米国株決算速報

メタ・プラットフォームズ(META)AI収益化は先!?急落は押し目となるのか?

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お知らせ

メタ・プラットフォームズ(META)は2024年4月時点で買・売建可能銘柄となっております

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ゼロ革命~「米国株式&海外ETF」は2024年からのNISA売買手数料0円

2024/4/25
デジタル営業部 谷 健一郎

1Q(1-3月)決算速報(現地4/24引け後発表)

 世界最大級のSNS運営企業で、「フェイスブック(Facebook)」、「インスタグラム(Instagram)」、「メッセンジャー(Messenger)」、「ワッツアップ(WhatsApp)」などを運営し、中国を除く世界のSNS市場で高いシェアを有しています。23年初に実行した大規模リストラを経て企業体質が大きく改善され、収益力が強化されました。

 

●決算発表後の時間外取引(日本時間9:00時点):418.79ドル(-15.1%)

●売上高:364.6億ドル、前年同期比+27%(予想361.2億ドル)〇市場予想を上回った

●予想比較EPS:4.71ドル、前年同期は2.20ドル(予想4.30ドル)〇市場予想を上回った

  

●4-6月期売上高見通し:365~390億ドル(予想382.4億ドル)×中間値が市場予想を下回った

 

●2024/12期通期費用見通し:960~990億ドル、従来予想940~990億ドルから下限を引上げた(予想968.7億ドル)×中間値が市場予想より多かった

●2024/12期通期資本的支出(CAPEX):350~400億ドル、従来予想の300~370億ドルからレンジ全体を引上げた(予想345.0億ドル)下限値も市場予想より多かった

売上高、EPSは市場予想を上回りましたが、4-6月の売上高見通しの中間値が市場予想に届きませんでした。また、24/12月期通期の資本的支出(CAPEX)見通しを大幅に引上げ。カンファレンスコールでAIは投資先行で収益化は数年先と発言。引け後の取引では売りが先行しました

引け後の時間外取引のチャート

決算のポイント

Family of Apps(フェイスブック、インスタグラム、メッセンジャー、ワッツアップ、その他サービス)売上:360.2億ドル、前年同期比+27%(予想355.3億ドル)〇市場予想を上回った

その他収入:3.80億ドル、前年同期比+85%(予想3.00億ドル)〇市場予想を大きく上回った

Reality Labs(VRサービス)売上:4.40億ドル、前年同期比+30%(予想4.94億ドル)×市場予想を大きく下回った

●広告インプレッション回数(広告表示回数)前年比:+20.0%、前年同期は+26%(予想+17.1%)〇市場予想を上回った

●予想比較資本的支出(CAPEX):64.0億ドル、前年同期比+6.5%(予想85.1億ドル)市場予想より大幅に少なかった

●営業費用合計:226.4億ドル(予想236.9億ドル)市場予想より少なかった

●従業員数:69,329名、前四半期は67,317名(予想70,751名)〇市場予想より少なかった

  

Family of Appsの会員動向

デイリーアクティブユーザー(DAU):32.4億人(予想32.0億人)〇市場予想を上回った

経営陣の主なコメント

●当社のアプリは世界中で毎日32億人以上が利用する アメリカで成長が認められ、特にワッツアップは勢いがある

●事業はAI とメタバースに注力、順調に進んでいる。アプリやメガネで質問可能なAI アシスタント「Meta AI」、クリエイター向け「Creator AI」、総合的な活用を想定する「ビジネスAI」などさまざまなAIプラットフォームを構築している

●先週は最新モデルとなる「Llama 3:大規模言語モデル」のメジャー・リリースを行った。当社は品質、使用率の両面で世界をリードするAI サービス提供が目標。すでに数千万人が使用、フィードバックは非常に好意的。まず英語圏でリリースを開始し、今後数か月でさらに多くの言語、国に展開を予定

●AI向け設備投資を拡大する一方、引続き経営合理化に注力。しかし現実的にはAI向けの投資額は大幅増額の必要があり、依然、収益化していないことは事実としてある

●AIビジネスで高い収益化に至るには数年サイクルを見込んでいる

●当社の事業に重大な影響を及ぼす可能性のある、EU および米国における法的および規制上の逆風の高まりなどには引き続き注視していく

決算を受けたマーケットの反応

生成AI活用でエヌビディアやマイクロソフトが収益化に成功するなか、期待が高かったメタ・プラットフォームズはAIビジネスは依然、投資先行で収益化は先と発言。株価は大きく売り先行となりました。

そんな同社はAI開発を外部に開放する「オープン・ソース化」を積極的に選択。同分野での存在感を増しております。収益化には時間を要するかもしれませんが、中核的な技術としての地位を確保すると、フェイスブックなど多数の利用者を抱える同社は利益規模も期待が持てそうです。今回の下落は押し目となるか!?しばらく目が離せない展開が続きそうです。

 

Bloombergがまとめたアナリストの目標株価平均:544.94ドル

同、アナリスト・レーティングは5段階評価の4.63

同、相関チャート上位の同業はドア・ダッシュ(DASH)ウーバー(UBER)ピンタレスト(PINS)

最低投資金額:約76,500円(4/24終値、1ドル155円換算)

銘柄情報

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※本ページでご紹介している銘柄は、当社内売買代金ランキング上位20社(23/10/1~24/3/29)の銘柄となります。

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