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フラッシュ~決算速報:AT&T(T)-0.86%(決算発表当日)~
エクイティ部 中川 潤一
決算速報(現地7/23寄り前発表)
●決算発表当日の株価:29.90ドル(-0.86%)※7/24引け時点では29.57ドル
●売上高:409.5億ドル(予想409.4億ドル)〇市場予想を上回った
●EPS:0.83ドル(予想0.79ドル)〇市場予想を上回った
市場予想と同程度かそれをやや上回る決算を発表したことで、決算発表当日は-0.86%と下落したものの、S&P500指数の-1.23%の下落率と比較するとその下落幅は小さく、概ね中立的なサプライズのない決算発表となりました。
決算のポイント
●携帯電話契約者数は-15.4万人となり、市場予想の-21.0万人より良好な結果となりました。
●衛星テレビ「ディレクTV」などを含むテレビサービスの会員数は-88.6万人となり、市場予想の-93.9万人よりも良好な結果となりました。
●ポストペイド式(料金後払い式)の携帯電話契約者のうち、33.8万人について料金の支払いが滞っているとしています。
●HBOと5/27にサービスを開始した動画ストリーミングサービス「HBO Max」の契約者数は約3,630万人となり、「HBO Max」の契約者数は2025年には5,000万人に達するとの見通しを維持しました。
●配当がキャッシュフローに占める割合は60%台の下限近くとなる見込み。
経営陣の主なコメント
●5Gは本日の時点で、全米でサービスが提供されている。
●「HBO Max」のオリジナルコンテンツ数は増加していく。
●衛星テレビ「ディレクTV」を売却するかという憶測には答えない。
●「TENET テネット」は映画館でのデビューとなる、オンラインではない。
●配当の支払いについては引き続き「コミット」していく。
決算を受けたマーケットの反応
概ね市場予想通りの決算発表となり、配当についても即座の減配は示唆されず、概ね無風の決算発表となりました。
配当の支払いに必要となる約140億ドルのキャッシュについては、フリーキャッシュフローの60%台下限程度を充当することになるとのコメントが経営陣からあり、この数字は昨年度の51.3%と比較すると上昇するものの、ひとまず配当は安全であるとの認識が市場関係者の間で広がったようです。もっとも、フリーキャッシュフローの60%以上を配当に回すとなると他に使用できるキャッシュが減ることとなり、配当の持続性という面ではやや懸念も残る決算となっています。
Bloombergがまとめたアナリストの目標株価平均:33.50ドル(7/26時点)
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