米国株決算速報

フラッシュ~決算速報:アルファベット A(GOOGL)-2.55%~

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2022/4/27
マーケティング部 谷 健一郎

決算速報(現地4/26引け後発表)

●決算発表後の時間外取引(日本時間10:00時点):2,312.50ドル(-2.55%)

●売上高:560.2億ドル(予想560.7億ドル)×市場予想を下回った

●調整後EPS:24.62ドル(予想28.61ドル)×市場予想を下回った
 

売上高、利益が市場予想を下回り決算発表後の引け後の取引で株価は2.55%下落しました。売上高が市場予想を下回ったことは意外感を持って受け止められ、株価は一時6%ほど下落しました。

引け後の時間外取引のチャート

決算のポイント

●グーグル広告収入 614.7億ドル(予想620.9億ドル)×市場予想を下回った

 内訳は

   ●グーグルサーチ・その他 396.2億ドル(予想393.2億ドル)〇市場予想を上回った

   ●YouTube広告 68.7億ドル(予想75.1億ドル)×市場予想を下回った

   ●グーグルネットワークメンバー収入 81.7億ドル(予想79.8億ドル)〇市場予想を上回った

●グーグルクラウド収入 58.2億ドル(予想57.6億ドル)〇市場予想を上回った

●その他事業(Other Bets)4.4億ドル(予想2億ドル)〇市場予想を上回った

●700億ドルの自社株買い計画を発表

●売上は欧州の広告収入鈍化とYouTubeの不振が響いた

経営陣の主なコメント

●ナデラCEOはカンファレンスコールで以下のようにコメントしました

●長期的な成長を視野に置き、クラウド、AI、YouTube、検索などの分野に投資しています

●2020年、2021年の合計で米国におけるR&D(研究開発)に400億ドルを投資、米国以外でも、ロンドンとワルシャワへの新しいオフィス投資とナイロビに新製品開発センターの開設を行いました

●これらの投資に関して5月11日に開催される開発者会議で詳細を発表予定です

●ポラットCFOはカンファレンスコールで以下のようにコメントしました

●営業費用は前年同期比24%増の183億ドル、R&D(研究開発)、マーケティングおよびG&Aの3つのカテゴリすべてで人員増が経費の主な要因

●長期的な成長を維持するため人材とコンピューティングへ継続的に投資を続ける

●4-6月期はロシアでの事業停止の影響を受けよう

●経営陣はTikTokなど新たなSNSとの競争がYouTubeに影響を及ぼしていると述べました

決算を受けたマーケットの反応

売上高、利益が市場予想を下回りました。特に売上高が市場予想を下回ったことは意外感を持って受け止められ、株価は一時6%ほど下落しました。しかしカンファレンスコールを受けて下げ幅を縮小、2.55%安で取引を終えました。

Tiktokなど新たなSNSとの競争は一定の脅威として意識されそうですが、広告事業の売上高が冴えなかったのはマクロ経済の影響やロシアによるウクライナ侵攻などによるものであり投資家の信頼を大きく損なう結果にはならなかったようです。今回の決算発表ではナデラCEOとポラットCFOの経営に対する長期的施策や大規模な自社株買戻し計画などの株主還元策が一定の安心感を与えたようです。同社をカバーするアナリストは54社全てが「買い」レーティングとしており同社に対する信頼感は簡単に揺らぎそうもありません。

Bloombergがまとめたアナリストの目標株価平均:3415.04ドル(4/26時点)

銘柄情報

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