米国株決算速報

フラッシュ~決算速報:台湾セミコンダクター ADR(TSM)-5.51%~

2021/7/16
エクイティ部 中川 潤一

決算速報(現地7/15寄り前発表)

●決算発表当日の株価:117.53ドル(-5.51%)

●売上高:3,721億台湾ドル(予想3,713億台湾ドル)※7/9事前発表済み

●純利益:1,344億台湾ドル(予想1,361億台湾ドル×市場予想を下回った

 

●7-9月期売上高見通し:146億~149億米ドル(予想147億米ドル)△概ね市場予想通り

●2021/12期通期売上高見通し:従来予想の「米ドルベースで前年比20%増」から「米ドルベースで前年比20%よりも高い増加率」へと上方修正

純利益が市場予想を下回ったことなどが嫌気され、株価は大幅安となりました。

決算発表当日のチャート

決算のポイント

●4-6月期の純利益が市場予想を下回りました。

●2021/12期通期売上高見通しがやや上方修正されました。

●半導体不足の問題は2022年にかけても続くという見通しが示されました。

●日本での新工場建設について検討(デューデリジェンス)を行っているとのコメントがありました。

●売上高を製造技術(プロセス)別でみると、5ナノメートル(nm)が18%、7nmが31%となりました。

経営陣の主なコメント

●車載マイコン(MCU)の生産については前年比で60%近い増加を見込んでいる。

●2021/12期通期売上高見通しは「20%超」の成長率になる見通し。

●台湾は今後も当社の研究開発センターとなる。

●米国アリゾナ州で2024年の1-3月期に5nmプロセスを使った半導体チップの製造を開始する計画だが、可能な限りスケジュールは前倒ししていきたい。

●中国の南京での生産能力を拡大していく。

●半導体不足問題は2022年も続くと考えている。

●日本でのウエハー工場建設を検討しており、現在はデューデリジェンスの段階で、決定はしていない。

●現在の設備投資計画に日本の工場の建設は含まれていないため、もしも建設が決定した場合、今後の設備投資額は増加する。

●バイデン政権の動向はより予想がしやすい。

●誰もが台湾の平和を望んでいるし、誰も台湾の半導体サプライチェーンを乱したくはないだろう。

●7-9月期に4nmプロセスの製造を開始する。

決算を受けたマーケットの反応

純利益が市場予想を下回ったことなどを受け、株価は寄り付きから売りが優勢となり、5%を超える大幅安となりました。

世界的な半導体不足問題を背景に利益率が高まったのではないかとの期待が一部であり、そうした「高すぎる期待」を満たすことができなかったため売りに押されたようです。もっとも、一部アナリストからは「市場の高すぎる期待値は下回ったものの、全体として業績は堅調」といったコメントもでており、決算内容自体はそれほど悪いものではないとも言えそうです。

Bloombergがまとめたアナリストの目標株価平均:143.02ドル(7/15時点)

銘柄情報

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