金・銀・プラチナ
マーケットレポート

金は米労働市場の悪化が支援

2020/4/6
提供:ミンカブ・ジ・インフォノイド

金は逃避買いが続くかどうかも確認

ニューヨーク・プラチナ期近7月限は新型コロナウイルスの感染拡大に対する懸念を受けて上げ一服となったが、金堅調が下支えになった。トランプ米大統領が感染拡大で死者が最大で24万人になると予想したことを受けて先行き懸念が高まった。プラチナは南アの鉱山会社の操業停止でリースレート(貸出金利)が上昇し、供給ひっ迫感が高まったが、景気の先行き懸念からリースレートが上げ一服となった。また各国の自動車メーカーの工場閉鎖が続いていることも上値を抑える要因である。一方、米労働市場の悪化を受けて金の押し目が買われた。追加の経済対策も見込まれており、投資資金の動向を確認したい。また感染源となった中国湖北省武漢市の封鎖が8日に解除される。中国経済の行方も焦点である。
プラチナETF(上場投信)の現物保有高は、3月27日のロンドンで16.20トン、3日のニューヨークで28.43トン(前週末27.86トン)、南アで26.20トン(同31.22トン)となった。一方、米商品先物取引委員会(CFTC)の建玉明細報告によると、3月31日時点のニューヨーク・プラチナの大口投機家の買い越しは1万9,848枚となり、前週の2万2,296枚から縮小した。手じまい売り・新規売りが出た。

プラチナは金堅調が支援も景気の先行き懸念が上値を抑える

ニューヨーク・プラチナ期近7月限は米連邦準備理事会(FRB)が無制限の量的緩和(QE)を発表したことや経済対策に対する期待感から急伸し、16日以来の高値755.4ドルを付けた。米議会で2兆ドルの経済対策法案を27日に可決され、トランプ米大統領がすぐに署名した。一方、新型コロナウイルスの感染拡大による外出禁止令で各国の自動車メーカーの工場が一時的に閉鎖された。ただ南アの鉱山会社の操業も停止したことから、供給ひっ迫感が強まり、リースレート(貸出金利)が上昇した。リースレート(貸出金利)1カ月物は26日時点で12.54%(前週末1.75%)となった。景気後退の見方が強まるなか、2番底を探りに行く可能性もあるが、供給ひっ迫が続くと、押し目は買われることになりそうだ。
プラチナETF(上場投信)の現物保有高は、3月25日のロンドンで16.17トン(20日16.16トン)、20日のニューヨークで22.97トン、23日の南アで31.22トン(同31.22トン)となった。ニューヨークと南アで外出禁止令が出るなか、更新が止まっている。一方、米商品先物取引委員会(CFTC)の建玉明細報告によると、3月24日時点のニューヨーク・プラチナの大口投機家の買い越しは2万2,296枚となり、前週の2万7,647枚から縮小した。手じまい売り・新規売りが出た。

ニューヨーク金は調整局面の押し目を買われる

ニューヨーク金6月限は新型コロナウイルスの感染拡大に対する懸念から手じまい売りなどが出て調整局面を迎えたが、米国の労働市場の悪化を受けて押し目を買われて堅調となった。3月25日の戻り高値1,698.0ドルや一代高値1,707.8ドルが目先の抵抗線である。各国中銀の量的緩和(QE)に加え、経済対策が見込まれていることが金の支援要因であり、金ETF(上場投信)に逃避買いが入ると、一段高となる可能性がある。

4月6日からの週の注目ポイント

6日 中国休場
独製造業受注(2月) ☆☆
7日 オーストラリア準備銀行政策金利公表 ☆☆☆
独鉱工業生産指数(2月) ☆☆
8日 機械受注(2月) ☆☆
国際収支・経常収支(2月) ☆☆
米FOMC議事録 ☆☆☆
9日 英鉱工業生産指数(2月) ☆☆
米新規失業保険申請件数 ☆☆
米生産者物価指数(3月) ☆☆
米ミシガン大消費者信頼感指数(4月速報) ☆☆
10日 豪州・欧米休場
中国消費者物価指数(3月) ☆☆
中国生産者物価指数(3月) ☆☆
米消費者物価指数(3月) ☆☆☆

※重要度を3段階で表示

金(現物1oz.あたり)日足 6ヵ月

参照:SBI証券 > マーケットデータより

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