米国株決算速報
フラッシュ~決算速報:アマゾン ドットコム(AMZN)+0.33%~
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エクイティ部 中川 潤一
決算速報(現地2/2引け後発表)
●決算発表後の時間外取引(日本時間10:00時点):3,391.00ドル(+0.33%)
●売上高:1,255.6億ドル(予想1,197.0億ドル)〇市場予想を上回った
●EPS:14.09ドル(予想7.34ドル)〇市場予想を上回った
●「AWS」純売上高:127.4億ドル(予想127.7億ドル)×市場予想を下回った
●1-3月期売上高見通し:1,000億~1,060億ドル(予想957.2億ドル)〇市場予想を上回った
●1-3月期営業利益見通し:30億~65億ドル(予想60.7億ドル)×中央値は市場予想を下回った
創業者のジェフ・ベゾスCEOが7-9月期に退任し、取締役会長に就任すると発表しました
市場はベゾス氏のCEO退任をどのように捉えたら良いのか迷いつつも、ひとまず時間外取引では買いがやや優勢となっています。
決算のポイント
●創業者のジェフ・ベゾスCEOが7-9月期に退任し、取締役会長に就任すると発表しました。
●後任はクラウド部門のトップであるアンディ・ジャシー氏。
●これまでジャシー氏以外にCEO候補とされていたジェフ・ウィルク氏が退社の意向を発表していたため、ジャシー氏がCEOに就任するということ自体は確実視されていた模様。
●ベゾス氏はアマゾンから完全に離れるわけではなく、長期的なプロジェクトなどには引き続きかかわる模様。
●10-12月期の売上高とEPSが市場予想を大きく上回りました。
経営陣の主なコメント
●ベゾス氏は「去るのではない、『新しい仕事』を得る」のだ。
●ベゾス氏は製品・サービスの開発やイノベーションに深くかかわり続ける。
●ベゾス氏「アマゾンが何かというと、創造だ。我々は『クレイジー』なことをはじめ、それを『ノーマル』なことにしていく。カスタマーレビューや1クリック購入、プライム会員向けの非常に速い発送、そしてKindleやアレクサ、クラウド、その他多くのものだ。もし新たに創造したものが順調にいけばそれは『ノーマル』になり、人々はあくびをするだろう。そうしたあくびは発明者が得られる最高の賞賛だ。当社の業績は、これまで長年にわたる創造の結果だ。アマゾンは現在、今までで最も創造的にみえ、CEO移行のタイミングに適した時期となっている。」
●新型コロナ関連費用は1-3月期に大きく減少する見込み。
決算を受けたマーケットの反応
マーケットはベゾス氏がCEOから退任するというニュースに衝撃を受けつつも、それほど悲観はしていない様子です。
決算発表直後は好調な10-12月期の業績とベゾス氏のCEO退任という2つの材料をどのように消化したら良いのか迷い乱高下する場面もみられましたが、時間外取引の終盤は小幅高の水準で安定した推移となりました。引き続きベゾス氏がアマゾンに関与し続けるといったコメントや、アップルがティム・クック氏の下でも順調に経営されていることなどが安心材料となったのかもしれません。
Bloombergがまとめたアナリストの目標株価平均:3834.58ドル(2/2時点)
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