特集レポート

【マーケット・フラッシュ】株価底入れの様相~新型コロナ「新規感染者数頭打ち」は本当か?

2020/4/9
投資情報部 鈴木 英之

世界的に株価が落ち着きを取り戻し、底入れの様相を呈しています。4/8(水)のNYダウは前日比779ドル高と反発しましたが、3/23(月)の取引時間中に付けた安値からの上昇率は28%超に達しています。東京市場でも日経平均株価の4/8終値は3/19(木)安値から18%超の反発(ただし4/9は売り先行)になっています。

株価が底入れの様相を強めている背景には、(1)世界的に新型コロナウイルスの新規感染者数が頭打ちになりつつあること、(2)米国で民主党のサンダース氏が米大統領選における民主党の候補者争いから撤退を表明したこと、(3)原油生産について産油国の間で協調減産再開の可能性が出てきたこと等の動きがあると指摘されます。特に4/8に米国株が大幅反発した背景には(2)や(3)も大きく影響していると考えられますが、これらについては機会を改めてご説明したいと思います。

(1)については、4/9(木)朝時点で計150万人に達したと報道される新型コロナウイルスの新規感染者数が4/3(金)の9万人弱で頭打ちになっていた可能性が指摘されます。このデータは毎日のように修正されるため、確定した訳ではありませんが、その後はおおむね日次で7~8万人の増加数で推移しています。国別でもっとも激しい流行国のひとつとなったイタリアでも、日次の新規感染者数は、3/22(日)の6,557人はピークでその後はおおむね3~4千人で推移しています。米国も最新データでは4/3(金)が日次の新規感染者数のピークになった模様です。NY州では重症患者の入院数が減り始めており、先行き死者数も減少に転じる可能性が出ています。

新型コロナウイルスの潜伏期間は5日前後との研究がありますが、その影響もあってか、新規感染「率」のピークから1~2週間後に新規感染「数」がピークになりやすいようです。残念ながら我が国では、3/28(土)以降に新規感染率が10%超に上昇し、4/3(金)に14.9%でピークになり、その後も4/8(水)まで高めの伸び率が続いています。緊急事態宣言の効果を勘案しても、感染数のピークは4月中~下旬になりそうです。ただ、世界的に新規感染者数がピークアウトしてくれば、世界的に株価が落ち着きやすくなるため、基本的には日本株も底入れ確認の展開にシフトし、物色的には「ポスト・コロナ」が中心になってきそうです。

関連商品

日経平均がどちらに動くかを予想して、利益を狙える!

コード 銘柄名
1570 NEXT FUNDS 日経平均レバレッジ・インデックス連動型上場投信

株価 取引

1357 NEXT FUNDS 日経平均ダブルインバース・インデックス連動型上場投信

株価 取引

1360 日経平均ベア2倍上場投信

株価 取引

1579 日経平均ブル2倍上場投信

株価 取引

1321 日経225連動型上場投資信託

株価 取引

相場が大きく動いたら?

SBI証券なら多彩な商品群で取引チャンスを逃がしません!

国内株式

SBI証券の国内株取引の魅力

当社でのお取引が初めての方

まずは総合口座を開設してください

総合口座を開設する(無料)

免責事項・注意事項

  • ・本資料は投資判断の参考となる情報提供のみを目的として作成されたもので、個々の投資家の特定の投資目的、または要望を考慮しているものではありません。投資に関する最終決定は投資家ご自身の判断と責任でなされるようお願いします。万一、本資料に基づいてお客様が損害を被ったとしても当社及び情報発信元は一切その責任を負うものではありません。本資料は著作権によって保護されており、無断で転用、複製又は販売等を行うことは固く禁じます。
    重要な開示事項(利益相反関係等)について
  • <手数料等及びリスク情報について>
    ・当社の取扱商品は、各商品毎に所定の手数料や必要経費等をご負担いただく場合があります。また、各商品等は価格の変動等により損失が生じるおそれがあります(信用取引、先物・オプション取引、外国為替保証金取引、取引所CFD(くりっく株365)では差し入れた保証金・証拠金(元本)を上回る損失が生じるおそれがあります)。各商品等への投資に際してご負担いただく手数料等およびリスク情報につきましては、SBI証券WEBサイトの当該商品等のページ及び金融商品取引法に係る表示並びに契約締結前交付書面等の記載内容をご確認ください。
    金融商品取引法に係る表示はこちら
  • もっと見る 閉じる
page top