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『ココがPOINT!』

日経平均は前日比53.12円高 米雇用統計見極めで引き続き方向感のない展開か

2024/9/2

ココがPOINT!

1.エヌビディア決算のインパクトわずかで週末にアク抜け感

先週の日経225先物は前週末比300円高の38,710円と続伸。

日本時間で8月29日早朝に発表される米半導体大手エヌビディアの決算による相場全体へのインパクトが警戒され、週半ばまでは様子見の展開が続いた。一方で、為替市場では1ドル=143円台まで円高進行を強める場面が見られたものの、日経225先物はおおむね38,000円台前半をキープする動きとなっており、底堅い印象も。

注目されていたエヌビディア決算では売上高見通しが一部の高すぎる期待に届かず失望売りへつながり、29日の国内株式市場は膠着感を強める動きに。しかし、警戒された米国株式市場が落ち着いた動きをみせたことでアク抜け感も台頭し、翌30日の日経225先物は38,000円台後半へやや水準を切り上げて週末の取引を終えた。

また、東証が公表した8月第3週(8月19日-23日)の投資主体別売買動向によると、この週の海外投資家は現先合計で155億円とわずかに売り越しへ転じた。内訳をみると、現物を4,089億円と大きく売り越す一方で、TOPIX先物は1,442億円、225先物は2,492億円と買い越していた。なお、現先合計では自社株買いの動きから事業法人が2,160億円買い越しているが、他は売り越している。

8月23日時点の裁定残高は、ネットベースで1兆678億円の買い越しとなり、前週 (1兆278億円の買い越し)から増加した。一方、株数ベースでは、3億9,256万株の買い越しで、16日(3億7,022万株の買い越し)から増加している。

日経平均と裁定残(8月23日時点)

2.引き続き日経平均の底堅い動きが日経VI低下へ

先週の日経平均ボラティリティー・インデックス(VI)は前週末比4.06pt安の21.32と続落。

日経平均の落ち着いた動きにより投資家心理は改善し、日経VI低下につながった。

9月限オプションの建玉状況
<プット>
37,000円:約6,800枚(前週末比-0枚)
37,500円:約3,000枚(同+100枚)
38,000円:約6,600枚(同+700枚)
38,500円:約4,200枚(同-0枚)

<コール>
39,000円:約6,000枚(同-400枚)
39,500円:約3,800枚(同+300枚)
40,000円:約7,700枚(同-100枚)
40,500円:約3,900枚(同-300枚)

ボラティリティ

NT倍率(先物)は横ばい

NT倍率(先物)は14.25倍と拡大一服となった。

注目のエヌビディアは決算発表後、売られる展開となり半導体株が一時下落したが、下げは限定的。

MSCIリバランスなど月末特有の需給中心の売買となり、日経平均先物、TOPIX先物の方向性は乏しい展開となった。

3.週末の米雇用統計を意識する動きか

今週の日経225先物は引き続き方向感のない動きか。

日経225先物は夜間取引で日中取引比350円高の39,060円へ上昇しており、週初は買い先行のスタートとなろう。ただ、今週末に米国で8月雇用統計の発表が控えていることを考えると、大きくポジションを動かすことは考えにくく、上昇は短期的なものになると想定する。

8月30日に発表された米7月PCEデフレーターは米国の9月利下げ開始を後押しする内容である一方、市場でくすぶる50bpの大幅利下げへの論拠とはならなかった。

8月雇用統計で雇用市場の減速が許容される程度であれば、大幅利下げ織り込みを修正する動きからややドル高・円安の展開も見込まれ、日本株にとってはポジティブ材料となる可能性はある。週半ばより発表の続く雇用関連指標でヒントを探る動きとなろう。

一方で、先週も9月限プットオプションの建玉数に大きな変化がみられている。権利行使価格32,000円~36,000円で1,000円刻みにそれぞれ建玉が8,000枚以上となっているが、特に31,000円が約3,900枚(前週末比-6,600枚)、34,000円は13,100枚(同+6,900枚)と大きく変化。9月メジャーSQに向けた仕掛け的な動きには注意が必要か。

今週の225先物予想レンジは38,000円-39,200円とする。

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