米国株決算速報

フラッシュ~決算速報:アップル(AAPL)-3.26%~

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2021/1/28
エクイティ部 中川 潤一

決算速報(現地1/27引け後発表)

●決算発表後の時間外取引(日本時間10:00時点):137.43ドル(-3.26%)

●売上高:1,114.4億ドル(予想1,031.2億ドル)〇市場予想を上回った

●EPS:1.68ドル(予想1.42ドル)〇市場予想を上回った

●iPhone売上高:656.0億ドル(予想603.3億ドル)〇市場予想を上回った

●サービス部門(App Store、Apple Music、iCloudなど)の売上高:157.6億ドル(予想148.9億ドル)〇市場予想を上回った

「iPhone 12」の販売が好調となり売上高が1,000億ドルの大台を初めて超えましたが、業績見通しが示されなかったことや、経営陣のコメントがやや慎重なトーンだったことなどから株価は時間外取引で売りに押されました。

決算発表直前までの、過去半年間のチャート

※出所:トムソン・ロイター(現地1/27までの過去半年間、移動平均線は200日)

決算のポイント

●10-12月期の売上高とEPSは市場予想を共に上回りました。

●10-12月期のiPhone売上高やサービス部門の売上高も市場予想を上回りました。

●今後の業績見通しは引き続き示されませんでした。

経営陣の主なコメント

●「iPhone」のインストールベースは10億台を超えた。

●10-12月期については「iPhone 12 Pro」と「iPhone 12 Pro Max」が好調だった。

●「iPhone」やその他デバイスは中国で非常に好調だった。

●サービス事業については非常に前向きだ。

●製品とサービスについて素晴らしい将来の開発パイプラインがある。

●サービス事業や「AirPods」などのウェアラブル端末については、1-3月期にやや減速する可能性がある。

●「Mac」の新しいチップ(M1)はこれまでにない成長ラインをもたらしている。

決算を受けたマーケットの反応

決算発表直後は終値を挟んでもみ合う展開が続きましたが、カンファレンスコールが進むにつれて株価は時間外取引で売りに押されました。

10-12月期の業績は市場予想を上回ったものの、引き続き今後の業績見通しが示されなかったことや、決算発表後のカンファレンスコールでサービス事業や「AirPods」などのウェアラブル端末が1-3月期に減速する可能性があるといったコメントがでたことなどが嫌気された模様です。

しかし一部では「iPhone」のインストールベースが10億台を超えたことや、「Mac」用の新型チップ(M1)に経営陣が前向きだったことを評価する向きもあり、それほど悪い決算ではなかったとも言えるかもしれません。

Bloombergがまとめたアナリストの目標株価平均:134.32ドル(1/27時点)

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