今月はこの先、ズーム ビデオ コミュニケーションズやエヌビディア、蔚来汽車（ ニオ ）などが決算発表を予定しています！

これまでに決算発表を行ったS&P500指数構成銘柄449社の動向をみると、売上高が市場予想を上回った企業は319社（71.0%）、調整後EPS（1株当たり利益）が市場予想を上回った企業は374社（83.3%）となっています（11/15時点、Bloombergのデータより、SBI証券調べ）。当社売買代金ランキング上位銘柄（2020/4/1～2020/9/30）のうち、今週決算発表を予定しているのは以下の銘柄です。

蔚来汽車（ ニオ ）　Inc ADR（NIO）　11/17 引け後
年初来で株価が10倍以上になり、9月末時点と比較しても株価が2倍以上になっているなか、決算を控え市場の期待値は非常に高まっていると思われます。また、同じ中国のEV（電気自動車）メーカーであるシャオペン ADR（XPEV）が先週好決算を発表し、決算発表当日に33%も上昇したこともさらに市場の期待値を高めていると思われます。

中国の自動車市場が新型コロナの感染拡大を受けた落ち込みから急速に回復していることや、競合他社が良好な業績を発表していることからニオの業績も好調なものになったとみられていますが、市場のそうした高い期待値を上回るような「素晴らしい」業績を示すことができるかがポイントとなりそうです。

エヌビディア（NVDA）　11/18 引け後
前回の決算発表では5-7月期の業績や8-10月期の業績予想が市場予想を上回ったものの、データセンター向け事業が今後減速する可能性が示唆され、株価は時間外取引で売りに押されました。今回の決算発表では引き続きデータセンター向け事業の動向のほか、英半導体設計大手Arm（アーム）の買収が順調に行われる見通しであるかといったことなどが注目点となりそうです。

ズーム ビデオ コミュニケーションズ（ZM）　11/30 引け後
前回の決算発表では一部アナリストが「言葉を失うような素晴らしい決算」とコメントするほどに良好な業績が示され、株価は時間外取引で20%を超える上昇となりました。一方、11月に入り新型コロナワクチンの開発に進展がみられると、ビデオ会議サービスなどへの需要が落ち込むのではないかとの懸念から株価が急落する場面もあり、直近は値動きの荒い展開が続いています。

今回の決算発表ではそうした状況を踏まえ、2021/1期の通期業績見通しなどについての経営陣の見解が大きなポイントとなりそうです。