米国株決算速報
【米国株決算速報】テスラ(TSLA)引け後の取引で大幅上昇!そのワケは!?
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デジタル営業部 谷 健一郎
1Q(1-3月期)決算速報(現地4/23引け後発表)
世界をリードするEV大手。CEOはイーロン・マスク氏。事業は電気自動車を主として、自動車などに関連する事業を手掛ける「サービス/その他」と「エネルギー/バッテリー」事業がある。自動運転、人型ロボットの「オプティマス」開発やAIシステム「Dojo」なども手掛ける。
●決算発表後の時間外取引(日本時間9:00時点):163.94ドル(+13.3%)
●売上高:213.0億ドル、前年同期比-8.7%(予想223.0億ドル)×市場予想を下回った
●調整後EPS:0.45ドル、前年同期は0.85ドル(予想0.52ドル)×市場予想を下回った
●フリーキャッシュフロー:-25.3億ドル、前年同期は+4.4億ドル(予想6.5億ドル)×市場予想を大幅に下回った
●粗利益率:17.4%、前四半期は17.6%(予想16.5%)〇市場予想を上回った
●CAPEX(資本的支出):27.7億ドル、前年同期比+34.0%(予想23.9億ドル)市場予想より多かった
決算のポイント
◆自動車事業
●自動車事業売上高:173.8億ドル、前四半期は215.6億ドル(予想208.2億ドル)×市場予想を大きく下回った
●世界生産台数:433,371台、前四半期は494,989台(予想486,316台)×市場予想を大きく下回った
◆サービス・その他事業
●同事業売上高:22.9億ドル、前四半期は21.7億ドル(予想24.5億ドル)×市場予想を下回った
◆エネルギー事業(Energy Generation & Storage)
●同事業売上高:16.4億ドル、前四半期は14.4億ドル(予想20.0億ドル)×市場予想を下回った
◆財務
●現金・現金同等物:268.6億ドル(予想229.0億ドル)〇市場予想を大きく上回った
経営陣の主なコメント
●手頃な価格のテスラ車を25年初までに投入する
●在庫の積み上がりは2Qに反転すると見ている、フリーキャッシュフローも黒字に転じよう
●全社的なコスト削減は継続する
●1Qの営業キャッシュ・フローは約2億ドル。フリーキャッシュフローは約25億ドルのマイナス、しかしAIインフラへの設備投資は10億ドル行った
●4月、サイバートラックの生産は週間1,000台に達した
●FSD(フル・セルフ・ドライビング:自動運転補助)のライセンスを巡り自動車メーカー1社と協議中
●1Qのストレージは4.1GWhで過去最高を更新した。カリフォルニア州ラソップで40GWhのメガファクトリーのフル稼働に向けて準備中
●2月末から北米のスーパーチャージャーネットワークをより多くの非テスラEV所有者に開放
決算を受けたマーケットの反応
売上高や調整後EPSなど1Qの実績値も市場予想を大きく下回りました。ただし、引け後の取引で株価は13.3%高と大幅上昇。マスク氏による低価格モデルの販売前倒し発言などが好感されたようです。株価は年初来安値圏にあり、反発のきっかけ待ちだったとの見方もあります。中国ライバル企業との競争が激化するEV自動車業界において、継続的な事業改善を数字で示せるかが鍵となりそうです。信用売り残レシオは1.27と上昇傾向。株価的には底入れ反発か、下落継続か!?しばらく試される局面が続きそうです。
Bloombergがまとめたアナリストの目標株価平均:182.73ドル
同、アナリスト・レーティングは5段階評価の3.21
同、相関チャート上位の同業はルーシッド・グループ(LCID)、フォード(F)、ゼネラル・モーターズ(GM)
最低投資金額:約22,400円(4/23終値、1ドル154.5円換算)
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