたマーケットの反応
マクドナルドが植物由来の代替肉を「独自開発」したとの懸念から通常取引時間で4%以上下落した上で、時間外取引でさらに20%以上下落しました。
前回の決算発表ではレストラン向けが低迷する一方で小売り向けが好調となり、4-6月期の売上高は前年同期比+68.5%と好調な結果になりました。しかしながら、7-9月期は小売り向けも不調となり、売上高は同+2.7%と前年同期比でほぼ横ばいとなり、市場予想を大きく下回る失望的なものとなりました。
マクドナルドが発表した「McPlant(マックプラント)」についても、マクドナルド側の発表でビヨンドミートの名前が出ていないことから「良好で強力な関係」についても市場関係者の間で一部慎重な見方が広がり、株価の重しとなったようです。
Bloombergがまとめたアナリストの目標株価平均:135.33ドル(11/9時点)
米国株式
総合口座をお持ちでないお客さまはこちら
米国株式取引をはじめるには
米国株式取引には、外国株式取引専用口座の開設が必要です。最短でお申し込み完了と同時に口座開設が完了し、即日で取引可能となります。
(PCからの開設を推奨しております)
米国株式関連ページ
免責事項・注意事項
-
- ・本資料は投資判断の参考となる情報提供のみを目的として作成されたもので、個々の投資家の特定の投資目的、または要望を考慮しているものではありません。
-
・投資に関する最終決定は投資家ご自身の判断と責任でなされるようお願いします。
・万一、本資料に基づいてお客さまが損害を被ったとしても当社及び情報発信元は一切その責任を負うものではありません。
・本資料は著作権によって保護されており、無断で転用、複製又は販売等を行うことは固く禁じます。 - もっと見る 閉じる